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高値圏で迎える変化日
「変化日の高値」という状況で日米株価がどう動くのか注目していたが、22日に海外市場が荒れた。欧州で景況感悪化からドイツDAX(▼1.61%)、英国FT指数(▼2.0%)、フランスCAC(▼2.0%)と株式市場が急落、そして米国はNYダウ25502-460ドル(▼1.77%)、ナスダック7642-196ポイント(▼2.5%)と急反落。さらにトルコ▼3.65%、ブラジル▼3.1%、アルゼンチン▼3.9%と崩れ「同時株安」の様相である。
DAX週足
米国株は年初からマネー相場(金融相場)が復活したように強い動きを見せ、10月高値に迫っていた。その10月高値から26週、高値期日を間もなく迎えるというタイミングでの株価急落だ。上昇を3ヶ月続けただけにその反動に注意したい。
NYダウ週足
米国では国債が買われて金利が急低下、10年債利回り(2.44%)と短期3ヶ月物(2.46%)で長短金利逆転現象が11年半ぶりに起きた。11年半前というと2007年9月、サブプライムショックが起きたときである
為替市場では「円」が買われた。ドル円は109.90円(日本の終値110.76円)、ユーロ円は124.20円(同126.05円)とともに大きく円高に振れた。日米の金利差縮小も要因だが、市場が「リスクオフ」を意識したのは間違いない。ドル円の週足チャートは1/4の107円台、1/2海外で付けた104.85円、1年前につけた104.63円という水準をこの先試す可能性あるだろう。
為替日足
日本はお彼岸のところで、日経平均は22日に21713円の戻り高値を付けたが、どうやらそこが戻り高値になりそうだ。3/11安値から日足は9本、3/4高値からは14本目(13本)でもありWトップの可能性が意識される。日足一目均衡表では雲が28日に20823円処でクロスするので、目先はそこが下値として意識されよう。だが、週足をみれば下げ基調が続いている。今年になっての戻りは52週線や半値戻し(基準線)で一巡、ここで頭打ちするなら再び20000円方向の下値を模索してもおかしくない。
225先物日足
蒸し返したマネー相場、その流れに亀裂を入れるなら11年前のショック安再来が起きないとも限らない。日経平均やNYダウの日足で流れ(抵抗線)を注視して行きたい。
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