米中貿易戦争の中、3月相場は終わりました。昨年12月1万9000円割れからの戻り相場は続きました。3月末(本日)に向けて、お化粧買いも入って引けるのか?と期待しましたが、少しは入り何とか2万1000円をキープして引けた様です。前月比で-180円・前週比-422円と強さは感じられない引け方でした。
来週から4月相場はスタートします。平成は残すところ1ヶ月です。平成は中国の躍進に見られるように、世界の新時代の始まりであった。国内は時代名称と異なり、中間層崩壊、大リストラ時代、銀行の倒産など経済乱世でした。その意味から新しい元号に期待したい。
4月から2020年業績予想に切り替わります。米中貿易戦争が争われている現状を考えると、収まらない限り、輸出の改善は期待しにくいと考えます。そう言う状況下で輸出業は、2020年度の業績を見通せるものなのか?と疑ってしまうところがあります。後々下方修正するより、初めから悪い予想を出しておこう。となる心配はあります。米中和解なら株価上昇に転換します。決着付かないまま長引くか、決着し株価上昇に転ずるか。このあたりを見守りたい。
中国は最大の貿易相手国です。その中国への輸出は、米中貿易戦争で落ち込みました。2020年度も米中貿易戦争が続くなら、さらに中国への輸出は落ち込むことが心配されます。また円高なら下方修正は必至です。現在の株価は、すでに2020年度の落ち込みを織り込んでいれば買われます。織り込んでなければ売られると考えられます。こちらも米中貿易協議が和解するか、先延ばしされるかによって変わるでしょう。
秋に消費税率10%が予定されています。夏までに駆け込み需要を見越したプラス要因は働く可能性はあります。過去において増税後、株価は売られてきました。2020年業績予想が出ても、相場は夏までの可能性があります。もし暴落に発展する心配が出るとしたら、消費増税による景気悪化も1つの理由になります。
消費に関係しないスマホソフトなどのビジネスモデルは影響は小さい可能性はありますが、買われるかどうかは今後の動きを見ながらの判断となります。輸出株(大型株)より、内需株(新興・小型株)が物色される可能性はあります。こちらも米中貿易協議しだいと言えます。
3月の東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は(3/1)1224銘柄(225種121)をピークに→(3/8)667銘柄(225種70)→(3/14)761銘柄(225種86)→(3/20)958銘柄(225種108)→(3/28)819銘柄(225種88)でした。お化粧買いはあったかどうか?戻り売り相場で終わった感じです。引き続き、4月も6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増減で相場の強弱が掴めます。
日本は新年度でも、世界ではただの4月です。日本は輸出で稼ぎ、国内で消費する国です。まず輸出業の2020年業績予想発表が悪いと売られる心配があります。引き続き、新年度も米中貿易協議の影響は大きく、世界の株式市場は左右されるでしょう。米中協議が争っている間は上値は買い進みにくいでしょう。しばらく決着先延ばしなら、様子見相場となる心配ありです。
4月スタートしても上値2万2000円を意識した状況は変わらず、下値2万1000円は意識されているでしょう。東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、4月は増加できれば上昇期待はあります。減少なら売られる心配は強まる。4月はどちらに傾くか。
3月の東証1部銘柄(2146銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は9月末1093銘柄(225種151)→10月末347銘柄(225種56)→11月末589銘柄(225種73)→12月末129銘柄(225種17)→1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月(1)1224銘柄(225種121)→3月(7)909銘柄(225種93)→3月(14)761銘柄(225種86)→3月(20)958銘柄(225種108)→3月(28)819銘柄(225種88)で引けた。4月も800銘柄以上を維持できれば上昇に向かう可能性を残す。減少は弱気シグナルになる心配有り。4月に向けた観察ポイントです。
3月の「107」マザーズ市場(281銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は戻して引けた。9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月末84銘柄→12月末27銘柄→1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月(1)126銘柄→3月(8)105銘柄→3月(15)124銘柄→3月(22)137銘柄→3月(29)151銘柄で引けた。4月も増加は続くか。観察ポイントです。
3月の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も戻して引けた。9月末326銘柄→10月末136銘柄11月末198銘柄→12月末65銘柄→1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月(1)362銘柄→3月(8)299銘柄→3月(15)377銘柄→3月(22)416銘柄→3月(29)333銘柄で引けた。4月も増加は続くか。観察ポイントです。
3月の東証2部銘柄(493銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も戻して引けた。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月末140銘柄→12月末39銘柄→1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月(1)255銘柄→3月(8)203銘柄→3月(15)246銘柄→3月(22)281銘柄→3月(29)226銘で引けた。引き続き、4月の観察ポイントです。
3月の東証1部銘柄(2134銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も戻して引けた。9月末1407銘柄(225種188)→10月末404銘柄(225種52)→11月末816銘柄(225種92)→12月末145銘柄(225種15)→1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月(1)1149銘柄(225種129)→3月(8)792銘柄(225種78)→3月(15)1023銘柄(225種112)→3月(22)1249銘柄(225種134)→3月(29)1087銘柄(225種110)で引けた。4月は増加するか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、2月に付けた2万6000ドルが重石となり伸び悩んで推移しています。200日移動平均線を下値支持線に25日移動平均線に沿って維持してきたが、ここに来て25日移動平均線を下回ってきました。25日移動平均線を下回ると調整局面入りしやすくなります。押し目か調整か。しばらく2万6000ドルを意識した動きは続くでしょう。
「803」NASADAQ指数は、3月高値更新はストップしました。NASADAQ指数も25日移動平均線まで売られてきました。25日移動平均線を下値支持線にして引けそうです。引き続き25日移動平均線を上回る状態維持できるなら上昇は続く。下回れば調整局面入りする。4月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は112円まで円安に戻したところがピークで、円高に振れてきました。目先110円まで円高に振れ3月末を迎えそうです。4月は円安に戻せるか。円高は続くか。当面は109円から112円のボックス幅に見えるが、109円以上の円高に振れる心配もあります。200日移動平均線を上回れない状態は円高圧力が続でしょうく。円高は株安誘発の心配ありです。
75日ボリンジャーバンド幅から見る下値-1Σ(109円)から上値は、+1Σ(112円)幅を維持しています。中心線を下回る円高に振れ、-1Σ(109円)に接近しました。4月は中心線を上回れば、+1Σ(112円)→+2Σ(113円)に戻す可能性は0とは言えない。中心線を挟み+1Σ(112円)→-1Σ(109円)のボックスレンジでの推移か。どちらに動く?4月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
3月の「105」JASDAQ指数は75日移動平均線をキープして引けました。4月相場は75日移動平均線上回り、200日移動平均線を上回る展開に進めるか。3月相場は小幅で終わり、また3500ポイント意識され重石となりました。4月は200日移動平均線を上回る様な相場展開は可能か。逆に75日移動平均線を下回る逆戻り相場となるか。何れ上下どちらかに放れます。売られたら買い。上昇も買い。高値は売り、下落転換したら様子見です。4月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
3月末の「124」東証小型株指数は75日移動平均線まで売られました。3月相場は小幅な値動きで、上値3000ポイントが意識され重石となりました。4月は200日移動平均線に向け上昇するか。75日移動平均線を下回る下降転換するか。こちらも上下どちらに放れ待ち。4月の観察ポイントです。
<週足 日経平均 裁定売り残動向>
3月末に向けて裁定売り残の増加で終わった。3月決算に向けリスクヘッジされたのか?急激に売り残は積み上がりました。裁定売り残は大きく積み上がったが、日経平均の下げ幅は小さかった。4月以降、買い戻しに転じ上昇に向かうか。目先は日経平均の上昇要因で引けた可能性も残るでしょう。4月の観察ポイントです。
週足チャートでは、26週移動平均線は上回れなかったが、13週移動平均線は意識して引けました。とりあえず13週移動平均線はキープしました。今週は一時週間で-500円以上売られた事もあり、13週移動平均線を下回れば下降転換する心配が残りました。4月も同じく、13週移動平均線をキープし上昇できれば良いでしょう。下回れば2番底探りへ動く可能性ありです。何れ上下どちらかに放れる時は来るでしょう。
<日経平均 月足チャート>
3月相場は一時-300円以上の陰線となり戻して引けたが、陰線の戻り売りの形となりました。上値は12ヶ月移動平均線(2万2000円)に押さえられた状態であり、6ヶ月移動平均線(2万1200円)も下回りました。2線が上値抵抗線となり上値は重い状態を表しています。4月以降、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を下回る戻り売り相場は続くと見る状態です。4月以降の観察ポイントです。
月足チャートでは、長期下値支持線60ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った状態です。4月は再度6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回るかどうかを期待する状態です。12ヶ月移動平均線を上回る動きに向かう時は業績回復期待の強いと言えるでしょう。下回れば弱い下降ボックス相場となります。2020年業績予想は上下どちらか。4月どう動くか観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
3月は2万2000円に届かず、2万15000円を下回りました。何とか2万1000円はキープしました。下値75日移動平均線まで売られたことは2万1000円を下回る心配があります。上値200日移動平均線(現在2万2000円)は徐々に下がってきています。4月以降、2020年度業績期待不透明から様子見相場で始まるか。どちらか。
下段の25日騰落レシオは、3月92ポイントまで下げました。数値的に、もう少し下がれば売られ過ぎの買い場接近となります。80ポイント以下に下げたら買い場接近となります。4月に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きに転じたが、株価は中心線を下回りました。株価は中心線から-1μの幅で引けました。-1μ以下に売られるとリバウンド期待ありです。下回らなければ中心線を上回る上昇転換の買いになるでしょう。-1μを下回れば→-2μは買い場ゾーンとなります。上値は+1μ(22000円)が重い抵抗線です。
4月相場は、75日線形回帰トレンドは上向きの状態で始まります。中心線を上回る回復はできるか。中心線を上回れば上昇に戻したと判断できます。中心線を下回れば、-1μ(20750円)が弱いですが下値メドになります。中心線が下向きに逆戻りすると下降トレンドに転換します。
2019年度のオプションから日経平均の動きを考えると、だいたい年に2度くらい、1円のオプションプレミアムが100倍以上(宝くじ投資法)に変化しています。今年1月始め売られた時、プットオプション価格は暴騰したが、その1日で終わりました。年に1度から2度ある大きな動きは、今年はまだありません。これからある可能性が高い事を意味します。
4月から12月まで1度から2度の確率で「宝くじ投資法」が成功する100倍以上の変化が起こる可能性があります。その意味からも、4月以降(2020年度)は、上下どちらかに大きく動く可能性があります。4月以降の観察ポイントです。
米中貿易協議は長いがいつまで続く。米中貿易協議は何時まで駆け引きか。新元号相場は期待したいが。ドル円相場は円安に動くか。どう動く世界市場。
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