日経平均株価の動き(2019年04月12日)

前週4月相場スタートは、新元号「令和」発表のご祝儀か。また米中貿易協議の進展中と言うニュースからNYダウは2万6000ドルを回復しました。NYダウの上昇が日経平均を牽引し、前週比で+500円以上値上がりしました。今週は逆にNYダウが売られた流れから、日経平均は伸び悩みました。引き続き、NYダウの影響力は大きい。左右される動きは続くでしょう。

今週は4月SQ週と言うことから、ポジション調整しました。またG20のを控えている事も買い進めなかったか。昨年10月、日経平均は2万4448円の高値を付けました。その後、消費増税(10%)発言から、年末に18948円まで短期間に大幅に売られてしまいました。この上下幅は5500円で急落度はリーマン並みでした。

今年1月からの相場は戻り相場です。昨年10月高値からの半値戻りとは、10月高値(2万4448円)と12月安値18948円の下げ幅5500円の半分2750円をプラス(逆でも同じ)する事ですが、半値は2万1700円です。4月は昨年10月高値信用期日迎えでもあり、半値戻り出来るかどうか試されるところでした。半値戻りの水準(21500~22000円)では、戻り売りが控えて伸び悩むと見られていたからです。

今週の動きは、信用期日(売り)迎えから半値戻り前後の水準を維持したので、需給整理は進んでいると見ることができました。次は昨年12月~1月の安値(1万9000円)の信用期日迎えは6月から7月になります。高値期日迎えが過ぎて売り圧力が弱まりました、逆に買いが強まったので、買いの期日迎え(6~7月)に向け、株価は戻してくると見ています。

来週以降、5月連休(10連休)と2020年業績予想の発表を控え、買い進むか、様子見となるのか。期日売りが過ぎたので、大きく売られないと見ていますが、買われるか、様子見相場となるかによって変わるでしょう。5月連休明け、2020年業績予想発表が出てくると、上方修正した株は買われます。連休明け、業績発表が進むにつれて株は買われてくると見ています。

今のところ、どの様な株が買われてくるか。ピックアップしておく時期です。相場は半導体で始まり半導体で終わります。半導体関連株(アドバンテスト・東京エレクなど)等が買われている動きを見ますと、良くなると言う事を先取りしている動きに見えます。底値圏から立ち上がる半導体関連株など、今後の動きを見る上でも注目されます。

5月連休明け以降、半値戻り(21700円)以上の水準なら、売り圧力は吸収され買われていると判断できます。買われている事が分かれば、連休明け、2020年業績予想が出た後、半値以上を維持していれば、さらに買われることが予想されるでしょう。いずれ2万2000円のフシメを上回ってくると見ています。

逆の場合は、半値以上が重く、21700円以下で推移し、上値を切り下げてくる動きとなれば、2020年業績予想が出た後も、売り圧力は続く場合もあります。2万1500円以下に下がっても売り圧力が止まらなければ2万1000円位まで売られる。どちらのパターンになるか、まず2万1500円以上を維持できていれば買われていると見ることができます。

2020年業績発表以降、日経平均が上がるならば、値がさ株、主力株が買われてきた事を意味しますが、基本は、値がさ株、小型好業績株から買われてきます。半導体関連株、電子部品株、ソフト関連株、新興市場など買われてくると見ています。5月連休を前にして、様子見相場ですが、次の相場に向けた準備期間と見てください。

4月の東証1部銘柄(2146銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は増加状態を維持している。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月(4)1221銘柄(225種132)→4月(11)1033銘柄(225種113)をキープしている。5月連休に向け維持できるか。4月の観察ポイントです。

今週の「107」マザーズ市場(281銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数を維持している。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月(5)143銘柄→4月(12)142銘柄と増加状態を維持している。引き続き、維持できるか、増加は続くか。4月の観察ポイントです。

今週の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も維持している。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月(5)372銘柄→4月(12)351銘柄と縊死している。新興市場も増加は続くか。観察ポイントです。

今週の東証2部銘柄(493銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数を維持している。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月(5)260銘柄→4月(12)255銘柄と増加状態を維持している。引き続き、増加は続くか。4月の観察ポイントです。

今週の東証1部銘柄(2134銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も維持している。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月(5)1443銘柄(225種153)→4月(12)1227銘柄(225種125)と増加を維持している。引き続き、増加は続くか。4月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

今週の「801」NYダウは、2万6000ドルに乗せてから伸び悩んでいます。2万6000ドル台に乗せてきたので、上昇が続くなら、昨年10月高値を上回る事も射程圏内に入ったと言えます。2万6000ドルをキープし、上昇は続くか。

「803」NASADAQ指数は続伸し、昨年10月の8000ポイントに迫っています。NASADAQ指数も高値更新は射程圏内です。米中貿易戦争が解決したら、一気に高値更新の可能性もあります。引き続き、25日移動平均線(下値支持線)を上回る強い動きは続きそうです。4月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は112円(200日移動平均線)を上回れず、円安は伸び悩む動きは続いています。3月に112円を付けてから円安に動けず。200日移動平均線を上回ると円高に振れ伸び悩んできました。5月連休を控え円安に動けず、2020年業績予想発表前にして、先に円安に動き出すか。来週どう動くか。

75日ボリンジャーバンド幅-1Σ(109円)から上値+1Σ(112円)の幅で推移しています。中心線を挟み小幅なレンジと言えます。今週は先物オプションSQを意識したか。来週も中心線上下+1Σ(112円)→-1Σ(109円)のレンジの可能性はあります。+1Σを上回り円安に動くか。上下どちらに放れるか。5月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

2020年業績予想発表前では、「105」JASDAQ指数の値動きは小さいです。4月相場は25日移動平均線に沿って推移しているが、200日移動平均線は下回った状態は変わらない、いつ頃、上回れるか。業績発表後は大きく上昇に転ずるか。5月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も25日移動平均線に沿って小幅な値動きでの推移は続いています。やはり2020年業績予想発表前では動きにくいようです。まだ200日移動平均線から大きく下回った状態は変わらず。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は上昇は続く。5月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<週足 日経平均 裁定売り残動向>

前週、日経平均は+500円以上大きく値上がりしました。日経平均の上昇局面に、裁定売り残は大きく減少しています。裁定売り残は買い戻しから減少し、買い戻しから日経平均は上昇したと判断できます。今後も裁定売り残の減少が続くなら、買い戻しから、日経平均は上昇続くと見ることはできます。

逆に増加してきたら、日経平均は売られていると判断できます。ただ増加しても、日経平均が下がらなければ、買いが勝っていると判断できます。引き続き、買い戻しから減少は続くか。4月の観察ポイントです。

週足チャートでは、13週移動平均線を上回り、26週移動平均線も上回っています。まだ50週移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。2020年業績予想が出揃った後、50週移動平均線(2万2000円)を上回ってくるなら、強い上昇基調に戻したと判断できます。5月に向けた観察ポイントです。

週足 日経平均 裁定売り残動向

<日経平均 月足チャート>

前週は+500円円以上値上がりして引けました。今週は4月SQ週でした。SQは21500円から2万2000円を挟んで伸び悩んでいました。このあたりがSQポジションが集中した事がわかりますが、SQ明けから上放れました。チャート的には12ヶ月移動平均線を意識した動きでした。12ヶ月移動平均線(2万2000円)は上回ってくると強くなるでしょう。

まだ12ヶ月移動平均線(2万2000円)に上値を押さえられた状態です。6ヶ月移動平均線(2万1200円)を上回っているので、何れは12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る期待があります。業績予想発表後、上回ってくると期待したい。5月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週は4月SQ週でした。前週の上げ幅とは対照的に小幅な動きで推移しましたが、週末SQ明けから上放れました。昨年高安の中心価格21700円を意識していました。現在のオプション行使価格は125円刻みです。中心価格2万1750円を上回ってきた事は買いが強まっているとも見える動きでした。何れ200日移動平均線(2万2000円)は上回ってくると期待できます。

チャート的には、200日移動平均線(2万2000円)を上回ってこなければ上昇転換してと判断しません。25日移動平均線(下値支持線)は上回っているので、上回った状態を維持できれば、何れ200日移動平均線(2万2000円)を上回ってきます。25日移動平均線を下回れば、再度75日移動平均線(2万1000円)まで売られてきます。

2020年業績予想が出るまで、下値75日移動平均線(2万1000円)から200日移動平均線(2万2000円)を挟んだボックス圏で推移しそうです。高安半値価格21700円以上を維持できれば、売り圧力は弱まり、買いが強い状態を維持していると言えます。5月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。今週に入り、75日線形回帰トレンドの上向き度は強まり、株価は下がってはいないが、75日線形回帰トレンド(中心線)を下回った状態となりました。株価は中心線を上回ってくると強い状態に戻したと判断できます。

75日線形回帰トレンド(中心線)上向きの状態は強まる事は、上昇の動きは強まってきた事を表しています。株価のレンジは中心線上下+-1μの範囲です。-1μ(21250円)は押し目メドです。目先は中心線(21860円)から+1μ(22470円)が上値メドと見るところです。上昇を強めてくるか。5月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

G20どうなる。米中貿易協議どうなる。2020年業績予想期待強まるか。5月連休前から買われてくるか。ドル円相場も様子見か。どう動く世界市場。

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