5月GWは明け、令和相場はスタートを切りました。令和元年のお祝いムードは、米中貿易戦争ですっかり消し去られました。トランプ大統領の中国への関税アップの発言から世界の市場は売られてしまった。スタート1週目で約1000円売られました。4月の上げは帳消しにされました。
今週末に先物オプションSQを控えていた事も、いつもながらのオプションSQに向け、売り材料のニュースで仕掛けの動きにも見えます。2万円にプットオプションは約5倍跳ね上がりました。来週はNY市場のSQです。来週は反発に転ずるか。米中協議の進展によることは皆分かっている事です。
中国にとって米国は最大の貿易相手国です。一番のお得意さんです。一番のお得意さんに制裁合戦は続けられるものでしょうか。共産主義だから気を遣わない。メンツにかけて戦うか。5月は米中貿易協議の重要な月であることは一致している。G20までには決着か。
国内は2020年3月期業績予想発表時期を迎えています。米中貿易戦争が長引けば、業績見通しは立てられない状況ではないでしょうか。2020年業績予想は、秋以降も修正が続くように感じられます。それでも業績発表の内容を見て株価は動くと見ます。その動きを見て判断とするしかありません。
業績予想発表では、2ケタ増収増益予想を発表した株価は大きく反応します。株価インパクトが大きいのは2ケタ増収増益予想です。1ケタ前半で一株利益額が増えない場合は失望売りが見受けられます。業績発表後、株価は買われ、上昇に転じたなら評価されていると見ることが出来ます。
一番大きい自動車産業の業績予想発表後、業界株価はどの様に推移するか。トヨタを筆頭に自動車関連株は米中貿易戦争と重なり売られました。日経平均の売り要因と言えます。自動車関連株が動かないことには、相場全体は買われにくいでしょう。一部市場が買われなければ、材料株、新興市場など小型株にシフトします。どちらに動くか観察です。
新時代(令和)も米中経済に左右され、NYダウに左右され、どの様な相場展開へと進むのか。来年にオリンピックを控えています。米中へ輸出で稼ぎ国内経済を支えてきました。今後も同じく、付加価値の高い製品輸出で稼いでいくのでしょうか。新たにロボット、AIなどが加われば経済は強まる様に期待されています。その様な視点から、外国人投資家の投資銘柄も参考にされます。
来週SQ明け、来週末NY市場のSQを控えています。5月SQは荒れました。2020年業績予想発表から、早ければ来週から反発を期待したいが、遅くなるとNY市場のSQ明けになるでしょう。まずは2020年業績予想発表内容を確認したい。
昨年10月高値-昨年12月安値=-5500円です。半値戻り価格は2万1700円です。今週は半値価格(下値支持線)を下回りました。半値価格から2万2000円以上に戻せないと上昇相場に戻せず、先々戻り売りに転ずる心配が残ります。来週以降、まずは半値戻り2万1700円以上に戻せるか。戻りのフシメと見る観察ポイントです。
5月の東証1部銘柄(2147銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大きく売られて始まりました。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月(9)713銘柄(225種62)と大幅減少しました。再度増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
5月の「107」マザーズ市場(285銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は減少して始まる。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄と減少する。5月は増加し戻せるか観察ポイントです。
5月の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少して始まる。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月(10)243銘柄と減少する。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。
5月の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少して始まる。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月(10)171銘柄と減少して始まる。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。
5月の東証1部銘柄(2147銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少して始まる。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月(10)599銘柄(225種48)と大きく減少する。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
5月の「801」NYダウは、75日移動平均線を下回るまで売りこまれました。昨年10月高値2万6900ドルを上回れるか期待されたが、米中貿易関税問題から大幅に売られました。株価回復には米中協議が好転するなど変化が必要とされるでしょう。昨年10月高値に向け戻せるか。5月は回復待ちです。
「803」NASADAQ指数は、4月末に昨年8月の最高値8100ポイントを上回り期待されました。5月入りから米中貿易戦争から売られて始まりました。高値更新後の売りは、再度高値更新相場に戻せるかどうか。引き続き、25日移動平均線を回復できなければ高値更新相場に戻せません。高値更新できなければ下げに転ずる心配が出てくるでしょう。5月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
5月の為替相場は米中貿易戦争から、米国が中国へ貿易関税を課すと言う発言から一気に円高シフトしました。今後の米中協議の進展により、さらに円高にも円安にも動くでしょう。どちらに動くから協議の進展次第と言えます。今は想定範囲で推移しているとも言えます。
為替相場は、想定範囲と見る75日ボリンジャーバンド+1Σから-1Σの幅で推移しているように見えます。円高オーバーシュートで、-2Σ前後(108円)まで想定範囲とされます。円安に戻すも中心線(110円)を上回っても想定内の戻り範囲と言えるでしょう。今後の米中協議に注目です。5月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
5月の「105」JASDAQ指数の値動きは、4月に続き、弱い横ばいから下落に転じています。日経平均の下落の影響は小さいように見えるが、弱い事に変わりないです。75日移動平均線を下回ってしまったので、再度底固めの動きが続くでしょう。5月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
5月の「124」東証小型株指数は75日移動平均線を下回ってしまいました。株価は75日移動平均線(下値支持線)に沿っていたので底固めに見えたが、底割れした動きとなりました。再度75日移動平均線を上回る相場に戻せるかどうか。5月の観察ポイントです。
<週足 日経平均 評価損率>
4月の「610」評価損率の数値はボトム圏に見えたが、5月相場は売られて始まった事を見ると、今後の評価損率の数値は、さらに悪化が予想されるでしょう。さらに評価損率が悪化する事は、-15%以下に悪化はボトム圏であり、下げ余地は小さい様に見えます。ここから売られて数値が悪化する事は底値ゾーンと言えます。
評価損率は-15%以下に悪化してきたら底値ゾーンです。-10%から-5%の範囲が高値圏ですが、-15%以下に売られてくるとリバウンドが接近している事を意味します。来週以降、売られたらボトムゾーンと見ておきましょう。5月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
令和スタートの相場は売られて始まりました。4月の上げ幅(約1000円)をあっさり下回ってしまいました。上値は12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)で押さえられていたが、チャート的には上値抵抗線を突破できず、戻り売りから6ヶ月移動平均線まで売られた形です。業績予想発表後、株価は6ヶ月移動平均線をキープできるかどうか。
チャート的には、6ヶ月移動平均線(下値支持線)はキープできるでしょうか。6ヶ月移動平均線も下回ってしまうと下げ幅を大きくしてしまいます。当面は6ヶ月移動平均線(21150円)を下値支持線とするところです。それ以上で推移するなら、下値は維持していると見ることができます。業績予想発表後、どう動くか。5月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には、4月末まで、25日移動平均線を下値支持線に200日移動平均線を上回る状態を維持したが、5月新相場は200日移動平均線を下回り、75日移動平均線まで売られてしまいました。今度は上値抵抗線にチェンジしました。今後は200日移動平均線(上値抵抗線・22000円)を突破しなければ強い相場に戻せません。
チャート的には、200日移動平均線&2万2000円のフシメを下回ってしまいました。再度上昇転換待ちの振り出しに戻りました。この水準を上回れないと、しばらくボックス相場で推移する心配が出てきます。どう動くか。5月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)上向きで始まったが、令和初のSQに向けて-2μまで売られました。75日線形回帰トレンド(中心線)を下回り、-1μを下回りました。中心線→下回る→-1μ以下に売られた事で、短期的にはボトム感が出てきました。
75日線形回帰トレンド(中心線)上向きの状態は維持しています。上向きの状態で-1μ以下に売られた事から、再度-1μを上回れば下げ止まり感が出ます。中心線上向き状態の上昇トレンドでは、下げ止まり待ちに見えます。来週以降、押し目形成から反発に向かうと見ています。5月の観察ポイントです。
「令和」新相場も米中2大国の影響で動くか。トランプ大統領の発言で下げ相場に。「令和」の時代も米中&為替相場と言えそうです。2020年業績予想発表期待したい。5月連休明けどう動く。
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