5月、令和相場は2週で-1500円以上(安値)下落のスタートとなりました。前週は約-1000円安し、今週-500円以上売られた後、切り返しました。今週は決算発表のピークを迎え、好業績予想銘柄の増加を期待したが、下方修正で多く売られる株は多かった。米中貿易戦争の影響は無いとは言えませんが、下方修正銘柄が多かった事が、日経平均の売られた理由と考えます。
1年の中で、5月相場は一番大事な時期と言えます。5月が下落する年は中間決算(秋)ころまで下降相場は続くか、軟調な相場展開が続くことが多いです。5月が下落すると6月も続落する事も多いでしょう。またリバウンドで戻す事もあったが、戻した後は売られています。過去の相場と比較すると、この様に5月が値上がりするか、値下がりするかで半年の動きが決まる様に見えます。5月がマイナスで終わると、秋頃まで下降相場は続く可能性がある注意信号です。
日経平均の下落局面は、主力株が売られる相場を言います。主力株が下げ相場に転ずると、新興市場の材料株、好業績株に短期資金は流れ買われる事が多いです。東証主力株が売られ、日経平均が値下がりする局面では、新興市場、小型好業績株などの物色相場になりやすいでしょう。5月の業績発表後、小型好業績株、新興市場の好業績株に注目ください。
業績予想が発表され、日経平均は売られました。しばらく主力株から新興市場、小型好業績株、材料株などに資金は流れるか確認相場とも言えます。この様な銘柄の中で、上昇基調銘柄は買われていると判断できます。5月末まで2020年業績予想は出揃います。その中で、2ケタ増収増益の小型好業績株、新興市場株など、成長性のある業種は買われますので注目です。
5月相場は終わってませんが、このまま-1000円前後、又は大幅安で引けた場合、6月相場も売られる心配が残ります。6月相場も売られた場合、2万円割れ、また秋の中間決算時期まで下げ相場が続くか、軟調な相場展開となる心配があります。銘柄選びに気をつけて下さい。
米中貿易協議が和解され、米中貿易が再開されても、業績予想が上方修正されなければ上昇相場には戻りにくいでしょう。今後の米中協議、米EU協議はどうなるか。世界の株式市場にとって重要な協議と言えます。協議の行方は株価の動きに反映されます。株価が上昇基調に戻らなければ、協議内容は弱いと判断されるでしょう。
個別株では、トヨタの業績予想に期待したが、売上げは減収予想と振るいません。世界最大の自動車大国、中国と米国が振るわない事がわかります。裾野産業が広い自動車業界が弱いので、関連産業界も弱いだろうと言うことが分かります。
来週以降、小型好業績株、新興市場(好業績・将来性)など、2ケタ増収増益銘柄など、買われる株が注目されます。しばらく主力株は見送りの可能性は高いでしょう。小型好業績株で上昇基調の株に注目です。下げ相場に転じた株は底入れまで待ちましょう。
今週の東証1部銘柄(2147銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の減少は続く。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月(9)713銘柄(225種62)→5月(16)734銘柄(225種60)と弱い状態です。6月に向けて増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
今週の「107」マザーズ市場(285銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数の減少続く。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月(17)94銘柄と減少続く。増加に戻せるか観察ポイントです。
今週の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少続く。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月(10)243銘柄→5月(17)210銘柄と減少続く。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。
今週の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少続く。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月(10)171銘柄→5月(17)142銘柄と減少続く。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。
今週の東証1部銘柄(2147銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し戻す。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月(10)599銘柄(225種48)→5月(17)739銘柄(60銘柄)と減少続く。増加は続くか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
5月の「801」NYダウは、-1000ドル以上売られた後(200日移動平均線)、切り返していますが、75日移動平均線まで戻してきました。再度75日移動平均線を上回るまで戻せないと、上昇基調に戻したと言えません。下回る状態は戻り売りの調整相場と判断されます。5月は相場回復待ちです。
「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動して売られ、75日移動平均線まで下落しました。NYダウの反発に連動し、75日移動平均線で切り返しています。上昇基調は維持しています。75日移動平均線を上回る状態は上昇基調に戻す動きです。下回ると調整局面入りと判断されます。5月相場は回復待ちです。
<ドル円 日足チャート>
今週の為替相場も米中貿易戦争から円高で推移しました。短期的な下値支持線と見ていた108円(-2Σ)で下げ渋りました。今年1月107円はフシメになっているので、ここまで円高進むとは見てないようです。日経平均は4月末から約-1500円下落しました。その間、為替は3円から4円円高に動きました。ドル換算では1ドル=1円に対し=株価は400円から500円動いた計算です。当面1月107円はフシメと見られている。
為替相場を75日ボリンジャーバンドでみると、+2Σから-2Σの幅まで値動き幅を大きくしてきました。約3円円高に動いたが、4円くらい動く可能性も残るでしょう。この円高局面で、日経平均は約-1500円下げました。この様に、75日ボリンジャーバンドで見る幅で為替は推移しています。当面この-3Σ~+2Σの幅で推移しそうです。5月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
5月入りから「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線を下回る下げ相場に転じました。再度75日移動平均線下回った事は、しばらく下げ相場は続く心配があります。再度75日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まったと見ません。底固めの動き続く。5月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も75日移動平均線を下回り下降転換しました。株価は75日移動平均線を下回って推移が続く事は再下落に転じました。再度75日移動平均線を上回ってなければ、上回るまで調整相場は続きます。下げ相場に転換したか。5月の観察ポイントです。
<週足 日経平均 評価損率>
5月1週に-1000円幅売られた割には、「610」評価損率の数値は-13%→-14%と思ったほど悪化しなかった。数値的にはボトム圏を表しているが、不安定な動きが続く可能性は残ります。今後の評価損率の数値は、さらに悪化した場合、さらに底値ゾーンとなります。
評価損率は、-15%以下に悪化してくるとボトム圏であり、今後の下げ余地は小さいと判断できます。今週は切り返したが、どの程度、評価損率の数値は改善しただろうか。あまり期待できない様に見えます。さらに売られ数値が悪化した時は底値ゾーンと言えるでしょう。評価損率は-15%以下に悪化で底値ゾーン探り。-10%から-5%の範囲が高値圏の戻り売り。-15%以下に売られてくるとリバウンドが接近する期待は残りますが、米中貿易戦争では、買いは入りにくい事が心配されます。5月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
令和相場は下落スタートとなりました。5月の下げ幅(約-1500円・安値)は大きい。下落相場に転換か、調整局面入りする心配が残ります。新値3本足(上値突破)で上値を見て、新値5本足(下放れ)で底割れの水準を見ます。上値2万4400円を突破しなければ新値3本足は陽転しないでしょう。
下値は20400円以下に売られると陰転します。当面はこの4000円幅のボックス相場で推移していると言えます。その下に60ヶ月移動平均線(下値支持線・19400円)があります。5月が陰線で引けた場合、秋頃まで下げ相場が続く心配が残りますが、この4000円幅で下げ止まるのか、60ヶ月移動平均線(2万円割れ)まで売られるのか。6月以降の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には、75日移動平均線を下回り、価格的に2万1000円を下回りました。再度2万1000円台に戻しましたが、75日移動平均線を上回るまで戻してません。75日移動平均線を上回るまで戻せないと、戻り売られる心配があります。
チャート的には、4月に200日移動平均線&2万2000円(フシメ)を上回ったところで売られた形です。200日移動平均線(上値抵抗線)を維持できなかった事で、再度調整局面入り、または調整相場が続くと見る状態に変わりました。調整相場は続くか、下落相場に転ずるか。5月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)上向き上昇トレンドです。前週は75日線形回帰トレンド(中心線)-2μ以下まで急落しました。中心線→-1μ→-2μと大きく売り込まれた。短期的にはボトム感から買い戻されている動きです。
75日線形回帰トレンド(中心線)上向き上昇トレンドです。短期的には2月安値(20315円)を下回らなければ上昇トレンドは維持されるでしょう。中期的には2万2000円台に戻せないと、上昇トレンドは維持できずに横ばいに転じます。横ばいに転じてきたら下げに転ずる心配が強まると見る状態です。6月に向けた観察ポイントです。
米中2大国の貿易戦争激化。長期化では下げ相場に転換か。「令和」=「平成」と同じく下落相場は続くか。世界はどう動く。
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