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二段下げ懸念
日経平均は14日に20751円まで下げたが、その時は短期テクニカルの底値示唆もあり上昇に転じた。しかし、戻りは20日の21430円止まりで割り込んだ75日線を抜けずにいるなど心許ない。24日に20922円安値をつけるが、そこは変化日(14日安値→9日、4/24高値→17日)でもあり、ここからの切り返しに期待したい。
ただ、チャートの流れは芳しくない。4/24高値22362円から5/14安値20751円までの下げで日足は200日線や25日線を割り込み「陰転」を暗示しており、好転の兆を見るには少なくとも200日線(21816円)を突破しなければならない。
日経平均日足
カギ握るのは米国NYダウだが、日足チャートの流れは日経平均と似
それを果たせず再び下げに向かうと「二段下げ」懸念が台頭する。そのポイントは5/14安値20751円で、それを割り込むとN波やV波の下値を模索しかねない。いまの段階ではV波20072円、N波19819円。
さらに週足をみても二段下げ懸念が漂う。昨年10月24448円を高値に12月18948円までを一段下げとし、4月戻り高値22362円からN波、V波に向かうリスクが否定できない。ここでのポイントは12月安値18948円割れだが、その予兆として日足の二段下げが注視される。
日経平均週足
カギ握るNYダウにも同じような二段下げ懸念が漂う。日足は4/23高値26695ドルと5/1高値26689ドルのWトップから5/13に25222ドルまで下落して「陰転」を暗示した。その後の戻りは16日25957ドル止まりで、やはり75日線(25945ドル)を抜けずにいる。25200ドルを割り込むと二段下げが始まることになる。間もなく25日線が上から降りてきて75日線とデッドクロスするので、そこがNYダウの好転の兆しポイントとなろう。
NYダウ日足
6月28日のG20サミットに向けて米中首脳会談の行方や国内の政局が忙しくなるが、株式市場はチャートの流れに従って冷静に行動したい。
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