今週は米国FRB利下げ発言から切り返しました。安値から+500円以上上げましたが、週間で+500円以上値上がりしないと下げ止まり確認とは言えません。今週の上げ幅は前週比で+500円以下であり、まだ下げ止まり確認はできませんでした。来週以降も反発は続き下げ止まり確認が出来ないと戻りは一時的な上げで終わってしまう可能性はあります。
トランプ大統領の米中貿易関税発言からNYダウ、NASDAQ指数は大幅に売られました。為替は円高に振れ、日経平均は、米国市場、為替相場の円高の影響を受けて売られました。今週は利下げ発言から買い戻され反発しました。リップサービスで株価の下落を止めた形です。とりあえずリップサービスはお金も使わず、一番安く即効性のある市場対策です。
今晩、米国は雇用統計が発表されます。雇用統計の数値は、市場インパクトが大きいでしょう。大きく値上がり、値下がりする事が良くあります。インパクトが大きいだけに、今夜の発表まで様子見相場は続く可能性があります。仮に反発しても上昇基調に戻せないと、状況は変わらない可能性を残します。
日本国内は、米中貿易関税の影響を避けて様子見状態です。またメキシコまで対象とされました。秋に消費税10%導入すると言いながら、国政選挙を控えています。増税で勝利なら消費税10%の可能性はあります。選挙不利と読むなら、増税延期の可能性は残されています。複雑な軽減税率は分かりにくく、それなら一律10%の方が分かりやすいと言う意見は多い。
景気対策に、証券税制(20%)の廃止を求める声は多いです。消費税導入に、景気下支えのための景気対策はどのようなものが予定されているのか。失望売りを誘うものにならないよう期待したい。日銀の買い支えが、相場需給を壊し、買い場を分かりにくくしています。市場には大きく売られると戻りが大きくなる性質がある。いつ頃になるのか。
5月連休明けから下げに転じ、6月SQに向け投げ売り出尽くしたら反発に転ずる事を期待したが、米国利下げ発言から、中途半端なところで切り返してしまいました。売られ過ぎの買い場とはならなかった。円高に振れると輸出関連株は買いにくいでしょう。また円高の心配は消えてませんので内需関連株、成長産業、新興市場にシフトしそうです。
日経平均は、週間で+500円以上値上がりするか、25日移動平均線を上回ってこないと下げ止まりから反発に転じません。まだ10日移動平均線まで戻したところであり、下げ止まり確認まで戻していません。まだ売られる心配も残しています。来週6月SQに向け戻せるか確認するところです。
6月の東証1部銘柄(2147銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は弱い状態で始まる。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月(6)659銘柄(225種49)と弱い状態で始まる。増加に戻せるか、減少続くか。6月の観察ポイントです。
6月の「107」マザーズ市場(285銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は弱い状態で始まる。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月末90銘柄→6月(7)87銘柄と弱い状態で始まる。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
6月の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態で始まる。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月(7)188銘柄と弱い状態で始まる。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
6月の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態で始まる。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月(7)122銘柄と弱い状態で始まる。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
6月の東証1部銘柄(2147銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態続く。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月(7)649銘柄(52銘柄)と弱い状態続く。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
5月の「801」NYダウは、-1777ドル安で引けました。5月に75日移動平均線を下回ってから下げ相場に転じました。200日移動平均線を下回ってから、今週反発に転じましたが、戻り売りパターンの相場の状況は変わってません。200日移動平均線を下回らず、大きく戻してるが、再度75日移動平均線を上回れば上昇相場のパターンに戻ります。今夜の雇用統計どうなるか。6月の観察ポイントです。
5月の「803」NASADAQ指数は-642ポイントで引けました。5月は200日移動平均線を下回りました。6月は200日移動平均線を上回るまで戻してきました。このまま200日移動平均線を上回り、75日移動平均線を上回る状態に戻せば上昇相場に戻ります。上回らなければ調整局面は続くか、戻り売りとなります。6月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
日本は米中貿易戦争の狭間で動きが取れない状態です。結局、問題が起こると為替相場は円高に動きます。110円前後で推移しているなら想定内と言えるのかも知れません。1月に付けた107円を上回る円高にはなっていません。当面108円で止まりそうです。
75日ボリンジャーバンドは拡大しつつある動きとなっています。-3Σ(107円)は拡大する動きは残っています。当面-3Σを下限とした円高で推移しそうです。ボリンジャーバンド幅が拡大してくると、さらに円高余地も大きくなる心配は残るでしょう。6月も円高は続くか観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
5月の「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線から下ブレした状態で引けました。6月入りから25日移動平均線は下向き状態にあり、さらに下ブレの方向性を示しています。短期的には10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認はできません。先ずは止まり確認からです。6月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
5月の「124」東証小型株指数も75日移動平均線から下ブレして引けました。6月も状況は変わらず、75日移動平均線を下回る状態は続くでしょう。10日から25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。先ずは下げ止まり確認からです。6月の観察ポイントです。
<週足 日経平均 裁定買い残動向>
「507」裁定買い残動向では、現在の水準はリーマンショック後+2016年10月の水準まで減少しました。裁定買い残動向の水準をみれば、かなり強いボトム感は出てきたと感じます。これ以上の売り要因はないと言えるくらいです。この水準で減少が止まれば増加に転じそうです。
ここまで減少した「507」裁定買い残動向を見ますと、今後の減少余地は小さくボトムと言えます。増加に転じたら上昇に向かうと言えそうです。その上で、今後の裁定買い残動向は注目されます。増加に向かうには何かキッカケ、材料が必要です。相場全体は上がる可能性が出てきます。6月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
5月は-1657円安で引けました。6月はプラスに転じて始まりましたが、まだ6ヶ月移動平均線を上回るまで回復してません。6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回ってこなければボックス相場の域は抜け出せません。6ヶ月移動平均線を下回る状態は、戻り売られる心配は残ります。今どう見ても上下に動きにくい状況です。
下げ止まり確認は、まず半値戻りの確認からになります。5月の下げ幅の半値以上戻せなければ、相場は弱い状況に変わりはないと判断できます。半値以上に戻すなら、下値買いが入り戻りは強まっていると言えます。この様な動きが見られない状態では、様子見される可能性は高いと言えます。先ずは13週移動平均線上回る動きを確認したい。6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
5月末から6月始めに下落しましたが、オーバーシュートして2万円は下回るかと思いましたが下回らなかった。75日ボリンジャーバンド-3Σで下げ止まりました。急落しなかった事もあり反発力も弱いと感じられます。株価は下げが大きいと弾性値も大きくなる性質があります。それでも2万1000円台を回復できれば売り物を吸収している事になります。
チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回り、株価は10日から25日移動平均線を下回って推移しています。短期的に見ても10日から25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認は出来ません。まず10日から25日移動平均線をいつ頃上回るまで回復できるかどうか。
下段の25日騰落レシオは80ポイント以下(72)まで下がりました。売られ過ぎのボトム圏と判断できる数値です。好材料が出れば、買い戻しから大きく反発期待がもてる低さです。今は反発する好材料がありません。何かのキッカケ待ちです。6月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)上向き→下向きに転じました。短期的にトレンドは下向き相場に変わった事を意味します。相場が回復し、上向きに転ずるには数ヶ月要する心配が残ります。
下向き→上向きに変わるには、株価が中心線を上回って推移する事が条件です。目先は-2μから-1μ前後で底固めし、中心線を上回ってこれるかどうか。来週の動きを見たい。このあたりが6月の観察ポイントです。
米中関税応酬は今後どうなる。メキシコへも飛び火か。日本への影響はどうか。為替相場どう動く。世界どう動く。
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