今週はFRB議長の年内の利下げする事もあり得るとの発言から、NYダウは2万6500ドルまで値上がりしました。利下げ発表から為替は107円台まで円高となりました。利下げ期待から、S&P500指数は高値更新し、NYダウは昨年10月2万6900ドルに迫る上げ幅となりました。再度NYダウの高値更新が期待されています。対照的に日本株は下降局面から抜け出せないでいる。円高では難しいでしょう。
来週、大阪でG20が開催されます。当初から難航するだろうと言う、米中首脳会談が開かれ、貿易協議では両国和解が進むことが期待されています。当初の予想通り決裂したならば、中国は関税25%処置を受けて輸出に大打撃を受けます。大国の意地を通すか、和解協議で実を望むのか。
7月以降の相場状況を見ますと、米中会談が一番の大イベントとなっています。その次も米中協議次第となり、次は夏の選挙が挙げられるかもしれません。消費税を上げるか。延期するか。初めは効果があった日銀の金融緩和は、今はまったく効果は感じられず、相場を歪めていると言われるようになりました。
米国利下げ発言による円高の動きは、悪い円高とは言われて無いが、円高局面では日本の輸出株や主力株は上がりにくいでしょう。日経平均は週間で+500円以上、値上がりしないと下げ止まり確認は出来ませんが、5月に下落転換してから、まだ+500円以上の値上がりはありません。今週の500円以下の戻りでは、戻り売り相場の域を抜け出していません。
東証大型株指数をリーマンショック前と比較すると、単純平均は株式分割しており、一概に同じとは言えませんが、リーマンシッョク暴落前水準とほぼ同じところまで下げてきました。何かのキッカケで急落の心配があると言えます。米中貿易協議破談、消費増税、景気後退など、今後の行方により、さらに下落相場に発展する心配は残ります。
今週は週間で約+500円値上がりしましたが、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数が800銘柄を上回ったのを見て週末に売られました。800銘柄で売られるのは戻り売りと見ます。全体的には小型好業績株(有望銘柄)、成長産業、新興市場の成長株が買われました。大型株など動き出す相場には至ってません。引き続き、相場環境が悪化しても、小型好業績株、成長株などは買われ続けると見ています。
今週の東証1部銘柄(2151銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は800銘柄前後と振るわず。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月(6)659銘柄(225種49)→6月(13)752銘柄(225種54)→6月(20)822銘柄(225種69)と少し増加するも弱い。引き続き、増加は続くか、減少に転ずるか。G20に向けた観察ポイントです。
今週の「107」マザーズ市場(286銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばい続く。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月末90銘柄→6月(7)87銘柄→6月(14)92銘柄→6月(21)91銘柄と弱い状態は続く。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
今週の「105」JASDAQ市場(714銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加する。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月(7)203銘柄→6月(14)237銘柄→6月(21)241銘柄と少し増加する。増加は続くか観察ポイントです。
今週の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し増加する。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月(7)129銘柄→6月(14)141銘柄→6月(21)144銘柄と少し増加する。増加は続くか観察ポイントです。
今週の東証1部銘柄(2151銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も少し増加する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月(7)649銘柄(225種52)→6月(14)695銘柄(225種54)→6月(21)691銘柄(225種57)と少し増加する。増加は続くか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
6月の「801」NYダウは、5月-1777ドル安を取り戻す+1938ドルと切り返してしまいました。5月の下落を上回る強い切り返しを見せました。あとは昨年10月高値を、いつ上回り高値更新相場に戻すか。その後は上昇基調を維持できるかどうか。G20が終わった後、上昇維持できるか。6月の観察ポイントです。
「803」NASADAQ指数も、5月-642ポイント安を取り戻す+598ポイント値上がりしました。S&P500指数は高値更新した事を受けて、今年4月高値を上回る可能性は強まりました。引き続き、高値更新相場に戻り、上昇基調を維持できるかどうか。G20後の相場は上昇維持できるかどうか。6月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
FRB議長の利下げ発言から、今年1月の107円を上回る円高に振れました。短期的には意識する円高水準ですが、もう少し円高に振れそうな動きをしています。引き続き、10日移動平均線を下回っている状態は円高に動きます。G20後の動きはどう動くか。
6月から75日ボリンジャーバンドの先端拡大(円高)は続いています。-3Σ(106円)は下方拡大の状態を維持しています。引き続き、-3Σ(106円)に沿った円高での推移は続くそうです。ボリンジャーバンド先端拡大続く。さらに円高(106円台)余地は拡大しています。円高は続くか観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 月足チャート>
「105」JASDAQ指数の月足チャートは下降相場です。もう少しで60ヶ月移動平均線に届きそうな下落です。6ヶ月移動平均線を下回る状態は下降相場続く。6ヶ月移動平均線上回らないと下げ止まり確認はできません。7月以降の観察ポイントです。
<東証小型株指数 月足チャート>
「124」東証小型株指数の月足チャートも同じく下降相場です。6ヶ月移動平均線を下回る状態から60ヶ月移動平均線まで売られました。2008年のリーマンショック前の状態に似てきています。60ヶ月移動平均線を下回ると暴落に発展する心配有りです。7月以降の観察ポイントです。
<月足 東証大型指数 中型指数>
「122」東証大型指数の月足チャートは、6ヶ月移動平均線を上値抵抗線に売られ続けて60ヶ月移動平均線まで下げてきました。2008年のリーマンショック前の状態に似ています。60ヶ月移動平均線を下回ると暴落に発展する心配有りです。7月以降の観察ポイントです。
「123」東証中型指数の月足チャートも、6ヶ月移動平均線を上値抵抗線に売られ続けて60ヶ月移動平均線まで下げています。2008年のリーマンショック前の状態に似てきています。こちらも60ヶ月移動平均線を下回ると暴落に発展する心配有りです。7月以降の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
6月は+860円以上値上がりしましたが、今週末売られて+600円台です。5月-1657円安の大陰線には届きません。6ヶ月移動平均線を上回れないと下げ止まり確認はできません。7月以降、6ヶ月移動平均線を上回るまで戻せるかどうか。6ヶ月移動平均線を上回れないと、60ヶ月移動平均線まで売られる心配があります。
日経平均以外の指数も、月足チャートは昨年12月以降、大きく売られてきました。このまま下げ止まらなければ、上値を切り下げる戻り売り相場は続きます。先ずは下げ止まり確認を見たい動きです。6ヶ月移動平均線上回れるか確認したい。7月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
6月始めの75日ボリンジャーバンド-3Σから反発し、中心線まで戻しました。今週の75日ボリンジャーバンド先端は横ばいです。しばらくボックスで推移する事を示しています。G20を機会に上放れ材料が出る事を期待したいです。来週のG20が終わるまで動きにくいでしょうか。
ボリンジャーバンド先端が拡大に動けば、株価は上下どちらかに動き出す事を意味します。今週、75日ボリンジャーバンド中心線を上回ったところで売られました。中心線を上回れないと上昇に戻せません。来週は中心線を上回れるか、上値を伸ばせるか。再度中心線を下回る下落となるか。G20に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)下向き→あと一週間過ぎれば傾きは変わりそうです。株価は中心線を上回り、+1μまで上げ幅を伸ばしてきました。中心線を上回った事で、今後も中心線を維持できれば上向きに転じます。
7月は75日線形回帰トレンド下向き→横ばい→上向きに変われるか。株価が中心線を上回る状態推移なら上向きにシフトします。まず中心線維持できるか確認です。中心線を下回ると戻り売りと判断されるでしょう。G20に向けた観察ポイントです。
G20に向けどう動く。米中貿易協議進展するか。第一弾米国利下げはいつか。為替相場どう動く。世界どう動く。
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