日経平均株価の動き(2019年07月26日)

参議院選挙は与党圧勝で終わった感じです。政治の安定は経済の安定に繋がり、市況は好感し、昨年高安半値の2万1700円台まで上げてきましたが、週末は利食い売りに押されました。6月の上昇に続き、続伸となり、12ヶ月移動平均線まで戻してきました。この上昇が8月相場に繋がることを期待したい。

相場は半導体関連の上昇から始まる→続いて機械株→素材→自動車→ソフトウェアへと上昇局面では拡大していきます。7月入りから選挙を控えている前に、韓国への半導体3品輸出制限を見直すこと、8月より「ホワイト国」扱いをやめる事を発表。それでも選挙に圧勝しました。国内半導体関連銘柄は動機付いて値上がりしました。韓国問題の一過性で終わるのか、高値形成するのか、今後も上昇が続くのか。このあたりを確認したい。

半導体の上昇が一過性の上昇で終わってしまうと、昨年高安中値21700円を意識して、8月は戻り高値形成から売り場になりやすいと考えます。今後も上昇が続くなら、他の業種にも波及し、相場の上昇拡大が期待できる様になります。トヨタ株の上昇も相場上昇の牽引役となります。トヨタ株の上昇が続くなら、上昇相場に向かう動きと言えます。一過性か、持続かが確認ポイントです。上昇基調に戻ることを期待したい。

今夜は米国、GDP速報値が発表予定です。発表まで先物は動きにくい可能性はあります。来週は、日銀、ECB、FOMCと金融会合が予定されています。EUを始め、米国も利下げに動こうとしています。日銀の金融緩和は現状維持か、金融緩和か。このあたりは市場へのインパクトがあります。為替はどう動くか。

「506」裁定売り残の増加は続いています。増加維持したまま、来週の株価が半値価格(21700円)以上に戻すなら、踏み上げ相場の期待は少しありますが、このあたりでは伸び悩んでいます。8月の一段高へと繋がる事を期待したい。トランプ大統領の一言は冷や水となる。米中問題への一言はインパクトは大きい。いつ何が出るかわからない。

上昇した場合、10月から消費増税(10%)を前にした売り場となる可能性も残しています。上がったら一先ず売っておけと言う、格言通りのパターンになる事もよくあります。8月から10月に向けて上がる可能性はあるものの、上昇相場かと思えば売られたりする事はよくあります。不安材料を控えており、両面からの判断が続きます。

引き続き、個別株は、主力株より→新興市場、成長産業、2ケタ増収増益銘柄など、日経平均の影響受けにくいところが物色対象になりやすいと見ています。半導体関連株は値上がりしましたが、上昇持続するか今のところハッキリしてません。小型株、新興市場など、軽い株の物色が続くとみています。それでも半導体関連株の動きは注目されます。

選挙後、昨年10月高値2万4440円-安値18940円=2万1700円台まで戻してきました。売り買い交錯する価格帯です。売り物を消化し、もう一段高に乗せられるか。売り物に押さえられ高値形成となるのか。8月相場は、半値価格以上で推移できるなら、値上がり銘柄は増加してくると見ています。

7月4週目の東証1部銘柄(2156銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は増加しました。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月(4)1158銘柄(225種94)→7月(11)1067銘柄(225種82)→7月(18)679銘柄(225種57)→7月(25)972銘柄(225種84)と増加した。8月も増加は続くか観察ポイントです。

7月4週の「107」マザーズ市場(292銘柄)も75日移動平均線は増加しました。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月(5)133銘柄→7月(12)125銘柄→7月(19)110銘柄→7月(26)125銘柄と増加する。8月も増加は続くなら強くなります。

7月4週の「105」JASDAQ市場(714銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加する。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月末297銘柄→7月(5)386銘柄→7月(12)400銘柄→7月(19)350銘柄→7月(26)388銘柄と増加した。8月も増加続くなら立ち上がるか。

7月4週目の東証2部銘柄(489銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加する。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月(5)236銘柄→7月(12)244銘柄→7月(19)223銘柄→7月(26)252銘柄と増加する。8月も増加は続くか。

7月4週目の東証1部銘柄(2151銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月(5)1264銘柄(225種99)→7月(12)1081銘柄(225種84)→7月(19)869銘柄(225種77)→7月(26)998銘柄(225種83)と増加する。8月も増加は続くか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

今週も「801」NYダウは2万7000ドル台の高値キープしています。引き続き、高値更新相場が続く可能性は強いでしょう。トランプ大統領の一言で日本株は売られるが、NYダウは高値更新している。大統領発言は株高に繋がっています。25日移動平均線は75日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続きます。8月の観察ポイントです。

NYダウに続き、「803」NASADAQ指数も上放れて8300ポイントまで高値を取ってきました。こちらは調整なく一気に高値更新したので、強い上昇基調を維持しそうです。25日移動平均線から75日移動平均線を上回る状態は上昇基調は続きます。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

108円台の円高水準が定着しつつありますが、株高に繋がっています。ボリンジャーバンド先端縮小→再度拡大→縮小に変わりました。先端縮小に変わり108円前後で推移しそうです。先ずは先端縮小から横ばい推移が予想されます。

75日ボリンジャーバンドの先端縮小となりつつあります。また円安に動いてくれると株高に繋がります。ボリンジャーバント幅から、-3Σ(104円)→-2Σ(106円)→-1Σ(108円)→中心線(109円)順に円安に動きそうです。75日ボリンジャーバンドの幅は縮小に向かうか。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線に押さえられた状態が続いていました。株価は200日移動平均線は上回れずにいました。今週は25日移動平均線に支えられ、200日移動平均線を上回ってきました。200日移動平均線を上回ってくるなら徐々に上昇相場に繋がります。8月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、再度75日移動平均線を上回ってきました。JASDAQ指数より少し遅れた動きをしています。200日移動平均線を突破してくるなら底入れから立ち上がりの動きになります。75日移動平均線を上放回ってきた事は、底割れしなかった事を意味します。8月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 週足チャート>

今週も「506」裁定売り残動向は増加しています。3年間の高水準で推移が続いています。日経平均と対比してみると、裁定売り残動向は、増加局面では下落し、減少局面では上昇に転じます。かなり高水準に増加は続いています。もう少ししたら反対売買(買い戻し)から減少局面に向かう様に見えます。

裁定売り残動向、いつ頃反対売買から減少局面→株高局面に転ずるか。買い戻しから、日経平均の反発局面は期待されるでしょう。今週は前週の下げ幅を上回りました。上値を切り上げてきています。減少局面から、反発時期を探るところです。8月の観察ポイントです。

裁定売り残動向 週足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)で押さえられています。上値抵抗線まで戻してきて、上放れの期待は残っています。また昨年の高安半値21700円台を上回った後、維持できるかどうかが観察されるでしょう。6月と7月の2ヶ月続伸となり、良い流れに変わって欲しいと言うムードがあります。8月に繋がるか。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を上回ると再上昇転換します。値上がりすれば、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はGクロスします。上値抵抗線と見ていた12ヶ月移動平均線を上回って引けるかどうか。8月相場の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

参議院選挙で与党が圧勝し、日足チャートでは、上値抵抗線と見ていた200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきました。ボリンジャーバンドは横ばいでボックス相場の範囲を示しています。+1Σ(21900)を上回ってくるなら、75日ボリンジャーバンドは先端拡大に動くと見ています。

75日ボリンジャーバンドは、まだ先端は横ばいですが、75日移動平均線と200日移動平均線はGクロス間近です。中心線を上回ってきたので、先端拡大してくると上昇は強まる可能性があります。75日ボリンジャーバンド幅は、横ばい→先端拡大→上昇に転ずる動きを期待したい。中心線を下回ってくると戻り売りの心配はあります。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。与党の選挙大勝から相場ムードは変わってきた感じはあります。75日線形回帰トレンド(中心線)を上回った事で、維持できれば、下向き→横ばいに向かいます。中心線を上回る→+1μ(21660円)→+2μ(22100円)を上回ってくるか。

75日線形回帰トレンド横ばい→上向きに転じてくると→上向き→相場が強まる事を意味します。中心線を上回る状態は上向き→上昇に転ずる事を期待したい。8月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

日韓貿易はどうなるか。イランと米国はどうなるか。米国と中国の貿易戦争どうなるか。為替相場どう動く。世界どう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/