日経平均株価の動き(2019年08月02日)

7月相場はプラスで終わり、8月相場がスタートしました。7月相場は昨年、高安中値21700円を上回れなかった事が、8月相場は売られる事が心配されました。2日にトランプ大統領の中国への追加関税を発表しました。発表を嫌気し、NYダウは-280ドル安しました。

本日(8/2)、日経平均は売られたが、昨年高安中値21700円を下回るボックス状態の戻り売りの域を脱して無かったので、売られてもボックスの範囲で推移していると見ています。引き続き、戻しても21700円(高安中値)を上回れなければ戻り売り相場は続きます。8月は昨年高安中値21700円以上に値上がりし、ボックス相場の上放れを期待したい。

国内は、第一四半期業績発表は終わり、6ヶ月移動平均線(東証1部970銘柄8/1)を上回る上昇続けている銘柄は残っています。日経平均がボックス圏の範囲で推移続けるなら、引き続き、上昇銘柄は残ると見ています。9月に中間決算を控えています。8月から9月の為替動向は業績への影響は大きいでしょう。さらに強烈なトランプ大統領の発言で円高の心配はあります。少しでも円安に戻せるならプラス材料になります。

10月に消費増税を控えています。8月から9月末に向け、少し駆け込み需要は期待できるでしょうか。神戸物産の動きを見ていると、そんな感じがします。ポイント還元は食品などに限るが、先に買っておけば同じと言えます。大きなものほど駆け込み需要の期待はありますが、10月以降は先食いした反動減がある事も注意が必要です。

日本は第一四半期決算の発表は出揃いました。下方修正した株は売られました。上方修正した株は値上がりしました。業績は2極化しています。増収増益の株は上昇基調を維持しています。今まで下げ相場だった株は、下げ止まりから反発するものも出てきている。

8月2日に韓国の「ホワイト国」扱いの除外を発表しました。選挙公約とも言える事を実行した事は、政権信頼度はアップするように思われます。トランプ大統領はメキシコ国境に壁を作ると言って当選しました。最初は不可能な事かと疑っていたが、実際に実行し、現実のものとなりました。首相公約は実行して信頼は深まったが、韓国の大統領支持率もアップしました。

7月末まで「506」裁定売り残の増加は続いています。増加維持したまま、8月相場を迎えたところ、本日の下落に繋がりました。大きく売られたら、裁定売り残は減少に転ずる。さらに買い戻しが入るなら反発に転ずる事も出てきます。来週以降、さらに増加か続くか。買い戻しから減少に転ずるか。買い戻しから半値価格(21700円)以上の戻りを期待したい。

個別株の四半期決算は出揃い、上方修正した株、新興市場、成長産業、2ケタ増収増益銘柄など、個人投資家好みの株が物色対象となりそうです。引き続き、小型株、新興市場など、好業績で軽い株の物色が続くとみています。

8月1週目の東証1部銘柄(2156銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は少し増加した。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月(1)971銘柄(225種70)と少し増加した。8月は増加は続くか観察ポイントです。

8月1週目の「107」マザーズ市場(292銘柄)も75日移動平均線は減少した。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月(2)119銘柄と増加は続いています。8月は増加に戻すなら強くなります。

8月1週目の「105」JASDAQ市場(714銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少した。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月末297銘柄→7月末408銘柄→8月(2)332銘柄と減少した。8月は増加に戻せるなら強まってくる。

8月1週目の東証2部銘柄(489銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少した。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月(2)202銘柄と増加する。8月は増加に戻せるか。

8月1週目の東証1部銘柄(2151銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大きく減少する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月(2)693銘柄(225種50)と大幅減少した。8月は増加に戻せるか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウはトランプ大統領の発言で乱高下しています。相場を先取りして乱高下しているとも言えます。売られたと言っても、今まであまり続落はしてこなかった。また2万7000ドル台の高値更新相場に戻る事を期待したいです。上昇基調の高値更新相場は崩れていません。8月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も先行して買われてた分だけ下げ幅は大きかった。こちらも基調が崩れる様な動きとは言えません。NYダウに連動しているので、NYダウが売られなければ、高値更新相場に戻すことは、それほど日柄はかからない様に見ています。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

為替相場は米国金利政策で乱高下しています。6月の106円→107円→108円→8月の109円台まで円安に動いたところ、中国への追加関税の発表から106円まで円高に振れました。まだリバウンドの域は脱してないかもしれないが、ボリンジャーバンド先端縮小→横ばいに向かうか。先端縮小→先端拡大に変わると円高にシフトする心配はあります。

75日ボリンジャーバンドの先端縮小→円安に動いてところ、一気に円高に振れました。ボリンジャーバント-3Σ(104円)→-2Σ(106円)→-1Σ(107円)→中心線(109円)順に下値メドから上値抵抗線の幅まで動きました。75日ボリンジャーバンドの幅は縮小→横ばいに動くか。やや中心線(109円)は下向きの円高で動いています。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

8月入りし「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線を上回ってきました。日経平均の乱高下の影響は小さい事が動きで分かります。株価は200日移動平均線を上回って推移してくれば、底入れから上昇に向かう動きと見ることができます。8月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、75日移動平均線前後で推移していました。75日移動平均線に絡んで推移する事は、底入れに向かう動きと見ていましたが、本日また75日移動平均線を下回るボックスに逆戻りしました。再度75日移動平均線を上回ってくるなら、底割れから上昇に向かう動きとなります。8月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 週足チャート>

「506」裁定売り残動向の増加は続いています。弱気が多いことを示す増加でした。本日の下落を見ると、この増加が続いた事も理由になります。現在ここ3年間で高水準で推移しています。裁定売り残動向と日経平均を対比して見ますと、増加局面では下落し、減少局面では上昇に転ずる。現在の高水準の増加は下落と見るか。買い戻しから減少局面に向かう様にも見えます。

8月入りから、裁定売り残動向は、いつ頃に反対売買から減少局面→株高局面に転ずるか。買い戻し時期を探るところです。8月SQに向け買い戻しから反発局面に転ずるか。増加の下落局面は続くか。8月SQに向けた観察ポイントです。

裁定売り残動向 週足チャート

<日経平均 月足チャート>

7月相場はプラスで引けましたが、月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)で押さえられた状態で引けました。8月は上値抵抗線を上回るかどうか期待しましたが、売られて始まりました。再度6ヶ月移動平均線を下回ってしまいました。上値には戻り売りが控えている事が分かります。

8月の月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を上回ると再上昇転換を期待したいが、まず6ヶ月移動平均線を上回らなければ、戻り売り相場は続きます。上値抵抗線と見ていた12ヶ月移動平均線で売られた事は弱い相場と言えます。8月相場は上回れるか観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

8月は7月に続き、昨年高安半値価格(21700円)を意識して始まりました。半値価格(フシメ)で戻り売られて始まりました。半値価格(21700円)を上回れなければ、売り圧力が強いことと、買いが弱い事を示しています。上回れないと嫌気売りも出てくる心配はあります。

日足チャートでは、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、75日ボリンジャーバンド中心線以下で推移しています。本日は-1Σまで売られました。75日ボリンジャーバンドの先端は横ばいのままです。しばらく株価はボックス圏で推移する事を示しています。この下げもボックスの範囲の動きに過ぎません。8月観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)はやや下向きです。株価は+1μ(21700円)を上回れず売られた形です。本日売られて中心線を下回りました。中心線を下回る→-1μ(20800)→-2μ(20400)が下値メドになります。

75日線形回帰トレンド下向き→横ばい→上向きに転じてくると→相場は強くなってきた事を意味します。中心線を下回る状態は弱気相場です。まずは中心線を上回る動きを確認したい。8月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

韓国ホワイト国除外でどうなる。米国と中国の貿易戦争どうなるか。米国とイランはどうなるか。為替相場どう動く。世界どう動く。

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