日経平均株価の動き(2019年08月09日)

今週はSQ週でした。今年1月ぶりプットオプションは100倍に値上がりしました。裁定売り残の増加は続いていました。トランプ大統領の発言を知って増加は続いていたのか。まだ裁定売り残は減少していません。増加中しばらく乱高下の心配は続くと言うことになります。切り返す時は買い戻しのパワーになり、リバウンドが大きくなる期待はありますが、いつ頃から買い戻しされるかは分からない。

今週も米中貿易戦争、トランプ大統領の関税強化をキッカケに、世界の株価は下落しました。トランプ大統領の発言は誰も予期できない。8月に入ってからNYダウは1000ドル以上下落し、日経平均も1000円以上の下落幅とりなました。短期間に大幅下落したのでプットオプションは暴騰しました。毎度の外資のオプションで稼ぐパターンと思えた。次は買い戻しを待っているが、今までの状況と変わり、どこまで戻せるかが8月のポイントと言えます。

今後の相場のポイントも、昨年の高安の中間値21700円を上回れるかどうかにかかっています。21700円を上回れないと、戻しても上回れないとなれば売られるパターンになります。今週の下落も21700円を下回っていた事からも、見切り売りの下落と言えます。上昇相場に戻すには高安の中間値21700円以上に戻せないことには確認できません。

21700円以上に戻せば上昇相場に戻したと判断できますが、何時になるのかです。上回れなければ、21700円以下では、戻れば売られるボックス相場は続きそうです。21700円以上に戻す上昇相場に戻す事はできるか、世界情勢を見ても難しいと言えます。業績の回復が株価上昇のカギとなります。主力株の回復が遅れている状態では、しばらくボックス相場は続くと見てください。その間は「小型株・新興市場・材料株」の物色相場になります。

8月に入っても「506」裁定売り残の増加は続いています。この下落でも、増加維持したまま減少してません。まだ乱高下するか、8月SQまで持ち越されるか。今後の増減は、次のSQに向け注目されます。いまは大きく下落した後、買い戻しから反発に転ずる時期を待ちたいところです。当面の上値メドは半値価格(21700円)が上値メドになります。

個別株は、米中貿易、日韓関係、為替などの影響を受けにくい、内需型の小型株、新興市場、オンリーワン株など強い動きをしています。引き続き、新興市場、成長産業、好業績株、材料株などが、個人投資家好みの物色対象となりそうです。

8月2週の東証1部銘柄(2155銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大幅減少した。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月(1)971銘柄(225種70)→8月(8)565銘柄(225種41)と大きく減少した。来週以降、増加に戻せるか観察ポイントです。

8月2週の「107」マザーズ市場(294銘柄)も75日移動平均線は減少した。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月(2)119銘柄→8月(9)105銘柄と減少した。8月は増加に戻せるか。

8月2週の「105」JASDAQ市場(712銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少した。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月末297銘柄→7月末408銘柄→8月(2)332銘柄→8月(9)272銘柄と減少した。8月は増加に戻せるなら強まる。

8月2週の東証2部銘柄(487銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少した。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月(2)202銘柄→8月(9)154銘柄と大幅減少した。8月は増加に戻せるか。

8月2週の東証1部銘柄(2151銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月(2)693銘柄(225種50)→8月(9)633銘柄(225種45)と減少した。8月は増加に戻せるか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

8月入りし「801」NYダウは-1000ドル以上乱高下し、200日移動平均線まで一気に下げました。トランプ大統領の発言力は大きい。7月まで高値更新相場を続けていたところから一気に売られてしまいました。75日移動平均線を上回ってくれば上昇相場に戻ります。下回った状態は売られやすい。8月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も一気に75日移動平均線を下回るまで売り込まれました。こちらは一気に75日移動平均線を上回るまで戻し上昇相場に戻したと言えます。75日移動平均線を下回ると、再度戻り売られやすくなります。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

EU利下げ、米国利下げ、中国の為替操作国認定など、為替が乱高下する要因が続きました。今週は7月末109円→105円まで円高は進みました。75日ボリンジャーバンド先端は拡大状態のままであり、まだ円高は続く状態と判断されます。引き続き先端拡大であり、円高状態が続く心配はあります。

75日ボリンジャーバンドの先端縮小→先端拡大→一気に円高に動きました。75日ボリンジャーバンド-3Σ(104円)→-2Σ(105円)→-1Σ(107円)→中心線(108円)です。少し下ブレ余地を残しています。75日ボリンジャーバンド幅→拡大→縮小に動くと円安に戻します。中心線は下向き円高で推移しています。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、日経平均の下落幅から見れば影響は小さいです。75日移動平均線を下回っているが、小幅で推移しています。株価は75日移動平均線を上回ってこないと底入れ確認はできません。下回る状態は戻り売りか、調整期が続くかです。8月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は売り込まれました。75日移動平均線から下放れるまで売り込まれました。75日移動平均線を下回る動きは、下降ボックス相場になりやすい。75日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。75日移動平均線を下回る状態は、下降ボックス相場に転ずる心配が残ります。8月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 週足チャート>

「506」裁定売り残の増加は続いています。増加が続く事は、弱気が多く、買い戻しに転じてない事が分かります。買い戻しに転じないと、日経平均は反発しません。引き続き、増加が続くなら、弱気が増えている事を示しています。

現在の水準は、過去3年間で最高水準を更新しています。裁定売り残動向と日経平均を対比して見ますと、増加局面で下落し、減少局面で上昇に転ずる。まだ増加局面の下落です。買い戻しから減少局面に向かう時期を待ちたい。8月SQが過ぎれば状況は変わるか。観察ポイントです。

裁定売り残動向 週足チャート

<日経平均 月足チャート>

8月相場は売られてスタートしました。月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)で押し戻され、60ヶ月移動平均線(下値支持線)に接近です。月足チャートでは、この上下の抵抗線に挟まれた状態です。この3角持ち合い型になっていて、先々何れ上下どちらかに放れる形です。何れ放れた方に相場が動く時期がきます。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を上回る事が出来なければ再上昇転換しません。60ヶ月移動平均線を下回ると下降転換(底割れ)してしまいます。年末に向け上下の抵抗線をどちらに放れるか。しばらく、この範囲で推移すると見ています。8月以降の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

7月末に、75日移動平均線を下回り、8月入りから75日ボリンジャーバンドの-3Σまで売られました。ボックス幅の下限まで売られた形です。ボリンジャーバンドの先端は拡大しておらず、まだしばらく、このボックス幅で推移すると見ています。先端が拡大してくるなら、さらに下ブレする心配が出てきます。

日足チャートでは、200日移動平均線&75日移動平均線(上値抵抗線)があり、戻しても、当面の上値メドと見る株価位置です。75日ボリンジャーバンド先端が下方拡大してきた時は、下ブレに転じたと見ておく必要が出てきます。次は9月SQ週に向け動く心配が残ります。8月観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)は下向きに転じてきました。株価は2月安値20289円(20110円・8/6)を下回ってきた事で、下向きへ向かう可能性が出てきました。

75日線形回帰トレンド下向きに転じた事で、当面は中心線前後を上値抵抗線と見る水準です。先ずは-2μで下げ止まり確認待ちの状態です。-1μを上回ってくりと、短期的に下げ止まったと見る事ができます。先ずは上回ってこれるか観察です。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中の貿易戦争は為替操作まで発展した。次はどうなるか。日韓半導体・今後どうなる。為替相場どう動く。世界どう動く。

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