日経平均株価の動き(2019年08月23日)

今週は少し切り返しました。短期的に、株価は10日移動平均線を上回ると下げ止まります。今週は、10日移動平均線を上回った事から下げ止まる動きとなりました。また10日移動平均線を下回れば再下落に転じます。来週も上回る状態を維持なら20500円から20900円のボックスで底固めできるかどうかとなります。

短期的に下げ渋った週となりましたが、上昇転換する強い動きまで至っていません。まだ様子見相場と言えます。週間で+500円以上、値上がり確認が出来ない間は、下げ止まりから上昇転換したとは判断できません。引き続き、戻り売り相場の域は脱していません。

昨年以降、毎月2週目はSQで、3週目がNYのSQ週である事から、デリバティブで稼いでいる?かと思われる様に、月初めから3週目まで乱高下する事が多いです。3週目以降、下げ止まりか反発を繰り返してきました。また月初めに戻ると乱高下と繰り返してきました。今週は毎度の中休みの様でした。しばらく方向感の掴めない動きは続くように思われます。

日韓半導体戦争!の中で、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクなど、半導体関連株は強い動きをしています。株式相場の立ち上がりは、半導体で始まり半導体から順に終わります。この様な相場先導株です。半導体関連株の動きを見ていると、相場は下がらないように見えます。

「506」裁定売り残動向を見ていると、相場は下落途上にあります。裁定売り残は、日経平均の下落に合わせるように増加します。日経平均の上昇局面では減少する。日経平均には、市場の約8割が連動して動く性質があります。半導体の動きを見るか、裁定売り残動向の動きを見るか。何かのキッカケで動きそうです。

いつも取り上げている東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数で相場動向を観察しています。800~1000銘柄(225種113)以上に増加すると相場は立ち上がります。逆に800銘柄以下に減少すると下降転換します。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数では、弱い状況は続いている。9月相場はどちらに傾くのか。

過去の相場の上昇局面では、上がる前にいったん大きく売られ、下げに転じたかと思うと切り返す、上昇転換する事が多い。所謂、ふるい落としと言えます。トランプ大統領が当選したとき-1000円以上下落しました。翌日+1000円以上値上がりし、新たな相場がスタートしました。この日、買った人、売った人では、天と地の差がありました。この様な、ふるい落としは、今のところ無いから、まだスタートには日柄がかかるか、キッカケ待ちの様です。

引き続き、いまの相場状況では、月足で底入れし立ち上がる株、新興市場、好業績株、上昇基調を維持している株などが良いと思います。REITもシッカリしています。引き続き、底入れ立ち上がり、好業績株、上昇基調の株に注目したい。今夜はFRB議長の講演があり、講演まで先物は動かないと見ています。

今週の東証1部銘柄(2176銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は低迷続く。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月(1)971銘柄(225種70)→8月(8)565銘柄(225種41)→8月(8)565銘柄(225種41)→8月(15)537銘柄(225種35)→8月(22)600銘柄(225種35)と低迷続く。9月は増加に戻せるか観察ポイントです。

今週の「107」マザーズ市場(294銘柄)も75日移動平均線は低迷続く。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月(2)119銘柄→8月(9)105銘柄→8月(16)86銘柄→8月(23)97銘柄と低迷している。8月は増加に戻せるか。

今週の「105」JASDAQ市場(712銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少傾向続く。7月末408銘柄をピークに8月(2)332銘柄→8月(9)272銘柄→8月(16)234銘柄→8月(23)243銘柄と減少傾向続く。9月は増加に戻せるか。

今週の東証2部銘柄(487銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は低迷続く。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月(2)202銘柄→8月(9)154銘柄→8月(16)122銘柄→8月(23)152銘柄と低迷続く。9月は増加に戻せるか。

今週の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は低迷続く。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月(2)693銘柄(225種50)→8月(9)633銘柄(225種45)→8月(16)559銘柄(225種42)→8月(23)620銘柄(225種46)と低迷続く。9月は増加に戻せるか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは2万6000ドルに戻しています。戻しても、まだ75日移動平均線を上回るに至っていません。上値に売り物が多いか。75日移動平均線を下回る状態は、不安定な動きは続きます。もう少しで、75日移動平均線は上回りそうです。75日移動平均線を上回れないと、先々200日移動平均線を下放れする心配は残ります。観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数は75日移動平均線を上回ってきました。もう少しで25日移動平均線を上回りそうです。こちらの方がシッカリした動きと言えそうです。75日移動平均線を上回る状態維持は上昇基調に戻ります。75日移動平均線を下回れば調整局面に戻ります。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

トランプ大統領の中国は為替操作国の発言から大きく円高にブレました。今週のドル円相場は落ち着いてきています。今週も75日ボリンジャーバンド先端は縮小しています。円安に戻すか、ドル円は落ち着いてくると言う動きです。チャート的には、10日移動平均線を上回っていれば円安に戻す動き。10日移動平均線を下回ると、再度円高へブレる心配があります。

75日ボリンジャーバンドの先端縮小が続けば、円安に動きやすい。75日ボリンジャーバント-3Σ(104円)は縮小し、10日移動平均線を上回ってきているので、次は25日移動平均線を上回れば、円安に戻す動きに弾みがでてきます。10日移動平均線上回る動き続けば円安に動きます。観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、まだ10日移動平均線から25日移動平均線を下回る状態にあります。まずは10日移動平均線を上回ってこなければ下げ止まり確認は出来ません。また75日移動平均線を下回る状態は下降基調の状態です。再度75日移動平均線を上回る回復待ちです。9月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、もう少しで10日移動平均線を上回りつつあります。10日移動平均線を上回ってこなければ下げ止まり確認はできません。戻り売られてしまうと下げ相場は強まります。75日移動平均線を上回るまで底入れ確認は出来ません。75日移動平均線を上回る底入れ確認待ちです。9月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 週足チャート>

「506」裁定売り残の増加は続く。現在の水準は、1998年の金融危機を上回り、さらに増加を続けています。現在は、金融危機となっているのか。また年金運用に、オルタナティブ投資も採用されたと聞きます。デリバティブも含まれているのか。事情ははっきり分からないが、増加局面では、日経平均は値上がりしないでしょう。

1998年金融危機の水準を上回っても、さらに増加は続くのを見ると、9月相場も弱い可能性は続くでしょう。裁定売り残動向の増加は止まり、減少に転ずるまで、日経平均は上昇転換しない可能性があります。減少に転ずる局面を待ちたい。9月に向けた観察ポイントです。

裁定売り残動向 週足チャート

<日経平均 月足チャート>

8月の下げ幅は-1000円以上に拡大した後、今週は少し戻し、下落幅は縮小しました。月足チャートで見る範囲は、60ヶ月移動平均線(下値支持線・19700円)から、上値12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)の2線幅での推移は続きます。何れこの三角持ち合いを上下どちらかに放れる時が来ると見ています。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられて伸び悩んでいます。下値は60ヶ月移動平均線(下値支持線)で底堅い状態と言えるでしょう。上値は12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を突破するには、色々な好条件は揃わないと難しいようです。時はかかるが上下の放れ待ちです。9月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日経平均は、75日ボリンジャーバンド-3Σで下げ渋った後、10日移動平均線を上回り、下げ止まりの動きが出てきました。株価的には10日移動平均線を上回れば下げ止まり、25日移動平均線を上回れば反発に転じます。まだ25日移動平均線とは価格差が大きいので、もうしばらく下値固めの動きに日柄はかかりそうです。

日足チャートでは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向きに転じ、75日移動平均線は200日移動平均線を下回っています。上昇相場に戻すには、75日移動平均線が200日移動平均線の上に出ないとダメです。これを見ても、上昇相場に戻すには、かなり日柄がかかることがわかります。75日ボリンジャーバンドの先端が大きく拡大しない間は、ボックス相場は続きます。9月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)は下向き→やや横ばいと緩やかになってきました。10日移動平均線を上回ってきたので、下げ止まる動きから、-1μを上回りそうです。

75日線形回帰トレンド下向き→やや横ばい状態。上向きに戻すには、もうしばらく日柄はかかります。10日移動平均線を上回る状態は、ボックス相場は続くと判断されます。短期的には売られにくい状況になってきた様にも見えます。9月に向けたポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易戦争はSQが終わるとトーンダウンする。また9月SQころトーンアップするのではないか。日韓半導体も長引くか。為替相場どう動く。世界どう動く。

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