富田のトレチャ 2019年09月09日

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BOX上放れも、イイとこ取り続くか・・

9月第1週は香港の逃亡犯条例撤回や10月から米中通商交渉再開を背景に、NYダウが26800ドルを回復、為替も107円台に戻し「リスクオン、同時株高」の様相強めた。
日経平均はBOXを上抜き、21241円までザラバ高値を伸ばした。日足チャートはネックラインの21000円や75日線を抜いて、200日線(21226円)にタッチしてきた。

日経平均日足
日経平均日足

たしかに強い動きではあるが、日経平均はサイコロが9勝3敗75%になったほか、週足の26週線(21294円)や52週線(21481円)、雲(21365~21698円)に迫り、「ここからが戻りの正念場」と言える。4月高値→7月高値を結ぶ上値抵抗ラインも21500円近辺を走っている。

日経平均週足
日経平均週足

カギ握るNYダウは「強まる利下げ観測」を背景にザラバ高値26860ドルを付け、日足はBOX上限26500ドルを上放れて7月の過去最高値27398ドルにあと500ドル程に迫ってきた。

NYダウ日足
NYダウ日足

日本株はNY次第でもあり、NYダウが続伸するなら21500円を抜いて週足の雲上限(21698円)を目指す可能性も出てくるが、そこまでは戻りの正念場という見方も必要だろう。

安倍内閣改造が11日にあり今週は「忖度」が働いてもおかしくないところだが、メジャーSQが13日で、その前の水曜日11日で、その近辺はポイントになりやすい。日米ともマーケットには「売り」が溜まっており、その買い戻しが続く可能性はあるものの、ただ香港や米中の問題は一筋縄で解決するとは思えず、実態経済には減速感も台頭しており、「イイとこ取り」の米国株高がどこまで続くのか注視も必要だろう。
台風一過の東京だが、今週は高値に迫るNYダウがポイントになりそうだ。

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