日経平均株価の動き(2019年10月04日)

今週から10月入りしました。昔は10月と言えば秋でした。10月に入っても、まだ30度ある夏日が続いています。まだ半袖で歩いています。消費税の前に、これでは秋物、冬物なんて駆け込みが無ければ、急ぎで買おうなんてしないでしょう。これを見ただけでも、衣料小売業は厳しい状況だと想像できます。暑さ・寒さは「彼岸」まで?昔の言葉になったか。

米国は、1日発表した、9月の米製造業景況感指数(ISM)が47.8と低かった事が嫌気されました。また米非製造業景況感指数も悪かったが下げ止まりました。月間で-700ドル以上売られました。今夜の発表の雇用統計次第では売られるか、良ければ買われるか。どっちに動くか。米中貿易協議でも乱高下しますし、世界の市場は米国次第です。

9月は終わり、11月末までに9月中間決算の業績は発表されます。日本は消費増税に、季節外れの夏日が続いていたり、衣料など小売業は厳しそうです。公共事業など景気対策が期待されたりします。年末に向けて、消費増税は、経済の重石になるか、株価対策の材料になるか。

日経平均は、昨年高安の中間値2万1700円を意識して推移は続いていました。9月半ばから上値は重くなり、伸びなくなりました。それ以降、少し戻すと、売られやすくなりました。10月入りしてからも、2万1700円を意識したが、NYダウの下落の影響から売られてしまい、フシメを下回り、再出発チャレンジとなりました。

昨年から月末に向け、高く戻したり、SQに向け急落したり、暴騰したり、結果的にオプション戦略的に日経平均は動いています。7月末と同じように、9月末から10月SQに向けて急落しています。8月プットオプションは100倍になりました。9月コールオプションも100倍になった。既に10月プットオプションは10倍になりました。来週10月SQに向け、コールかプットか。押し目か、崩れか?どう動くか。

25日騰落レシオは125ポイントと高値圏を示しています。買われ過ぎた調整が、もうしばらく必要だと示しているが、75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。75日移動平均線と200日移動平均線のGクロスは、その後、2ヶ月以上、上昇する確率は8割程度の確率があります。2割はハズレるから、何とも言えないが、上がる確率が勝っている局面です。

週間で+-500円以上の値動きで基調の転換と判断してきました。9月2週に+789円高し、上昇転換しました。その後、上昇は2万2000円が重石となり伸びなかった。今週は週間で-500円以上下落場面はあったが、切り返し、-468円安まで戻しました。引き続き、9月の上昇転換が生きています。2万1700円を上回れば上値は軽くなります。下回っていれば、上値は重石になっています。再度切り返せるか、10月の確認ポイントです。

日本株は、9月中間決算が終わったので、11月末の業績の発表待ちにシフトしました。業績発表前より先に株価が値上がりしたら、業績に先行して買われています。株価が売られた場合、業績の下方修正の可能性が高いか、先行して売られています。「相場は相場に聞け」の格言の如く、株価の状態、株価の動きを持って、業績を察する場面です。

引き続き、個別株は、月足の上昇トレンドの底値圏から立ち上がりの銘柄から絞り込むのが安全と見ています。底値から立ち上がり、出遅れ銘柄狙いの銘柄選びが良いと思われます。または上昇基調の押し目狙いです。下げたら買い場と見ています。

10月1週目の東証1部銘柄(2177銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄以上で始まる。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月(3)1221銘柄(225種127)で始まる。上昇は維持できるか。10月の観察ポイントです。

10月1週目の「107」マザーズ市場(293銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加で始まる。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月(4)109銘柄で始まる。10月も増加は続くか。

10月1週目の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月(4)294銘柄と減少する。10月も増加は続くか。

10月1週目の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月(4)172銘柄と減少する。10月も増加は続くか。

10月1週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少した。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月(4)1201銘柄(225種130)と減少する。10月は増加に戻せるか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

10月入り、「801」NYダウは売られて始まりました。米製造業景況感(ISM)指数は悪化しました。米非製造業景況感指数も悪かった。2015年から下がっているのだから、前から分かってた事ではないか。景気が良ければトヨタの車は売れていました。車が売れてないのだから景気が良いわけ無い。NY市場もデリバティプで利益を上げるため、タイムリーにニュースが出ているだけか。急落はデリバティプでは大きな利益になります。チャートの形は上昇基調を維持しています。形が崩れなければ上昇基調は続きます。10月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動し売られています。米製造業景況感指数(ISM)が悪かったから、NYダウは売られ連動しています。こちらも200日移動平均線はキープし、上昇基調の形は維持しています。上昇基調の形が崩れてなければ、下げたところは買い場になります。10月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

NYダウが下がると、ドル売り・円買いから円高に振れます。米国金利に下げ余地が小さいので、ドル円相場は大きくは動かないと思われます。NYダウの下落から少し円高に振れるが、しばらく75日ボリンジャーバント-1Σから+1Σの範囲で推移する動きと見られます。

75日ボリンジャーバンドの先端は横ばい→やや縮小です。やや縮小は横ばいボックスの推移を示す状態です。75日ボリンジャーバンド-1Σ(106円)から+1Σ(107円)の幅で、しばらく推移が続くか。先端が縮小か拡大が大きくなると、変化が近い事を意味します。10月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、やっと75日移動平均線と200日移動平均線が接近しました。株価は上回っていないが、日柄整理が終わりつつある事を示す収斂です。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ると上昇転換します。10月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、200日移動平均線を上回ってから初押しの動きです。75日移動平均線から200日移動平均線を上回っていれば底入れします。今後は75日移動平均線から200日移動平均線を上回るとGクロスの底入れ上昇転換の動きです。10月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 日足チャート>

「506」裁定売り残は、9月SQをピークに減少傾向は続いています。9月が終わっても、まだ7億株残っています。10月も減少が続くなら、買い戻しから、反発する場面も出てくると思います。増加に転ずることは相場は弱気です。減少が続くなら買い戻しの減少となり、株価の反発材料になります。

裁定売り残は、最終的には減少してしまうので、その過程において、増えたり、減ったり、繰り返しながら、減少は続くと見ています。10月SQに向けどう動くか。10月の観察ポイントです。

裁定売り残動向 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

9月は+1000円高の陽線で引けました。10月は陰線でのスタートとなりました。上値は上値抵抗線に押さえられた動きとなりました。また2万2000円台に乗せることが出来なければ、昨年高安中間値2万1700円が重石となり、上値を切り下げる動きになってしまうでしょう。

引き続き、10月相場も2万1700円以上を維持できるかどうか。この水準を下回ってしまうことは、上値は売り物に押され、重い事を意味します。またボックス相場の域は抜け出せず、日柄整理中を意味します。11月の中間決算発表時期までズレるか、10月中に戻せるか。10月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、まだ25日騰落レシオは129ポイントと高い水準です。しばらく買われ過ぎの調整を必要としています。25日騰落レシオが下がらずに株価が反騰した場合、強い切り返しのシグナルになります。短期調整で終わるか、強気の上昇切り返しとなるか。

75日移動平均線は200日移動平均線とGクロスしました。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ると、短くても2ヶ月以上、上昇局面が続いた確率は8割あります。高い確率と言えます。25日移動平均線も200日移動平均線を上回っています。10月SQに向け、再度上昇に戻すか。下落戻り売り続くか。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

75日線形回帰トレンドは少し上向きに転じました。株価は中心線まで売られましたが、上向きに転じたので、まず中心線が下値支持線であり、中心線で切り返すと見るポイントです。

もし75日線形回帰トレンド中心線を下回った場合、-1μから-2μまで下値を見る事もあります。弱気に転じた時の下値メドです。強気では中心線→+1μ→+2μと切り返します。弱気では中心線→-1μ→-2μと切り下げます。上下どちらに動くか。10月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、今夜の米国雇用統計どうなる。米中貿易協議どうなる。為替どう動く。世界どう動く。

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