今週は10月SQ週でした。前週の下げ幅を少し戻し、SQ値は2万1750円でした。米中閣僚級に進むまで相場は乱高下しています。明日の副首相との貿易交渉の行方には期待が多いでしょう。米国が有利となればドル高・円安に。不利だとなれば円高に。11月の中間決算発表まで、米中協議問題に左右される相場は続くと見ています。
前日(10日)の日経平均の終値は2万1551円です。11日・SQ値は2万1842円(概算)です。1日で約300円の価格差が出来ました。プットオプション行使価格・21750円は前日250円→1日で0円に。コールオプション行使価格・21750円は前日19円→1日で約100円の利益となりました。デリバティブ投資戦略は続いています。11月はSQに向けどう動くか。
日本株は、11月中間決算発表前で何とも言えませんが、東証1部株は、値幅整理、日柄整理、需給整理が進んでいる様に思います。決算内容によっては、悪材料出尽くしとなり、上昇する銘柄数は増加する可能性は強まると見ています。予想以下なら売られる銘柄は出るでしょう。
株式市場の先導業種は半導体です。アドバンテスト、東京エレクトロンは高値更新を続けてます。半導体が高値更新している状態で、相場が下げに転換する事はありません。相場は半導体関連株からピークを付けます。半導体関連株が上昇持続の間は、株式市場は上昇を維持します。半導体関連株が強い状態の間に、他の業種に上昇が広がることを期待したい。
9月末に、日経平均は75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。それ以降、株価の下値支持線になっています。下げ渋って下値固めしている様に見えます。上値は昨年高安中間値2万1750円のフシメで伸び悩んでいます。次は2万2000円がフシメです。底固めからフシメの上放れ待ちとなっています。
東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、9月11日に1000銘柄(225種113)以上に増加してから、10月SQまで約1ヶ月間、1000銘柄(225種113)以上を維持しています。1000銘柄以上は、上昇基調を維持している事を意味します。1000銘柄以下の減少は下降転換の心配がでます。引き続き、上昇基調が強まることを期待したい。
引き続き、個別株は、月足の上昇トレンドで底値圏の銘柄が立ち上がっています。出遅れ株でもありますが、日柄整理、値幅整理、需給整理が終わった動きであり、この様な状態の銘柄から絞り込むのが安全と見ています。また上昇基調の押し目狙いは、下げたら押し目の買い場となります。
10月2週目の東証1部銘柄(2177銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄以上を維持する。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月(3)1221銘柄(225種127)→10月(10)1325銘柄(225種135)と増加する。上昇は強まっている。10月の観察ポイントです。
10月2週目の「107」マザーズ市場(293銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は減少する。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月(4)109銘柄→10月(11)98銘柄と減少する。10月は増加に戻せるか。
10月2週目の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も維持する。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月(4)294銘柄→10月(11)302銘柄と少し増加した。10月は増加は続くか。
10月2週目の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も維持する。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月(4)172銘柄→10月(11)192銘柄と少し増加する。10月は増加は続くか。
10月2週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加する。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月(4)1201銘柄(225種130)→10月(11)1330銘柄(225種158)と増加する。10月は増加に戻せるか。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、少し長い2年のスパンでは高値ボックス圏で推移は続いています。米中閣僚級の貿易交渉から一段高は期待できるか。来年の大統領再選に向け、譲れない貿易交渉となっています。再選に向け、株価を下げる政策は取れない。チャートは200日移動平均線が下値支持線とりなり、上昇基調を維持しています。ボックスから上昇基調は続く。10月の観察ポイントです。
「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動し、上昇基調を維持しています。こちらも米中貿易交渉待ちと言えます。NYダウと同じく、日足チャートでは200日移動平均線を下値支持線に上昇基調をキープしています。上昇基調維持なら、下げたところは買い場になり、日本株も押し目となります。10月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
米中貿易交渉中、ドル円相場は様子見状態です。ドル円相場のチャートでは、75日移動平均線を上回っています。いったん相場が落ち着いた事を意味します。落ち着いた動きから、しばらく75日ボリンジャーバンド-1Σから+1Σの範囲での推移と見られます。
75日ボリンジャーバンドの先端は横ばい状態です。しばらくボックスで推移する事が読み取れます。75日ボリンジャーバンド-1Σ(106円)から+1Σ(108円)の幅で、しばらく推移が続くと見ます。先端が縮小か拡大になるとき、変化する事を意味します。10月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線前後の小幅で推移しています。株価は、日柄整理、値幅整理などが終わって底入れ状態である事を示しています。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ると上昇転換しますので、新興市場も立ち上がりを意味します。10月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は、もう少しで75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしそうです。Gクロスは上昇転換です。株価は200日移動平均線を上回っているので底入れから上昇に向かっています。200日移動平均線を上回る状態なら小型株は立ち上がってきます。10月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
10月の下げ幅はプラスに転じました。9月の終値を少し上回りました。上回ることは、ペナント型の上値抵抗線を突破する上昇転換となります。心理的に、昨年高安中間値2万1700円を上回る事が上昇条件であり、また2万2000円も心理的抵抗線です。21700円は重石になるか。上回れるか。
引き続き、10月SQが終わっても、2万1700円以上を維持できるかどうか。この水準を下回ることは、上値は売り物に押され、重い事を意味します。またボックス相場の域は抜け出せず、日柄整理中である事を意味します。11月の中間決算発表まで動かないか、その前に動き出すか。10月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
日足チャートでは、25日騰落レシオは130ポイント前後の水準を維持しています。買いは強い状態が続いている事を意味します。25日騰落レシオが下がらない時は、強い相場を表す事があります。
9月末に75日移動平均線は200日移動平均線を上回りました。75日移動平均線が200日移動平均線を上回った事で、株価の下値支持線が強化されたと見ます。しばらく75日移動平均線と200日移動平均線は下回りにくくなりました。仮に下回ったら買い場と見ます。10月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」
75日線形回帰トレンドは上向きがハッキリしてきました。中心線が上向きになることで、株価は中心線を上回って推移するだろうと判断できます。しばらく中心線は下値支持線です。
株価の値動きが大きくなると、75日線形回帰トレンドの幅は拡大します。幅が大きくなったら、株価の下げ幅は大きくなります。まだ広くなってないので、しばらく中心線を下値支持線と見ています。10月の観察ポイントです。
引き続き、米中貿易閣僚級協議どうなる。為替どう動く。世界どう動く。
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