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高値更新、兜の緒を締めて
4日の米国株はNYダウ、S&P、ナスダックが揃って過去最高値に踊り出てきた。FOMC後の10/31にNYダウは140ドル下げ、7/31や9/18のFOMC後と同じように「出尽くし感」から調整に転ずるのではと心配したが、11/1の強い雇用統計がそれを杞憂に終わらせた。
NYダウの日足チャートは、7月高値27398ドルと9月高値27306ドルで引く上値抵抗線をなかなか抜けなかったが、11/1に27347+301ドルと上げて抵抗線を突破。そして4日は寄り付き段階ながら150ドル以上のプラスで27500ドル台に乗せ、ナスダックは8450ポイントに、S&Pは3080ポイント台に最高値を伸ばした。
こうなると「同時株高」になるのは言うまでもなく、日経平均も年初来高値更新を模索することになる。先週の日経平均は29日に23000円にタッチしたが、あと伸び悩んで週足は十字のコマ足となり「宵の十字星」を彷彿させたが、それも杞憂に終わり、日足、週足ともN波の「23500円指向」を引き続き模索することになろう。
NYダウ日足
裁定売り残(株達コード506)が9/12の10億株をピークに直近30日現在5億2337万株と減少中だが、まだ買い戻し余地がある。一方、裁定残買い残(株達コード507)は2億4500万株と依然歴史的低水準のままで裁定買い(先物)余地は十分。これら裁定買いが主導するなら日経平均はN波達成からアベノミクスの最高値24448円(昨年10/5)を模索する可能性もある。
裁定売り残日足
世界的な過剰流動性(金融緩和)の再開により「金融(需給)相場」の再演が否定できず、カギ握る「NYダウ」を中心に同時株高の流れにいま乗るべきところではある。
とはいえ、サイコロやRCI、騰落レシオなどテクニカル指標が過熱を漂わせていること忘れてはならない。いまマーケットは弱気派を踏ませ(買い戻しを誘い)、総強気に傾く気配すら感ずる。また、NYダウは高値を取ると上値が重くなる習性あるので、日経平均ともどもここから日足チャートの「調整信号」には注意しておきたい。調整信号出るなら過熱を強めているところだけに一旦慎重に身構えることも必要と思われる。(11/4記)
日経平均日足
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