11月は中間決算発表に、業界再編も多く発表されました。日立グループによる自動車部品会社の再編、東芝も子会社を完全子会社に再編、今週はヤフーとLINEの統合が発表されました。少し前にZOZOも統合したばかり。急速にIT業界にも再編の波がきています。再編には新技術が伴い、また新たな次元の競争の始まりでもあります。証券大手SBIによる、福島銀行との提携など、地方銀行も再編の動きは加速しそうです。地銀再編によりキャッシュレス化の流れは加速するか。
米中貿易協議が好転している事を受けて、NYダウの最高値更新は続いています。米国の最大消費はクリスマスです。クリスマス前(11月中)には、ある程度の決着を見込まれています。クリスマスには、お祝い出来るようにしたいと考えても不思議ではありません。また年明けから新たな協議は再開されるか。
中間決算で下方修正した株は売られています。チャート的には、底値から立ち上がって上昇に入ってからの嫌気売りです。ある程度、織り込んでいると思われるので、大きくは売り込まれないと見ています。内容によっては押し目形成場面の可能性もあります。売られた株価の後の動きにも注目したい。下値支持線で止まったら、買い場であり織り込まれていると見ることができます。
日経平均の月足チャートは、9月から1000円以上の陽線は続き、11月で3ヶ月目に入りました。まだ11月の上げ幅は500円以下の小幅ですが、9月か10月なみの陽線となれば「赤三兵」となります。「2005年5月~3ヶ月」「2012年11月~3ヶ月」の様な連続陽線なら、その後の上昇は約束されています。3陽線目(11月)も大陽線で引ければ、12月以降の上昇も約束されるでしょう。現在の上ヒゲ伸び・小陽線引けだと、12月以降の上値は重くなります。11月の残りの半月、上値は伸びるか。NYダウの影響次第と言う面も残ります。
半導体関連株は相場を牽引しました。今週、安倍首相は、国内で次世代半導体産業育成を発表しました。研究開発投資、国内半導体購入などに補助金を出し、次世代半導体を育成して行くことを発表しました。今後の半導体関連株はどう動くだろうか。業界は活性化され、活発に物色される事を期待したい。
次は自動車産業の立ち上がりを期待したいところです。トヨタは今年の高値を更新し、自動車業界も再編の波がきています。自動運転など、今までにない仕組みで車を動かすなど、再編理由は大きいでしょう。今までの鉄の加工から電子部品、ソフトウェアなどへ装着品は変わってきています。今後の輸送機械産業の動きに注目したい。
個別株は、引き続き、月足チャートで上昇トレンド底値圏から立ち上がり銘柄、出遅れ株など、底値から立ち上がる銘柄狙いが良いと見ています。底値立ち上がりから上昇基調に変わった株も増えています。この様な株は押し目待ちが良いと思います。
11月3週目の東証1部銘柄(2181銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1800銘柄まで増加し過熱感が出てきた。持続できるか観察です。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月(7)1821銘柄(225種188)→11月(14)1709銘柄(225種181)と少し過熱感も感じられる。11月も高水準維持なら値上がりは続く。11月の観察ポイントです。
11月3週目の「107」マザーズ市場(301銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、強い数値を維持している。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月(1)130銘柄で→11月(8)133銘柄→11月(15)120銘柄と強い銘柄数は維持している。11月のポイントです。
11月3週目の「105」JASDAQ市場(711銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、強い状態を維持している。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月(1)423銘柄→11月(8)452銘柄→11月(15)431銘柄と強い状態は維持している。11月の観察ポイントです。
11月3週目の東証2部銘柄(486銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は微減した。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月(1)303銘柄→11月(8)328銘柄→11月(15)302銘柄と微減した。増加に戻すか。11月の観察ポイントです。
11月3週目の東証1部銘柄(2181銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は強い状態は維持している。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月(1)1822銘柄(225種194)→11月(8)1867銘柄(225種203)→11月(15)1849銘柄(225種200)と強い状態は維持している。11月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウの最高値更新相場は続いています。2万8000ドルに迫っています。12月のクリスマス相場に向け高値更新相場は続きそうです。チャート的には200日移動平均線上向き、25の移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇相場のボックス圏を上放れてから上昇相場に戻しました。株価は25日~75日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くでしょう。11月の観察ポイントです。
「803」NASADAQ指数も最高値更新は続いています。25日移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇基調から、高値更新は続いています。日足チャートでは、NYダウと連動し、ボックス上放れから上昇基調(高値更新相場)に転じています。引き続き、25日移動平均線は上回る状態は上昇基調が続くでしょう。11月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は75日移動平均線上向き、25日移動平均線に沿って円安に向かっている動きですが、チャートでは、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず円安は拒まれています。75日ボリンジャーバンド先端は拡大方向のため円安方向を示すものの、目先は200日移動平均線(上値抵抗瀬)が重い抵抗線になり、突破の時期を探る局面となっています。
まだ75日移動平均線と200日移動平均線の2線カイリ幅が大きいので、この2線幅が縮小するまで、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れないかもしれない。米国は金利据え置きを発表しており、円安に動くには重石になっています。円安に動かなければ、日経平均の上値も重い事を示しています。11月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、9月、10月と2ヶ月連続の上昇は、11月も上昇基調を維持し崩していません。目先10日移動平均線を上回り、上昇基調を維持しています。短期線が崩れてないから、上昇相場は続くでしょう。相場が崩れるときは短期線からです。10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇基調は続くでしょう。11月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も、9月、10月と続く上昇は11月も続いています。75日移動平均線と200日移動平均線のGクロスは迫っています。Gクロス後は上昇基調が強まる可能性が強いでしょう。10日から25日移動平均線は上回っている状態は、上昇相場は続くと見る判断です。11月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
「506」裁定売り残の減少は続いています。目先は伸び悩んでいますが、日経平均と対比して見ますと、裁定売り残の減少局面と日経平均の上昇局面は一致しています。日経平均の下げ局面は、裁定売り残は増加しています。裁定売り残の減少は日経平均は上昇局面は続きます。現在の上昇局面は裁定売り残の減少(買い戻し)から上がっています。
現在の裁定売り残は減少が続いているので、しばらく日経平均は上昇局面は続くと見る事ができます。まだ4億株近く残っています。引き続き、減小続く間は上げ余地を残しています。2万3000円→次は2万4000円突破が期待されています。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、9月から3ヶ月連続陽線は続いてきたが、11月の上げ幅は伸び悩んでいます。9月、10月の様に大陽線となる上げ幅なら、11月も陽線は大きくなるでしょう。3ヶ月連続で、大きな陽線になると「赤三兵」の買いを示します。「赤三兵」が出現すると、12月以降も上昇相場は続くことを意味します。
現在の上げ幅は400円以下に縮小し、上ヒゲが伸びています。上ヒゲが伸びた陽線は、12月以降の株価の上値が伸び悩む事を示しています。11月は半月経ち、折り返しです。来週以降、11月の上げ幅を伸ばせるかどうか。上げ幅を伸ばせたら12月以降の上昇相場は約束されます。上ヒゲ陽線なら12月は伸び悩むでしょう。12月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
日足チャートでは、2万4000円に迫ってきましたが、ここ3年間は2万4000円は強い抵抗線になってきました。11月相場は一気に2万4000円に乗せられるか。11月相場が2万4000円に迫るか、乗せたなら、月足でご説明した様に「赤三兵」となり、12月の上昇相場は約束されるでしょう。
11月の上げ幅が小さいことは、「赤三兵」では無くなり、12月相場の上値は伸びにくくなる事を意味します。11月相場は半月経ち折り返しです。残り半月の動きが弱ければ12月相場は弱いでしょう。来週以降の動きが、年末までの値動きを決める可能性があります。11月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」
11月入りしてから、75日線形回帰トレンドの上下幅は拡大してきました。今週も拡大は続いたものの、株価は中心線まで下げてきました。+1μを上回ってくる動きにはならなかった。10日移動平均線を下回ったことから、目先、一服感がでてきた状態です。
75日線形回帰トレンドは上向きで、中心線を上回る上昇基調は維持していますが、上下幅は大きくなり、上値は伸び悩んできました。中心線を維持できれば上昇局面は維持するでしょう。また10日移動平均線を上回ってくれば強い上昇局面に戻ります。下回ると、中心線→25日移動平均線の順に下げます。中心線を下回らなければ、次は10日移動平均線の突破に動くか試されるでしょう。上下どちらに動くか。11月の観察ポイントです。
引き続き、米中貿易協議に終わりなし。米中協議は日本への影響は大きい。次世代国産半導体は育つか。為替はどう動く。NYダウはクリスマスに向け高値更新続くか。世界どう動く。
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