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米国3指数とも高値引け
11/8に高値23591円を付けた日経平均だが、先週は23062円(14日)まで調整を入れ、10月安値から引く短期抵抗線を割ってきた。RCIや騰落レシオなどテクニカル指標が過熱を強めていただけにしばらく「調整入り」を想定してもおかしくない状況になった。だが、カギ握るNYダウの堅調が続いている。
日経平均日足
過熱強めるテクニカル指標や混乱深める香港情勢を踏まえるなら米国株も調整しておかしくないところだが、ご承知のように18日はNYダウ、ナスダック、S&Pとも高値引けとなり、過去最高値を大きく更新した。高値警戒から様子見の投資家は少なくないが、「押し目待ちに押し目なし」という状況に「買わざるを得なくなった」という雰囲気である。
NYダウは15日に28004ドル引けとなり初めて28000ドルに乗せてきたが、チャートは7月高値27398ドルと9月高値27306ドルを引く上値抵抗線を抜いて「青天井」に入っており、三角上放れと同じような判断をするなら7月高値27398→8月安値25339ドルの下げ幅2059ドルを倍返しで当てはめた「29457ドル」指向も想定される。テクニカルの過熱や、三指数とも高値引けになった動きは「買いに片寄った証し」であり目先注意必要だが、需給相場だけに上向きの流れが続くうちはその流れに従うことだ。
NYダウ週足
こうなると、1週間の調整挟んだ日経平均も今週は切り返す可能性が高い。まずは8日高値23591円奪回を、そしてアベノミクスの最高値24448円(昨年10月)を目指す可能性は十分にある。裁定売り残は9/12のピーク10億株から4億株まで買い戻しを進めたが、まだ1~2億株の買い戻し余地がある。
裁定売り残
為替(ドル円)の週足を見ると11/7に109.49円まで円安が進み52週線にタッチした。その後の足踏み(もみ合い)はセオリー通りで、このあと52週線をクリアーするなら111~112円方向へ円安進めることが想定される。それは「リスクオン」相場の合図でもあるから、52週線を突破する109.50円超に期待したい。
為替週足
ただし、為替が107円台の円高に進むとか、NYダウが長めの陰線を引くようだと「リスクオフ」に傾くことを頭に入れておく。テクニカルの過熱を無視した上昇が終焉迎えると、行き過ぎの反動が避けられない。NYが牽引した「同時株高」は、月末の感謝祭や12月上旬まで続く可能性あるが、日柄的にはいつ調整入りしてもおかしくなく、NYダウやナスダックの日足の「陰転信号」に注意して行きたい。
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