日経平均株価の動き(2019年12月06日)

11月下旬の香港人権法案可決&トランプ大統領は法案にサインしました。またウイグル自治区の人権法案も提出すると言うのですから、中国の反発は大きいものになりました。また米中貿易協議が延期されても良いと言うトランプ大統領のコメントで、今週の火曜日、水曜日のNY市場は売られました。日経平均は2万4000円を期待したが、NYダウに引きずられて売られました。為替もドル売りとなり、1円以上も円高に振れました。株式市場は、また米中協議の行方しだいとなりました。

水曜日のNY市場は、トランプ大統領のコメントで売られていましたが、米国ニュースで、米中協議は進んでいて調印にいたりそうだと言うことから、木曜日から日経平均は反発に転じました。前日のNYダウの切り返しの流れであった。週間ではプラスに転じて引けました。

北海道大学の教授が、中国でスパイ容疑で逮捕された事件は記憶に新しい。釈放され、どうして捕まったのかインタビューを受けました。古本屋で古書を買っただけだ。それが国家安全法では、過去を知ろうとする行為にあたり、スパイ容疑にあたると言うことらしい。ビックリする話です。中国社会は、誰も旅行中は監視されている事になります。日本では信じがたいが、日本の最大の貿易相手国でもあります。今後の付き合い方は、今までと同じで続けられるのでしょうか。

米中貿易協議は、香港問題がなければ、早々に調印されていたかもしれません。調印を先取りしてNYダウは高値更新していました。先取りした部分が、大統領発言で削られる形でNYダウは下落しました。10月は高値を抜けなかったので、9月高値あたりが、先取り前の価格にあたるので、下げても2万7300ドルあたりで下げ止まると見ていました。

日経平均は、週間で-500円以上下げなければ下降転換と判断しません。週間の下げ幅が-500円以内であれば、NYダウの下落の影響を受けても調整局面と見た方がよいでしょう。日本株の下落は、円高に振れて下落する傾向があります。日経平均の上昇には円安局面は欠かせません。また米中協議進展期待から反発しました。今後も米中に左右されるでしょう。

相場格言「二日新甫は荒れる」2日月曜日は幸先良い値上がりだったが、火曜日、水曜日と売られました。今年は6月が「三日新甫」で、9月と12月が「二日新甫」でした。6月も上げて始まり、9月も上げて始まりました。売られると言うより、値動きが大きくなると言う格言か。来年は3月、11月が「二日新甫」で、2月、8月が「三日新甫」です。12月年末相場は大きく戻す方に期待したい。

「610」評価損率は、日経平均は2万3000円台に乗せても、未だ-12%の水準を行ったり来たり。これは個別株の買い値・売値から-12%平均の損で抱えている事になります。評価損率から見ると、まだ弱気を意味します。0~-10%まで数字が改善することは強気になってきたと言えるでしょう。まだ投資家は弱気で見ている事になります。

来週は12月SQ週です。12月SQに向け荒れるか。今週の乱高下は、来週SQに向けた動きの前ぶれとしたら、SQまで荒れる心配があります。またSQ明けから動き出す可能性はあります。また翌週は米国はクリスマス休暇になり、小動きの可能性もあります。来週から年末に向け、どう動くか。先ずはSQに向けた行使価格は幾らか。日経平均の落ち着く水準になります。

個別株は、日経平均は下げても、そこそこ値上がり銘柄数は多いです。所謂、指数銘柄は売られても、小型株、新興市場など値上がり銘柄はシッカリしています。また6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減っていません。日経平均は売られても、個別株の買いは循環しています。

個別株は、1部→2部→JASDAQ→マザース銘柄へと出遅れ銘柄物色は広がっていきます。買われる銘柄も、指数の影響受けにくいところが物色されます。また売られた株の押し目狙いも良いと思います。引き続き、出遅れ銘柄の底値買いは続きます。日米貿易協議は調印にいたり、議会承認も受けました。自動車関税が見送られた事から、自動車関連銘柄も動き出す事を観察したい。

12月の東証1部銘柄(2181銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、売られたが増加で始まった。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月(5)1782銘柄(225種184)と増加で始まった。12月も強い相場は維持できるか。12月の観察ポイントです。

12月末の「107」マザーズ市場(301銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は維持で引けた。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄で→12月(6)187銘柄と維持して引けた。12月は増加は続くか。観察ポイントです。

12月の「105」JASDAQ市場(711銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も維持で引けた。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月(6)520銘柄と維持で引けた。12月は増加は続くか。観察ポイントです。

12月の東証2部銘柄(486銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し増加で引けた。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月(6)377銘柄と増加で引けた。増加は続くか。12月の観察ポイントです。

12月の東証1部銘柄(2181銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は10月末とほぼ横ばいで始まった。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月(6)1826銘柄(225種184)と横ばいで引けた。12月は増加に戻せるか。観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

乱高下しても、「801」NYダウの上昇相場に変わりありません。クリスマスに向け、再度2万8000ドル乗せ待ちです。引き続き、強い上昇基調の流れは変わっていません。クリスマス相場に向け、再度2万8000ドルに戻せるか、また高値更新できるか注目されるでしょう。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回る上昇相場は続いています。貿易交渉の行方次第か。12月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も上昇相場に変わりありません。25日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、200日移動平均線は上向きの上昇基調です。日足チャートでは、NYダウと連動し、強い上昇基調(高値更新相場)は続いています。引き続き、クリスマスに向けて、高値更新相場に戻せるか。12月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は、前週に200日移動平均線(上値抵抗線)を突破する円安へ転じました。円安相場を期待したが、米中貿易延期のニュースから一気に200日移動平均線は下回ってしまいました。また円安相場に戻すには、再度仕切り直しとなりました。再度200日移動平均線を突破する円安に流れが変わらないと株高相場は難しいでしょう。こちらも米中協議待ちです。

もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線のGクロス待ちでした。再度200日移動平均線を上回り109円台に向けた流れに変わるかどうか。25日移動平均線は横ばいに変わったので、200日移動平均線とのGクロスには円安基調に向かう事が条件となりました。為替は米中貿易問題、香港問題、金融政策で荒れそうです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

日経平均が乱高下のなか、指数に影響を受けない「105」JASDAQ指数は上昇を続けています。10月に200日移動平均線を突破してから、10日移動平均線に沿って強い上昇局面は続いています。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇局面は続くでしょう。12月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も、日経平均の影響は小さく、10日移動平均線に沿って強い上昇局面を維持しています。短期的に25日移動平均線で切り返しています。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線は上回る状態は強い上昇相場は続くでしょう。12月向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

引き続き、「506」裁定売り残は減少傾向です。12月入りしても裁定売り残の減少傾向は変わりません。減少は日経平均の上昇局面を意味します。引き続き、減少局面→日経平均の上昇局面です。現在3.7億株です。12月中にどこまで減少は続くか。引き続き、裁定売り残の減少局面→日経平均の上昇局面。日経平均の下げ局面→裁定売り残増加局面です。

12月相場も、裁定売り残の減少が続く間は、日経平均の上昇局面は続くと見る事ができます。NYダウの下落の影響はあったものの、すぐ切り返しており、引き続き、減小局面→株価上昇局面。増加に転じたら→株価は売られる心配ありです。12月の観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、9月から3連続陽線で11月相場を終えました。12月相場も上昇でスタートしたが、米中問題で乱高下しました。また乱高下しない相場はありません。この乱高下から方向感が分からなくなる事もあります。そう言う時は、週間で-500円以上下げてなければ、基調は変わっていないと見ています。今週も乱高下したけれども下げ幅は回復しました。

月足では、6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を上回る強い上昇相場となっています。上昇相場が続く事を意味します。また下段の9ヶ月SRV-Kは80ポイントを上回ってきました。まず9ヶ月SRV-Kは80ポイントを上回ると上昇局面は強くなります。次は9ヶ月SRV-Dが80ポイントを上回ると、さらに強い上昇局面となります。強い上昇局面に向かっている状態です。12月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、今週も米中貿易協議の延期、香港人権問題などから乱高下しました。一時的に25日移動平均線を下回ったが、すぐ切り返しました。25日移動平均線は上向きで、10日移動平均線を上回る強い上昇局面に戻しました。短期の切り返しは強い上昇局面に見られる動きです。

25日移動平均線(下値支持線)を下回らなければ、2万4400円を目指す展開は変わっていません。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態確認が続くでしょう。25日移動平均線を下回ると売られます。米中協議でどう動くか。12月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

11月末、75日線形回帰トレンド中心線は下回っていたが、25日移動平均線は上回って引けました。12月入りは反発したが、その後の乱高下で25日移動平均線を下回り、すぐ切り返しました。短期の値動きは乱高下でも、持ち直しは早いでしょう。

12月は、75日線形回帰トレンドは上向きで上昇トレンドを維持しています。株価は25日移動平均線を下値支持線に、再度中心線を上回る上昇局面に戻せるかどうか。25日移動平均線を維持した後、中心線を上回れるかどうか。強い上昇局面にも戻せるかどうかのフシメです。下回らなければ上昇は続くでしょう。12月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、米中貿易協議はどうなる。香港人権問題&ウイグルどうなる。為替はどう動く。クリスマスに向けNY市場どう動く。世界はどう動く。

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