日経平均株価の動き(2019年12月13日)

今週はSQ週でした。SQに向け2万3500円が意識されたが、悪いニュース、良いニュースもトランプ大統領から発し、株価は上下に大きく動きました。SQに向け、どちらに動くか気になっていましたが、前週は米中貿易協議は遅れそうだと言うことで下落し、本日(13日)SQ日に調印に至ったと発言されました。

自らオプション相場を動かしているのではないか?と思わせる動きでした。12月23500円コールオプションは前日60円で引けました。本日のSQ値は23895円となり、一夜で60円→395円になりました。SQに向け、大きく株価を動かしたのはトランプ大統領と言えます。

それでも、引き続き、米中貿易協議の行方は、いったりきたりするので、今後も乱高下の心配は残りますが、上値指向は続くと見ています。来週から年末に向け、昨年高値2万4400円を上回れるかどうか。期待は強まってくると見ています。月足で9月から3陽線「赤三兵」で11月が引けた事で、12月の上放れ期待は強かった。

12月は年末まで日が短くなると、短期で動く銘柄なら買おうとなります。まだ底値で推移しているなら仕込もうとします。安値で買った株でも年末までに売ろうか、持ち越そうか思案します。ここから年末に向け、来年の景気動向、相場動向などを調べて慎重になる時期でもあります。

多くの投資家がそう考えると、年末に向け、株価が下がらなかったら買いが優勢となるでしょう。売られたら、年明けは厳しいと見ています。来週以降の株価の動きを見ることで、投資家心理が掴めるかもしれません。それでも年明け相場は明けて見なければわかりません。

相場は、まず半導体が牽引し、その他業種に広がっていきます。半導体関連株が下がらず、東証一部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数に減少が見られず、週間で-500円以上の下落がなければ買いが優勢と言えます。年末に向け、この様な動きがなければ、年明けに向け、上げ余地を残していると見れる事になります。今週の週間で+500円以上の上昇は強い上昇と言えます。

この様な動きが現れなければ、年末に向け、日経平均の上げ余地、年明けも上げ余地を残していると言えます。NYダウ動向、米中問題などから、良い方にも、悪い方にも連動するので、来週以降のNYダウ動向は気になるところです。NYダウはクリスマスに向けどう動くか。

今年の個別株の動きを見ていると、底値から立ち上がる株から順に買われてきました。今年9月始めは約500銘柄しか上回ってなかった株は、ほぼ9割(1800銘柄以上)の銘柄が75日移動平均線を上回っています。また6ヶ月移動平均線を上回っています。これだけの銘柄数が立ち上がってから3ヶ月と浅いです。

大きく値上がりした株は押し目を付けるかも知れませんが、下値支持線に沿ってシッカリした動きをしている株価もあります。株価は下値支持線に沿って下げなければ、上昇に向かう準備中と見る事ができます。この様なポイントから、年末に向け、上がる株を絞り込んでおくのも良いと考えます。

今週も「610」評価損率は-11%の水準まで改善してきました。評価損率は、まだ弱気を表しています。-10%~-0%まで数字まで何れ改善してくると思います。周囲が強気になったころ売られる株は出てきます。まだ投資家は弱気であり、底値買い、出遅れ株、循環物色と見ています。

引き続き、個別株は、1部→2部→JASDAQ→マザース銘柄へと出遅れ銘柄物色は広がっておりますが、底値圏の銘柄、出遅れ銘柄、好業績株、割安株など買われています。また半導体関連株も買われてきました。また循環物色されるだろうと言う動きです。年末から年明けに向けて、出遅れ株物色は続くと見ています。

12月2週の東証1部銘柄(2184銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、引き続き強い状態を維持しています。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月(5)1782銘柄(225種184)→12月(12)1772銘柄(225種188)と強気を維持している。12月中は強気相場維持できるか。12月の観察ポイントです。

12月2週の「107」マザーズ市場(303銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は強気を維持して引けた。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月(6)187銘柄→12月(13)172銘柄と強気を維持して引けた。12月中強気維持できるか。観察ポイントです。

12月2週の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も強気を維持して引けた。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月(6)520銘柄→12月(13)522銘柄と強気維持して引けた。12月中は強気維持続くか。観察ポイントです。

12月2週の東証2部銘柄(486銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は強気維持して引けた。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月(6)377銘柄→12月(13)376銘柄と強気維持して引けた。強気は続くか。12月の観察ポイントです。

12月2週の東証1部銘柄(2184銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は強気を維持して引けた。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月(6)1826銘柄(225種184)→12月(13)1808銘柄(225種194)と強気維持して引けた。12月は強気続くか。観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウの上昇基調は変わらず、25日移動平均線に沿って上昇基調が続いています。クリスマスに向け、上値追いは止まっています。クリスマス相場を前にして、再度2万8000ドルに乗せてきました。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで上回る上昇相場は続いています。米中貿易交渉の行方次第では乱高下も残るでしょう。12月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も上昇基調は変わっていません。25日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、200日移動平均線は上向きの上昇基調です。再度高値更新相場に戻してきた強い動きです。日足チャートでは、NYダウと連動し、強い上昇基調(高値更新相場)は続いています。引き続き、クリスマスに向けて、高値更新相場期待ありです。12月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は、前週からの200日移動平均線(上値抵抗線)に押さえられていましたが、本日のトランプ大統領発言で、一気に200日移動平均線を突破する円安に動きました。再度円安相場に乗せた事は大きいです。前週は米中貿易交渉は難航しています。本日は調印に至るグッドニュースから200日移動平均線を突破し、円安相場持続の期待はあるでしょう。円安相場が続かないと株高相場は続きません。200日移動平均線を維持できれば円安の流れは続くでしょう。

25日移動平均線と200日移動平均線のGクロス待ちでしたが、200日移動平均線(上値抵抗線)を突破してきたので、何れGクロスしてくるでしょう。200日移動平均線は下値支持線に変わりました。また25日移動平均線と200日移動平均線との2線幅は縮小しつつあり、円安期待は強い。12月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、10月に200日移動平均線を上回ってから、一本調子に10日移動平均線を上回る上昇を続けてきました。12月に入っても強い流れは変わらず、10日移動平均線を上回る上昇局面に変わりはありません。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くでしょう。12月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、9月に200日移動平均線を上回ってから、一本調子に10日移動平均線に沿った上昇局面は続いています。12月に入っても10日移動平均線を上回る強い流れは変わっていません。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くでしょう。12月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

引き続き、12月SQに向けて「506」裁定売り残は減少傾向です。12月年末に向け、裁定売り残の減少傾向に変わりなく減少が続くなら、日経平均の上昇局面が続く事を意味します。引き続き、減少局面→日経平均の上昇局面です。現在3.6億株です。年末に向けて、どこまで減少は続くか。引き続き、裁定売り残の減少局面→日経平均の上昇局面。日経平均の下げ局面→裁定売り残増加局面です。

日が経つにつれて、裁定売り残は減少し続けています。何れどこかで増加に転ずる時がくるかもしれません。その時は、日経平均の売り場になります。引き続き、減小局面→株価上昇局面。増加に転じたら→株価は売られる時期と見てください。12月の観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、9月から11月まで3連続陽線「赤三兵」で終えました。12月相場も陽線に変わり、「赤三兵」の流れは続いています。このまま行くと4連続陽線と強気相場のまま、12月を引けそうです。年末に向け、昨年高値2万4400円を上回れるか。年明けにズレ込むか。それでも強い上昇スタートとなりそうです。週間で-500円以上下げなければ基調は転換しません。6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を上回る強い上昇相場は続きます。

下段の9ヶ月SRV-Kは80ポイントを上回ってきました。今週は9ヶ月SRV-Kは85ポイントまで高くなりました。強い上昇局面に入ってきた事を表しています。次は9ヶ月SRV-Dが80ポイントを上回ると、さらに強い上昇局面へと向かいます。このまま強い上昇局面を維持できるか。12月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、株価は25日移動平均線に沿って推移しています。株価は25日移動平均線を下値支持線として意識しています。株価が25日移動平均線に沿って足踏み状態の間に、下段の25日騰落レシオは100ポイントまで下がってきました。日柄調整が終わったと見るポイントでした。それから週末(本日)、一気に大幅高となりました。さらに強い上昇局面に動きました。

25日騰落レシオが切り返す局面に転じたので、まだ25日騰落レシオの数値は低く上げ余地を残しています。引き続き、株価は10日移動平均線、25日移動平均線を上回る、強い上昇局面は続きそうです。10日移動平均線から25日移動平均線を下回る時は売り転換です。25日騰落レシオの切り返しから、しばらく強い上昇局面は続くと見ています。12月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

12月入りから、25日移動平均線に沿って推移が続いています。75日線形回帰トレンド中心線は下回った状態ですが、25日移動平均線に沿っているので、短期の日柄整理中と見る動きでした。本日大幅に反発し、中心線を上回ってきました。来週は中心線以上の推移が期待されるでしょう。

75日線形回帰トレンドは上向き状態を維持しています。株価は25日移動平均線に沿って推移していたところ、再度、中心線を大きく上回る反発となりました。中心線を上回ってきたので、次は+1μまで上昇期待に変わるでしょう。下回らなければ上昇は続くでしょう。12月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、米中貿易協議の進展期待は続く。香港人権問題&ウイグルは揺さぶり材料か。為替は円安続くか。クリスマスに向けNY市場どこまで上がる。世界はどう動く。

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