富田のトレチャ 2019年12月16日

★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ blank

三角上放れ、24448円に迫る

焦点の米中通商交渉は「第一段階」で合意に達し、15日からの追加関税(第四弾)を無期限延期とした。その合意が伝わった13日に日経平均は一時625円高24050円と急伸、598円高24023円で終えた。三角保ち合いを煮詰めていたチャートは明確に「上放れ」、昨年10月のアベノミクスの最高値24448円にあと400円程に迫った。

三角を上放れに伴う二段上げの上値メドを探ると、V波24172円、E波24490円となる。昨年10月高値24448円奪取は十分可能だろう。

日経平均日足
日経平均日足

ただ、米中通商協議はこれで終わった訳ではなく、第二段階、第三段階の協議がまだ控える。それに気まぐれトランプのこと。今回合意の正式署名は来年早々に行うので、それまでは大人しくするだろうが、大統領選挙のある来年はすぐまた強権ツイートを発信するに違いない。

また、13日はメジャーSQ日で、SQに絡んで先物主導で相場が大きく振れた可能性もある。そして先週はFOMC、英国総選挙など多くのイベントが集中したが、重要イベントを通過して、間もなくクリスマスとなる。そういう日程を踏まえるとマーケットはここから「出尽くし感」を漂わし、利益確定売りが出てきてもおかしくない。

昨年の日経平均には、三角を勢いよく上放れても高値示現のあと急落というパターンが2度ある。18年1月と10月の高値局面だが、その高値である24000円台に到達したことから厚い節目に差し掛かったことも承知しておくべきだろう。

日経平均週足
日経平均週足

強い師走相場になったが、買いに片寄りやすい時期でもある。ここから年末年始にかけて、高値示現のあとに注意したい。

→富田のトレチャ:目次へ

(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます!  詳細・お申し込みはコチラ