富田のトレチャ 2019年12月23日

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年間でN波達成

新春展望は次回にまわすとして、今回はこの1年の日経平均を簡単に振り返ってみたい。
まず、昨年12月のクリスマス安値18448円から4月高値22362円まで4ヶ月かけて3414円上げた。そこから8月安値20110円まで4ヶ月かけて2252円調整、そして直近12/17高値24091円まで4ヶ月かけて3981円上げた。週足で年間を振り返ると4ヶ月周期できれいに「N字」になった。

このN字の上値メドである「N波=23524円」を11/8に達成したので、その後のスピード調整は当然だろう。ただ、1ヶ月の調整を挟んで12/13に再び上値追いに動きだしたので、次ぎのメド「V波=24614円」(E波=25776円)を目指す可能性も出てきている。
日足チャートは11/8から三角保ち合いを煮詰めていたが、12/13に三角を上放れた。上放れに伴う上値メドは「V波24172円、E波24490円」で、いまそれを目指しているところである。

きれいにN波の上昇描いた2019年だが、ただ年間の上昇率は昨年大納会(20014円)から12月高値24091円まで△2.0%(+4077円)であるから、いま一つ物足りない。昨年(2018年)の▲12.0%(-2750円)に比べればマシだが、一昨年(2017年)の△19.0%(+3650円)に比べると見劣り否めず、その挽回を来年に託したいところだろう。

それと、チャートでポイントになっているのは昨年10月高値24448円である。アベノミクスの最高値だが、NYダウが過去最高値を大きく更新していることもあり政府・当局(日銀)としても高値更新を切望しているのは間違いないだろう。24448円まであと630円程であるから、年内もしくは新春にも奪取可能で、うまくすれば「掉尾の一振」にもなろう。

ただ、それを果たすと日足のE波、週足のV波に到達するので、そこで「達成感」が出ることも想定される。また、週足では昨年10月高値24448円に肩を並べて「Wトップ」、あるいは昨年1月高値24129円を左カタとする「三尊高値」を意識する局面にきている。その辺りのことを頭に入れながら年末年始の相場を見て行くことも必要だろう。
今年も残りあとわずか、みなさま良い年をお迎えください。

※次回は12/27(金)に掲載します。こちらが年内最終版になります。

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