日経平均株価の動き(2019年12月27日)

今年も残すところ大納会だけとなりました。
今年の週末コメントはラストとなります。
今年も一年間、株の達人をご愛顧賜りましてありがとうございました。

今週は、米国NY市場のクリスマス休暇という事情から、日本の株式市場は、外国人投資家の休みで動きませんでした。クリスマス休みの後から少し動きました。株価は上昇基調を維持しているので、来年は強い状態から始まりそうです。

年末に向けて、昨年高値の2万4000円台を意識し、2万4000円に近づくと利食い売りに押されました。日経平均は高値圏を維持しましたが、個別株では、新興市場、小型株を中心に急伸した株が多く出ました。高くなった株は利食い売りから売られました。年明け以降、出遅れ株、材料株、好業績株で決算を意識した株など動きそうです。

株式市場に先行して動く半導体関連株は、高値を維持して引けました。この動きを見ても、年明けは昨年高値2万4400円を上回る展開が期待できそうです。昨年高値を上回ってくると、今年8月ボトムから2月で6ヶ月となることから、3月末に決算を控えていることから、2月から3月に向けて利益確定売りに押される可能性があります。

上昇トレンドでは、下げたら買い場になりますが、期末決算を前にして大きく調整する心配はあります。当面は1月は上げ余地を残していると見ていますが、2月から3月は強気と高値警戒の両面から相場観察する必要があります。年明け以降、強気を維持するか、決算の利益確定売りから押されるか。このあたりが観察ポイントです。

来年のトレンドを示すのは米国金利と言えます。NYダウ動向、日経平均動向も米国金利に連動して動いています。米国金利のピークと株価の高値圏は一致する傾向があります。現在は上げ余地を残しています。来年の金利動向で株価の上げ余地が掴めます。

今年の東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、9月から増加に転じてから、全体の85%以上が6ヶ月移動平均線を上回りましたので、強気状態を維持したまま年越しします。年末に向けて少し減少しましたが、強気状態を維持して始まりそうです。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加が維持されれば、強気相場は維持されます。決算に向けて減少してきたら、高値警戒から売られていると注意する時期は来ます。

年明け以降は、割安株に加え、来年の業績変化が期待できる業種や銘柄が物色対象と言えます。業績回復が遅れる株を早めに買う必要はありません。良くなる業種から早めに買いたいという動きになります。年明け以降、業績回復が早まる業種の動きに注目です。動き出した業種や銘柄に注目です。

12月4週の東証1部銘柄(2165銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、少し減少で引けた。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月(5)1782銘柄(225種184)→12月(12)1772銘柄(225種188)→12月(19)1774銘柄(225種192)→12月(26)1731銘柄(225種185)と少し減りましたが強気状態です。年明けの強気を期待したい。年明け1月の観察ポイントです。

12月4週の「107」マザーズ市場(312銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、強い状態のまま引けた。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月(6)187銘柄→12月(13)172銘柄→12月(20)163銘柄→12月(27)168銘柄と維持した。年明けも強気維持できるか。来年1月の観察ポイントです。

12月4週の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し減って引けた。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月(6)520銘柄→12月(13)522銘柄→12月(20)500銘柄→12月(27)483銘柄と少し減って引けた。来年1月も強気維持出来るか。年明け1月の観察ポイントです。

12月3週の東証2部銘柄(487銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、少し減って引けた。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月(6)377銘柄→12月(13)376銘柄→12月(20)371銘柄→12月(27)342銘柄は少し減って引けた。来年も強気は続くか。年明け1月の観察ポイントです。

12月4週の東証1部銘柄(2165銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は、少し減ったが強気は維持した。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月(6)1826銘柄(225種184)→12月(13)1808銘柄(225種194)→12月(20)1737銘柄(225種178)→12月(27)1653銘柄(225種166)と少し減ったが強気は維持した。来年1月も強気続くか。年明け1月の観察ポイントです。

<NYダウ 米国債(10年)米国金利 月足チャート>

「801」NYダウと米国金利(米国債10年)の長期のトレンドを対比してみましょう。NYダウは長期の上昇トレンド(60ヶ月移動平均線上向き)を維持しています。逆に米国金利(10年米国債)のトレンドは下がり続けています。このトレンドの中で、金利はピークから下がり始める局面から株価は調整しています。金利水準が60ヶ月移動平均線-30%~-50%まで下げた水準のところ、株価はボトムとなっています。

金利ボトム水準の60ヶ月移動平均線-30%~-50%まで下げたあと、6ヶ月移動平均線を上回り、金利が上がり始めたところから株価は反発に転じています。金利と連動していると言えるでしょう。2018年は金利水準が+3%まで上がったところで株価は伸び悩みました。直近では2019年10月から金利は上がり始めています。この金利の上がり始めたところからNYダウは高値更新相場を続けています。来年の株価は、2018年と同じく金利のピークまでの上昇局面は、株価の上昇が期待できる局面です。2020年に向けた動きです。

NYダウ 米国債(10年)米国金利 月足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は、25日移動平均線と200日移動平均線はGクロスし、25日移動平均線は上回っています。ドル円相場は25日移動平均線に沿って109円台で推移しています。25日移動平均線の上向き度が強まれば、円安方向に向け動きは強まります。いまのところ横ばいであり、109円から110円での推移は続きそうです。

来年1月は、75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしそうです。現在もう少しで200日移動平均線に接近するところです。75日移動平均線と200日移動平均線がGクロスすると円安に動く力は強くなりそうです。年明けは110円以上の円安に向かう様に見えます。1月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、10月に200日移動平均線を上回ってから一本調子の上昇のまま今年を終えそうです。年明けも、10日移動平均線を上回る強い上昇局面は続きそうです。1月に入っても、10日移動平均線を下回らなければ、強い上昇の流れは続くでしょう。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くでしょう。1月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

こちら「124」東証小型株指数も、9月に200日移動平均線を上回ってから25日移動平均線に沿った上昇局面は続いています。こちらも強い上昇局面のまま今年を終えそうです。1月に入っても25日移動平均線を上回り、10日移動平均線に沿っている状態は、強い上昇局面は続きます。1月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

現在の「610」評価損率の数値は-11%です。数値的には、低いまま今年を終えそうです。数値的には弱気の水準のまま引けるように感じます。2018年1月は-3%で日経平均は2万4000円まで上げました。2018年10月は-8%で日経平均は2万4400円の高値を付けました。過去の水準を見ても上げ余地を残しています。

過去の高値局面と比較しても、-5%から0%の水準まで高くなるまで上げ余地を残しています。年明け1月は、どの位まで上がってくるのか観察ポイントです。評価損率の数値を観察していく事で、投資家動向、市場の過熱感、ボトム感を掴むことができます。1月の観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 米国債(10年)米国金利 月足チャート>

月足チャートでは、日経平均と米国金利(米国10年債)を対比してみます。2013年以降、日経平均は上昇トレンドに転じました。2013年以降の水準と対比してみると、日経平均は長期の上昇トレンド(60ヶ月移動平均線上向き)を維持しています。逆に米国金利(10年米国債)のトレンドは下向きトレンドです。この下向きトレンドの中で、金利はピークから下がり始める局面から株価も調整に転じています。金利水準が60ヶ月移動平均線-30%~-50%まで下げた水準のところで株価はボトムとなっています。

2018年10月、日経平均株価は2万4000円を付けた後、米国金利は3%から下がり始めています。今年8月に2%以下の水準では60ヶ月移動平均線-30%~-50%の水準でボトムとなりました。下げたあと6ヶ月移動平均線を上回り、金利が上がり始めたところから日経平均は反発に転じています。2018年は金利水準は+3%で現在は+2%です。2018年と同じく+3%位のピークまで金利の上昇局面の様なイメージで、日経平均の上げ余地は続くと見ています。2020年1月に向けた観察ポイントです。

日経平均 米国債(10年)米国金利 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、今週末まで、13日金曜日(SQ)の前日と約400円の価格差のマド空けを維持しました。マド埋めの法則では、3日のうちにマドを埋めなければ上昇に向かうことが多いと見ます。概ね3日から10日くらい、大きなマド埋めをしなければ高値ではないと判断されます。引き続き、上昇局面は続いています。

マド空けを維持し、25日移動平均線からカイリした状態です。マド埋めしなかった事は強い状態であり、25日移動平均線を上回っている状態も強い状態です。年明け1月は、25日移動平均線と株価の接近から上昇に転じそうです。引き続き、株価は10日移動平均線、25日移動平均線を上回る強い上昇局面は続きます。1月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

引き続き、来年の米中貿易協議の進展はどうなる。1月英国EU離脱どうなる。来年の為替は円安に動くか。世界はどう動く。

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