日経平均株価の動き(2020年01月24日)

今週は中国武漢の新型コロナウィルスのニュース一色となりました。中国が被害状況を伏せていたため、アジアから日本、アメリカにまで感染者が出て大騒ぎとなりました。春節を迎える中国から観光客が日本に押し寄せてきます。日本も感染が広がる心配があります。1月中しばらく新型コロナウイルスのニュースに左右されそうです。しばらくマスクは必須となりそうです。

株式市場は、新型コロナウイルスで売られたが、関連銘柄は賑わいました。来週の株式市場の行方が心配される中でも、相場先導株は高値更新しました。もし日本にも患者が広がるようなら、関連銘柄の上昇が続く可能性は否定できません。WHOの発表から市場に落ち着きは出たものの、早く終息宣言を聞きたいものです。

相場先導株(半導体関連株)としている6857アドバンテスト、6920レーザーテックなど高値更新しています。ソニーも高値を維持しています。相場先導株が高値更新している事は、今後の株式市場は高値更新する事を示す動きです。日経平均は2万4000円を挟んでもみ合っていますが、上放れてくる事を示しており2月相場は期待されるでしょう。

1月の2万4000円台は利食い売りが出ています。2月以降、2018年10月高値2万4400円を上回ってくると、強い上昇局面に見えても高値ゾーンに入った売り場と見たいです。全ての銘柄が売られるわけではないが、3月は決算月であり、益出し売りが控えていると見ておく必要があります。

既に株式市場は、2021年度業績予想を先取りしている銘柄も多いです。今年の前半から立ち上がる業種(半導体関連株・電子部品)は昨年から買われています。4月以降の業績発表の時には高値圏になる可能性は残るでしょう。株価は業績に先行すると言う格言から2月以降、いつまで上昇は続くか。年後半に立ち上がるだろうと見られる業種は、底値買いされると見ています。

米国貿易戦争から、次に米国はEUに関税引き上げを打ち出しました。もっと米国製を買わないなら、EUの車などの関税25%UPを打ち上げました。EUはどう出てくるか。このあたりも一波乱あるかもしれません。今後の貿易交渉の行方は注目されるでしょう。先に関連株は売られる可能性もあります。

日本取引所は東証1部上場の基準が時価総額250億円に一本化し、東証2部、マザーズの企業が、東証1部に上場変更する場合、時価総額40億円以上している事も再検討するでしょう。「早ければ2021年に1部に昇格するハードルを統一する」と発表がありました。

東証1部上場、ジャスダックから1部に市場を変更したりする場合の時価総額は250億円以上とあり、東証2部、マザーズを経由しての1部上場企業の時価総額の基準が異なっているなど、東証4市場は2022年前半をめどに3市場に再編される見通しとあります。このあたりでも、市場変更を先取りする売りが出る心配があります。

個別株は、2021年度業績2ケタ増収増益予想と見られている株の上昇は続くでしょう。それでも2月後半から3月後半に高くなった株は売られると見ておいた方が良いでしょう。短期狙いの株も2月には売り場になる可能性があります。強気と高値圏の両面から売られる心配は残ります。

1月4週の東証1部銘柄(2168銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は横ばいとなった。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月(9)1678銘柄(225種167)→1月(16)1528銘柄(225種158)→1月(23)1540銘柄(225種157)と横ばいで推移する。上昇は維持している。1月の観察ポイントです。

1月4週の「107」マザーズ市場(315銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も横ばいとなった。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月(10)169銘柄→年1月(17)175銘柄→1月(24)174銘柄と横ばいです。1月の観察ポイントです。

1月4週の「105」JASDAQ市場(707銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいで推移する。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月(10)509銘柄→1月(17)521銘柄→1月(24)501銘柄と横ばいの水準です。1月の観察ポイントです。

1月4週の東証2部銘柄(488銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいで推移する。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月(10)365銘柄→1月(17)370銘柄→1月(24)363銘柄と横ばいで推移する。1月の観察ポイントです。

1月4週の東証1部銘柄(2168銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は減少した。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月(10)1445銘柄(225種134)→1月(17)1305銘柄(225種140)→1月(24)1178銘柄(225種116)と減少した。切り返しを期待したい。1月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

3万ドルも射程圏内に入ってきたからビックリです。米中貿易の後は日本と協議し、次はEUと協議の打診を始めたから「801」NYダウの高値更新相場は続く勢いです。米国は大統領制で、選挙公約として減税を打ち出したからスゴイと思います。日本で減税公約したら、財務省から総タタキくらってしまう。中間層の減税を公約通りなら円安が期待できるでしょう。円安→株高期待は強まる。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、強い上昇相場は維持し、変わっていません。1月の観察ポイントです。

9000ポイントに乗せても、勢いは衰えていません。逆に強めていると感じられます。9500ポイントを射程圏内とし、次は1万ポイントを射程に収めるのも遠くないかもしれないでしょう。「803」NASADAQ指数も強い上昇局面から高値更新相場は続いています。25日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、200日移動平均線は上向きの高値更新相場は続いています。強い上昇基調(高値更新相場)の勢いは衰えていない。1月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は109円から110円をキープし円安基調を維持している。75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスし、円安基調を強めています。75日移動平均線は200日移動平均線を上回った事で、25日移動平均線は75日移動平均線を上回る円安基調となりました。

75日ボリンジャーバンドの先端拡大方向は維持されています。拡大方向は円安に動いている事を示しています。当面は中心線から+2μ(110円)に沿って推移は続いています。引き続き、先端拡大の状態を維持するなら円安基調に動きます。75日移動平均線が200日移動平均線を上回った事で円安への動きはハッキリしました。1月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

いま「105」JASDAQ指数が一番強い動きをしています。他の市場は75日移動平均線を上回る銘柄数が伸び悩む中でも、銘柄数は増加しています。そう言う点で、JASDAQ市場が一番強い動きをしています。「105」JASDAQ指数は、10日移動平均線を下値支持線に、一本調子に上昇局面を維持しています。チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、10日移動平均線上向きの状態は変わっていません。強い上昇局面を続けている事が分かります。1月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

12月以降、「124」東証小型株指数は、25日移動平均線を挟み伸び悩んでいます。また10日移動平均線は、25日移動平均線を下回ったまま上回れずにいます。短期的には押し目形成か日柄整理の動きと感じられます。25日移動平均線を挟んでも強い状態を維持しているので、再度25日移動平均線を上回ってくると強い上昇局面に戻すと見ています。1月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今年に入ってから、「610」評価損率の数値の改善が続いています。年末-11.07%→-10.86%(1/10)→-10.60%(1/17)と改善は続いています。数値的に-10%から-5%のゾーンで改善が続く事は、高値圏に入って来たとも言えるでしょう。まだ数値は低く、上げ余地を残していた状態から、徐々に上げ余地は小さくなってきたと言えます。2月に入り数値の改善が続いたら、高値警戒ゾーンに入る可能性もあります。2月以降、-10%から-5%の水準に入ってきたら高値ゾーンに入ったと見ましょう。-5%から0%の水準は、高値警戒ゾーンと見ましょう。

日経平均は2万4000円を挟み、もみ合っています。評価損率の改善が遅いのも、日経平均がもみ合っているからとも言えるでしょう。2月に入り、2018年高値2万4400円を上回ってきたら、評価損率の数値は高くなっているはず、高値警戒と見る必要があります。数値から投資家動向、市場の過熱感、ボトム感を掴むことができます。1月の観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、1月は乱高下していますが、1月は5陽線のプラス(前月比+171円高)の状態を維持しています。チャートでは、9月の上昇から1月で5連続陽線となっています。2018年10月高値2万4400円に迫ってきています。3月決算を控えているので、2月から3月に向け、2018年10月高値2万4400円を上回ってきたら、高値警戒と見た方が安全です。

下段の9ヶ月SRV-Kは85ポイントまで高くなり、強気相場を示しています。9ヶ月SRV-Kが高くなり、9ヶ月SRV-Dは75と高くなっているから、80ポイント以上に上回ってくると強気局面に入ります。80ポイント以下なら高値圏と判断されます。1月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

今週は伸び悩んでいます。今週は週間でマイナスに転じました。1月の週間でのマイナスは初めてです。昨年9月以降、週間でマイナスに転じたのは月に1度でした。来週プラスに転じたら、9月以降の強い上昇局面は維持していると言えるでしょう。

日経平均は上昇局面を維持しているので、下げたら買いと判断されます。今の状態は下げたら買い場となっています。週間で-500円以上下落しない限り、下げたら調整局面と判断されないでしょう。-500円以上下落したら調整局面に入る心配があります。下段の25日騰落レシオの数値(96→89)と下げた事で反発余地を残した形となりました。2月に向けて上放れの動きが期待されています。1月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米中貿易問題の次はEUに矛先が変わった。EUとどう決着するか。英国の離脱はどうでる。為替はどう動く。世界はどう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/