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ナスダックがポイントに
1月最終週の急落から一転、先週のマーケットは急反発。NYダウなど米国株は一気に最高値を更新、日経平均は23995円まで戻した。春節明けの2/3に中国が18兆7000億円という大規模な資金供給を実施し、新型肺炎で急落していた株式市場に歯止めをかけた。
日経平均は2/3に2万2775円まで下げ75日移動平均線や1/8安値2万2351円を割り込み、日足は「陰転」を確定させたが、一目均衡表の雲下(2万2699円)や遅行線の雲上(2万2888円)を下値抵抗として切り返し、6日に一時675円高2万3995円と急騰して12月と1月に描いたWトップ(2万4115円)に一気に迫った。
日経一目日足
このWトップを突破するとチャートは再び好転し、アベノミクスの高値2万4500円(18年4月)を目指すことになる。「節分底」という形になり、米国株が最高値を更新したことでそのWトップ突破の可能性は小さくない。ただし、NYダウなど米国株の堅調が続くことが条件になる。
7日の米国株はNYダウ29102-277ドル、ナスダック9520-51ポイントと下落した。4日続伸したあとだけに「当然のスピード調整」ではあるが、新型肺炎で懸念される「中国発の世界経済減速」を無視する訳にもいかず、高値を更新したことで「再び風雨強まる」ことも想定される。
調整の下値メドとして3日に空けた窓埋め(NYダウ28630ドル、ナスダック9299ポイント)が否定できないが、ナスダックは10/3安値から引く下値抵抗線や25日線(9285ポイント)を下値とする上昇を続けていて、そのどちらも今週は2/3の窓の水準になることから、今週はナスダックの「9280水準」が一つポイントになる。それを維持できない下落をもし見せるなら、日経平均の上値追いも厳しくなる。その意味で今週はナスダックがポイントになるだろう。
ナスダック日足
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