今週も中国コロナウイルス感染一色でした。中国中に感染が拡大する中でも、NYダウは高値更新しています。日経平均は高値水準に戻していますが、高値更新相場に戻す勢いは感じられません。中国関連銘柄、中国人をあてにしていたインバウンド関連など、逆に売り込まれました。
今週は2月SQ週でした。SQ(SQ値23744円)に向けて2万4000円に迫ったと見ています。来週から3月SQに向けた相場へとチェンジします。来週は少し戻した後、3月SQに向けて荒れると見ています。株価は戻したので、次は高値形成から上値が伸び悩んだら売り場と見ます。次は3月SQに向け大きく売られたら買い場でしょう。買い場が来るまで様子をみたい。
来月末は2020年度決算であり、決算対策売りから売られる可能性は見ておく必要があります。コロナウイルス感染など、予期せぬ非常事態となりました。国内の色んな業種で資金需要が考えられる状況です。春節に向け、中国人観光客をあてにしていたインバウンド業者は大きな打撃となり、観光、ホテル、高級品など-30%以上ダウンしているそうです。
先々悪くなりそうだ!と考えると、政府は景気対策、金融緩和などの手を打ってきます。中国コロナウイルス感染など、さらに拡大したとしても、大きな株価下落に繋がるかどうかは分かりません。常に大幅下落したところは絶好の買い場と見ています。株価が大幅下落したらチャンスと見てください。
今週2月SQは終わり、来週NY市場のSQです。まだ大きくは売られにくいですが、日本市場は決算を控えているため、売られた株が戻したところは売り場と見たい。日経平均は1月最終週に週間で-622円安し、下降転換しましたが、2月1週目に+622円高し、再上昇転換に戻しました。現在は再上昇転換後の上昇を維持している状態です。
今後、日経平均が下降転換するには、週間で-500円以上下落確認が必要です。-500円以上の下落がなければ下降転換ではありません。下降転換しない間は基調は維持されますが、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の減少など見ると、だいぶ雲行きは基調転換に向かっている様に見えます。
日経225種(日経平均)は、日本の主力株の指数です。株は軽い株から買われますが、下げる時も同じ道のりです。まず「124」小型株指数から売られ→次に「123」中型株指数→次に「122」大型株指数→次に「101」日経平均→次に好業績優良株のグループ順に売られます。
コロナウイルスで「124」小型株指数→「123」中型株指数は、25日移動平均線と75日移動平均線がDクロスしています。まだ「122」大型株指数はDクロスしてませんが、これからDクロスするのも日柄の問題です。また大型株指数と同じ時期に「101」日経平均もDクロスするだろうとみています。
全体が下げる中でも、最後まで上昇基調を維持するのは好業績優良株です。「(例)神戸物産・レーザーテック・東京エレク」などが最後に残るグループであり銘柄になります。こう言うグループがどうなるか。こう言う銘柄が、さらに伸ばすか、高値形成するかは、4月から5月の2021年業績予想の時期を迎えるころ判断できると見ています。引き続き、3月の大幅下落局面を待ちたい。
2月2週目の東証1部銘柄(2166銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、下降転換すれすれまで減った。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月(6)1268銘柄(225種131)→2月(13)1038銘柄(225種107)と減少は強まっている。2月中に増加に戻せるか。2月の観察ポイントです。
2月2週目の「107」マザーズ市場(314銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は減少傾向です。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月(7)113銘柄→2月(14)97銘柄は減少傾向です。2月は増加に戻せるか。2月の観察ポイントです。
2月2週目の「105」JASDAQ市場(706銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少傾向です。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月(7)391銘柄→2月(14)337銘柄と横ばいでした。2月の増加は続くか。2月の観察ポイントです。
2月2週目の東証2部銘柄(488銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少傾向です。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月(7)282銘柄→2月(14)244銘柄と減少傾向です。2月は増加に戻せるか。2月の観察ポイントです。
2月2週目の東証1部銘柄(2168銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少傾向は強まっている。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月(7)995銘柄(225種102)→2月(14)745銘柄(225種74)と減少傾向です。2月は増加に戻せるか。2月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
今週も「801」NYダウは高値更新相場を続けています。トランプ大統領が有利と言うことを表しているのか。左派サンダース候補が選ばれる国に変わるのか?資本主義国家は、株価を上げられる大統領でなければダメでしょう。米国内のコロナウイルスは終息に向かっているか。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きの状態から強い上昇基調に戻しました。高値更新相場どこまで続くか。2月の観察ポイントです。
NYダウが強い高値更新相場に戻した流れは、NASDAQ指数も同じく強い高値更新相場を維持しています。「803」NASADAQ指数は10日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きの強い上昇局面であり、株価は10日から25日移動平均線を上回る強い高値更新相場は続いています。10日移動平均線を下回ると押し目か。高値更新相場は維持しています。2月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
コロナウイルス感染で為替は乱高下したあと、ドル円相場は110円まで円安に戻しました。何か起こると円が避難先となり円高に振れます。コロナウイルス感染は終息に向かうか。まだ円高に振れる心配は続くでしょう。チャート的には、75日移動平均線は200日移動平均線を上回る円安基調の状態でした。この形は崩れなかった。200日移動平均線まで円高に振れた時は、もっと円高に振れる心配がされましたが、チャート通りの動きとなりました。
目先は110円以上の円安の動きは重いように見えます。まだボックス圏(108円から110円)を繰り返す様にも見えます。3月決算売りを控え、大きく円安に動かなければ、ボックスで推移すると見る状況です。1月から2月の振れ幅は、75日ボリンジャーバンド+2シグマから-2シグマの範囲でした。しばらく-2シグマから+2シグマのボックスの可能性があります。2月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
日経平均が下落後、戻しても「105」JASDAQ指数の戻りは弱い。25日移動平均線を下回ってから戻りは弱く、まだ25日移動平均線を下回って推移しています。再上昇転換には、再度25日移動平均線を上回れなければ戻り売り相場に向かってしまいます。来週以降、25日移動平均線を上回れるかどうか。下回る状態は下降転換に向かうでしょう。2月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は、25日移動平均線が75日移動平均線を下回り、Dクロスしました。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ってくれば、下降基調に向かう心配が強まります。25日移動平均線が75日移動平均線を上回る状態に戻せるか。25日移動平均線が上回れば上昇基調に戻します。下回る状態は下降局面に向かいます。2月の観察ポイントです。
<日経平均 裁定売り残動向 日足チャート>
1月に入ってから伸び悩む日経平均ですが、「506」裁定売り残動向は減少に転じました。2月の戻り局面の買い戻しから減少に転じたと見られます。今後も減少が続くなら、日経平均の戻りは続くでしょう。増加に転じたら、日経平均の再下落を意味します。2月下旬に向け減少は続くか。
再度4億株以下まで減少してきており、買い戻しから減少する数量的に少なくなっています。買い戻しから戻しても、上値の戻りは限定的だと言えます。再度増加に戻すと下落に転じます。裁定売り残動向は、減少局面→上昇局面、増加局面→下落局面となります。2月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
2月の上げ幅は、1月最終週の下げ幅です。昨年12月から上ヒゲを伸ばして終わっています。2万4000円を上回れないと「三尊天井」の心配は続くでしょう。ただチャート的には、12ヶ月移動平均線は上向き、6ヶ月移動平均線は上向きの上昇基調を維持しています。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線が上向きで、12ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持しています。この状態が崩れなければ、上昇基調は維持していると判断されます。引き続き、上昇基調では、6ヶ月移動平均線(2万3100円)から12ヶ月移動平均線(2万2200円)が下値支持線です。上昇基調か、「三尊天井」型か。2月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
チャート的には、25日移動平均線は下向きに転じ、75日移動平均線との2線幅は縮小しています。株価は25日移動平均線を上回っているものの、上昇基調を維持できるか微妙な状態です。株価は2万4000円を上回れず伸び悩んでいるので、上値ボックスの動きとも見えます。
チャート的には、株価が25日移動平均線を下回ってきたら売り転換します。75日移動平均線を下回ってきたら下降転換します。200日移動平均線を下回らなければ、何とか上昇基調は維持されます。株価が2万4000円を上回れなければ売り材料になりやすいでしょう。2月から3月に向けた観察ポイントです。
コロナウイルス感染は世界の対策効果から終息に向けて動くか。NYダウは最高値更新相場に戻す。トランプ大統領有利を意味するか。為替はどう動く。世界はどう動く。
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