日経平均株価の動き(2020年02月21日)

今週は、国内コロナウイルス感染拡大のニュースから、国民に感染拡大不安が広がっています。国内経済を不安視する見方も広がっています。ホテル、デパート、観光地、日本語学校、インバウンドなど、外国人(中国人)マネーを当てにしていたところは大打撃となりました。

未だ、中国武漢では感染源が特定されないまま封鎖状態が続いています。この拡大はコウモリが感染源とは信じがたいが、日本に流通しているペーパーマスクの8割は中国武漢で作られているとのことです。製造元がピンチ状態では、日本のマスク不足の解消には時間がかかると感じられます。捨てずにマスクは煮沸消毒し、再利用を考えなければならなくなりそうです。

今週は売られて始まりましたが、為替が円安に動いたことから、先物主導で買い戻しが入って下げ幅を縮小させました。日経平均は2万3800円まで戻した後、再度2万3500円前後まで売られました。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は800銘柄を下回りました。数字の上では相場は下降転換しました。今週は数字が売り転換したことから、次は3月SQに向け、大きく売られる心配が強まってきたと見ています。

2000円以上、大きく売られたら、ワンチャンスの買い場の可能性があります。米国テクニカル投資研究家グランビル氏の投資格言では、テクニカル上、投資とは「タイミングが全てである」と述べています。どの銘柄を買うかより、いつ買うかが重要だと残しています。そう言う下落の場合は買い場と言えるでしょう。

コロナウイルスは、中国の問題から世界の感染問題へと拡がり、経済的にも悪化が拡大しています。落ち着かないことには、経済損失は大きくなると心配されています。まだいつごろ迄に終息に向かうのかもシミュレーションされていません。春以降の株式市場への影響も心配されています。外資系では-10%位のダウンであろうと予想を出しています。

東証指数では、日経225種(日経平均)は、高止まりしていますが、軽い「124」小型株指数は売られ→「123」中型株指数も25日移動平均線は75日移動平均線を下回るまで売られました。「122」大型株指数は上回っているが、「101」日経平均が売られたら連動して下回ります。中小型株指数を見ていると下回るのも日柄の問題と見えます。

個別株は、4月以降の2021年度の業績が良さそうだと言うところ以外は、売られる心配が残ります。また大きく売られたら買い場になります。先々が心配されると、内容が良い株でも、投資家は一先ず売っておけとなります。良い株が売られた時は買い場と見ます。3月SQに向け売られる場面を待ちたい。

2月3週目の東証1部銘柄(2169銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、下降転換と判断するまで大幅減少した。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月(6)1268銘柄(225種131)→2月(13)1038銘柄(225種107)→2月(20)720銘柄(225種91)と大幅減少した。昨年8月は604銘柄でボトムであったから、まだ売られる心配は残る。3月に向けた観察ポイントです。

2月3週目の「107」マザーズ市場(314銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も大幅減少した。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月(7)113銘柄→2月(14)97銘柄→2月(21)85銘柄と大幅減少した。昨年8月は75銘柄がボトムであったからボトムは近づいている様にも見える。下げ止まるか。3月に向けた観察ポイントです。

2月3週目の「105」JASDAQ市場(706銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の大幅減少は続く。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月(7)391銘柄→2月(14)337銘柄→2月(14)280銘柄→2月(21)267銘柄と大幅減少は続く。昨年8月は230銘柄でボトムであったから、多少の減少余地は残る。3月に向けた観察ポイントです。

2月3週目の東証2部銘柄(488銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少続く。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月(7)282銘柄→2月(14)244銘柄→2月(21)183銘柄と減少続く。8月の132銘柄のボトムまで減少は続くか。3月に向けた観察ポイントです。

2月3週目の東証1部銘柄(2169銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も大幅減少続く。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月(7)995銘柄(225種102)→2月(14)745銘柄(225種74)→2月(21)490銘柄(225種56)と大幅減少続く。昨年8月は500銘柄でボトムであったが、現在は下回ってきている。下げ止まりは近いのか。3月に向けた観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

米国は経済好調から、「801」NYダウの高値更新相場は続いています。ほぼ一人勝ち状態と言えます。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きの状態から強い上昇基調に戻しました。いつまで高値更新相場は続くか。3月に向けた観察ポイントです。

NASDAQ指数は、NYダウより強い高値更新相場をしています。「803」NASADAQ指数は、チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、10日移動平均線を上回る状態を維持し、強い上昇基調です。いつまで高値更新相場は続くか。3月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

為替・ドル円相場は109円から110円のボックスを維持していましたが、112円をブレイクしてきました。チャート的に、75日ボリンジャーバンド+3シグマを上回るまで急騰した形です。さらに円安へ進むようには見えないが、円安方向は強まってきました。25日移動平均線、75日移動平均線は、200日移動平均線を上回る円安基調の状態です。

目先は112円まで急速に円安に動いた事から上値は重い様にも見えるが、1月からのボックス圏(108円から110円)を上放れたので変化とも言えます。3月決算売りを前にしてボックス幅は拡大したか。75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、円安方向を示しています。-3シグマから+3シグマのボックス幅に拡大したので、上下幅は荒れる可能性も出てきました。3月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

日経平均が下落後、戻しても「105」JASDAQ指数の戻りは弱いです。25日移動平均線を下回り、75日移動平均線も下回ってきました。下回る動きは売り転換に向かうと判断されます。再度75日移動平均線を上回らなければ、戻り売り相場に向かいます。来週以降、75日移動平均線より上に戻せるか。下回る状態は下降相場に向かうでしょう。3月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、25日移動平均線が75日移動平均線を下回り、Dクロスしました。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ったので、下降基調に向かう心配が強まります。25日移動平均線が75日移動平均線を上回る状態に戻すには、日柄を要する状態です。25日移動平均線が上回れば上昇基調に戻すが、下回る状態は下降局面は続きます。2月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 裁定売り残動向 日足チャート>

「506」裁定売り残動向を見ますと減少は続いています。現在の乱高下の戻りは、買い戻しも加わっている事が分かります。3月に向け減少が続くなら、日経平均の乱高下の戻りは続く可能性が残ります。増加に転じたら、日経平均の再下落に転ずる事を意味します。3月に向け減少は続くか。増加に転ずるか。

3.5億株まで減少してきました。買い戻しが続き、減少している事がわかり、数量的に減少は続いています。買い戻しが終われば下落に転ずると判断されます。裁定売り残動向は、減少局面→上昇局面。増加局面→下落局面となります。3月に向けた観察ポイントです。

日経平均 裁定売り残動向 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

2月は乱高下しているが、前月比でプラスを維持し、6ヶ月移動平均線で止まっている。買い支えていると感じられます。上値は売られているから上ヒゲは伸びています。1月の陰線、2月の上ヒゲを見ますと、3月は売られると見ています。チャート的には、12ヶ月移動平均線は上向き、6ヶ月移動平均線は上向きの上昇基調は維持しているので、12ヶ月移動平均線くらいまで売られる心配があります。

月足チャートでは、6ヶ月移動平均線が上向きで、12ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調を維持しているので、この状態を大きく崩す様な下落は、まだしないだろうと見ています。この状態が崩れてしまうと大きく下落する心配があるからです。引き続き、上昇基調では、6ヶ月移動平均線(2万3100円)に止まっているので、次は12ヶ月移動平均線(2万2200円)前後までの下落を心配しています。3月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

チャート的には、25日移動平均線と75日移動平均線との2線幅は縮小し、もう少しでDクロスしそうです。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ると上昇基調は維持しても、株価が25日移動平均線を下回り、上回れなくなれば戻り売り相場に向かいます。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の減少を見ても維持は難しそうです。

チャート的には、株価が25日移動平均線を下回り、75日移動平均線とのDクロスが迫っています。下回れば売り転換、下降転換と見る動きです。売られた場合、次は200日移動平均線(2万2100円)が下値支持線です。次は3月SQに向け、売られる見ています。3月SQに向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

コロナウイルス感染は中国から世界に拡散している。終息はいつ頃か。日本の感染拡大は国会野党では心配されず桜を見る会の一辺倒だ。NYダウは最高値更新相場に戻す。為替はどう動く。世界はどう動く。

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