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落ち着き処をさぐる
3月相場を間もなく終える。3日新甫(2月)、2日新甫(3月)とジンクス通り大きく荒れたが、格言の通り「彼岸底」からリバウンド(アヤ戻り)に転じた。新年度入りの4月は少し落ち着くことを想定するが、日米とも11年にわたる上昇基調(マネーバブル)に亀裂を入れた。先行きに予断は許されない。
日経平均(27日19389円引け)とNYダウ(同21636ドル引け)の「月足」チャートを確認しておこう。ともにこれまで下値を支えてきた60ヶ月線を割り込み「陰転」を確定、120ヶ月線でようやく下げ止まった。月足の一目均衡表では雲(先行スパン)を割り込み、遅行線が雲を意識するところで止まった。
日経平均月足
NYダウ月足
そしていまリバウンドに転じるが、戻りのメドは日米とも「60ヶ月線」と「雲」で、日経平均でいえば20250~20500円、NYダウなら22500ドルで、転換線の半値戻し(日経平均20236円、NYダウ23891円)もポイントになる。
日足チャートでは上から降りてくる25日線(日経平均19817円、NY23478円)が目先ポイントで、過去の急落あとの「リバウンド」を見ると一服入れながら25日線をクリアーして半値戻しを試すケースは珍しくない。
ただし、そのメドを明確にクリアして一気に上伸するのは難しい。月足で当面の推移(範囲)を想定するなら「60ヶ月線と120ヶ月線の間」「雲の下方」でもみ合いとなる。その先、どうなるかはまた別の話だが、大きく膨れたボラティリティ(乱高下)も次第に縮小し、目先1~2ヶ月は落ち着き場所を探る展開になろう。
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