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彼岸底から二段上げ、そろそろ・・
日本も米国も新型コロナの感染拡大が依然止まらず、日本では緊急事態宣言が発令された。週末(11日、12日)の銀座や渋谷はさすがに閑散模様であったが、ここ葛飾区亀有は少し様子が違う。イトーヨーカ堂には買い物客が大勢来ていて、近所の公園や遊歩道には散歩の人や子供連れの親子がかなりいた。そして驚いたことに営業しているパチンコ店もあった。この街の人たちの感性はとても理解できないし、甘すぎる。そう言う自分も、なんだかんだ言いながら散歩に出かけて買い物をしていた訳だが、これではコロナ騒動の沈静化はまだ先になりそうだ。
株式市場は3月彼岸底のあと落ち着きを取り戻しつつある。NYダウは3/23安値18213ドルから9日24008ドルまで戻し、日足は二段上げで25日線をクリアーして半値戻し(23890ドル)を達成。日経平均(10日19498円引け)は3/25の戻り高値19564円や2万円大台のまだ手前だが、3/16に40%まで低下した騰落レシオが90%まで戻すなど全体の雰囲気は明るさを取り戻しつつある。
だが、日米とも彼岸底から3週を経過し、ここから上値が重くなることを覚悟しておきたい。日足では彼岸底のところを起点に左右対称の日柄をこれから迎え、騰落レシオは90~100%が戻りの節になりやすく、RCIの短期9日線は間もなく二点トップを形成する。
NYダウの短期日足は二段上げとなり、N波25117ドルを目指す可能性あるものの、この二段上げは買い戻しのダメ押し局面でもあり、そろそろ「戻り一巡」を意識しなければならない。VIXなど拡大したボラティリティもそろそろ調整一巡になることも想定される。大きく崩れた相場では、こういうテクニカルがアヤ戻りの節として意識され、そして二番底模索懸念もくすぶったままである。
日経平均日足
NYダウ日足
日米ともこれから決算発表が始まる。雇用統計やPMIなど経済指標の悪化は株価に織り込み済みと言えるが、企業の業績悪や配当、自社株買いの見直しをどこまで織り込んでいるかは定かでない。
日経平均は日銀のETF買いもあって目先2万円大台を目指す可能性あるが、4月後半からゴールデンウィークにかけて上値ポイントで正念場となろう。全体が上昇するなら証券会社から楽観も出てくるだろうが、ここからの上昇局面は逆張りで「戻り売り」を考えたい。
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