今週は、全国規模に緊急事態宣言を拡大すると発令されました。2週続けての緊急事態宣言です。街の多くのお店は休業し、飲食店は夜8時には閉店です。無視して営業している店もありましたが、ほぼ約束を守っていると感じられます。早く効果が表れ、終息に向かう事を願いたい。医療従事する方々はコロナ感染の危険の中で命を助けようと必至に戦っています。多くの方は感謝の気持ちでいっぱいです。早い終息を願うばかりです。
当日、米国トランプ大統領は、経済再開へ向けた指針を発表しました。コロナウイルス終息後、経済活動再開に向けた発表から、株式市場は好感し値を上げました。日経平均も米国大統領の発言を好感し、週末に大きく値を上げました。日経平均は2週続伸となり、2万円に迫りました。株式市場は先買いする市場ですが、まだリップサービスの域を脱してないので一本調子には上がるには、リップサービスの連射が求められそうです。
株式市場は、4月入りから2021年度の決算発表時期を迎えました。この様な状況では、業績発表は、だいぶ遅れての発表だろうと言うことが察せられます。決算内容がわからなければ、投資信託運用などのプロは、なかなか手は出しません。業績発表前に、先に株価が戻ってしまうと、一先ず売っておけと言うことになる心配はあります。そう考えるより先に株価水準は2万円に迫りました。上回ってくるならば、買いに対する期待感と様子見感で交錯すると見ています。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数から相場の強弱感を見ています。3月16日では18銘柄(225種1)まで減り、日経平均の下落幅からボトム感は非常に強まりました。現在(4/16)は335銘柄(225種15)まで増加したものの、まだ2割以下です。また225種については1割以下です。ソフトバンクなどの値がさ株だけで、日経平均を戻した事がわかります。
この様に、個別株は2021年業績発表前では、株価水準が低くても、慌てて買われてない事が分かります。特に225種の主力株は買われていません。2021年度の業績予想が出る前では、2万円を上回る水準で積極的に買おうとする動きは出にくいと感じられます。先ずは終息が見えてきてからでしょう。
コロナウイルス外出自粛で、自宅で過ごすため、スーパーの売上げは2割以上アップしたと発表がありました。マスク、消毒液は元より、インスタント食品会社、冷凍食品会社、テレワーク、スーパー、物流など、コロナウイルスの恩恵は受けましたが、コロナ対策費用は嵩み、コスト高のようですが物色されています。逆にコロナウイルス終息のニュースが出たら売られる可能性があると見ています。
業績発表前に買われているのは半導体関連株(ディスコ・アドバンテスト・レーザーテックなど)です。半導体の需要は、先々世界的に需要がある事が分かっているからです。コロナウイルスが終息した後、工場再開から需要は増大するだろうと見ているからですが、株価水準は低い訳ではありません。上値追いは業績発表後になる可能性はありますので、短期でも押し目狙いになります。
「812」WTI原油は、20年ぶりの安値水準まで下げています。資源株が売られて安いのですから、長期的な投資視点から見れば資源関連株は、底入れ確認が出来た後、ゆっくり買われるだろうと考えられます。資源株の特徴は不況期に値は下がり、好景気は需要期となり値上がりします。いまは大幅下落しているので大不況期と言えます。
来週以降、5月連休が迫ってくることから、急いで買おうとする方は減ってくるでしょう。5月連休明けの業績発表の集中時期まで待とうとするため、様子見相場になる可能性はあります。個別株は様子見されても、逆に日経平均は、日銀が買い支えようとするので、一定株価水準以下には下がらないと見ています。
個別株は短期目線から銘柄選びするか、長期目線から銘柄選びするのか。コロナウイルス終息後は、世界的に業績の回復が見込めるから、長期では世界的に需要が大きく伸びる業種は注目されます。短期的には、コロナウイルス特需銘柄が注目されます。
4月3週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は今週も少し増加が見られる。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月(2)89銘柄(225種7)→4月(9)223銘柄(225種11)→4月(16)335銘柄(225種15)と2週増加に転じました。増加からリバウンドは続くか。5月に向けた観察ポイントです。
4月3週目の「107」マザーズ市場(325銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は少し増加に転じた。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月(3)14銘柄→4月(10)31銘柄→4月(17)58銘柄と少し増加した。増加からリバウンド続く事に期待したい。4月の観察ポイントです。
4月3週目の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は今週も増加した。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月(3)21銘柄→4月(10)38銘柄→4月(17)76銘柄と増加した。増加からリバウンドに期待したい。4月の観察ポイントです。
4月3週目の東証2部銘柄(483銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は今週も増加した。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月(3)13銘柄→4月(10)23銘柄→4月(17)49銘柄と増加した。リバウンドは続くか。4月の観察ポイントです。
4月3週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は今週も少し増加に転じた。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月末148銘柄(225種17)→3月末253銘柄(225種17)→4月(3)88銘柄(225種10)→4月(10)320銘柄(225種18)→4月(17)392銘柄(225種24)と少し増加した。リバウンドは続くか。4月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>
今週、「801」NYダウは小幅安となっていますが、60ヶ月移動平均線を上回る水準は維持しています。米国の感染拡大は収まっていませんが、株価のリバウンドは維持しています。米国が終息に向かわなければ、世界の感染拡大は終わってないと言えます。トランプ大統領発言はいつ頃から可能か?5月連休明けまで様子見状態は続く可能性は強いですが、60ヶ月移動平均線を上回る状態を維持する動きは強いと言えます。今後の株価が崩れるかどうかのポイントになります。
「803」NASDAQ指数の強い動きは続き、12ヶ月移動平均線を上回るまで戻し、6ヶ月移動平均線まで戻してきました。月足で6ヶ月移動平均線を上回ってくれば上昇転換に戻したと言えます。コロナウイルスの影響は感じられません。12ヶ月移動平均線を上回る状態を維持し、6ヶ月移動平均線を上回れるかどうか。4月のリバウンドを期待したい。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
今週の為替・ドル円相場は、やや円高に戻しています。75日ボリンジャーバンド中心線から-1シグマのやや円高の範囲で推移しました。75日移動平均線は200日移動平均線を上回っているが小動きです。ドル円相場の乱高下は落ち着いてきましたが、やや円高の雰囲気が出てきたようです。NYダウとも連動しており、しばらく-1シグマから+1シグマの範囲で推移が続くか。
チャート的には、75日移動平均線は200日移動平均線を上回っているが、75日移動平均線は下向きに転じてきました。上値抵抗線になり、いずれ200日移動平均線を下回る可能性があります。円高にシフトしつつあると見ておいた方が良いかも知れません。当面は75日ボリンジャーバンド-1シグマから+1シグマの幅で推移しそうです。4月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、4月に入ってから戻りは続いています。短期的に10日移動平均線を上回り、25日移動平均線を上回ってから戻り相場の上げ幅を大きくしています。25日移動平均線を上回る状態を維持している間は戻り相場は続きます。再度25日移動平均線を下回ると反落に転じます。25日移動平均線上回る間はリバウンドは続く。4月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」東証マザーズ指数も、10日移動平均線を上回ってから、次は25日移動平均線を上回ってから、上げ幅を大きくしています。指数の中で一番最速で75日移動平均線まで戻してきました。上回る間はリバウンドは続くと見ますが、10日移動平均線のカイリ幅を大きくしています。再度10日移動平均線を下回ると反落か押し目形成に転じます。10日移動平均線を下値支持線に25日移動平均線を上回る状態は戻り相場は続きます。4月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
約9.6億株まで増加してきました。コロナウイルスの影響拡大から裁定売り残の増加は弱気が増えている事を意味します。相場格言では「意見の一致は逆に出る」の可能性も出てきました。みんなが弱気なら買い戻しから反発の可能性もあります。また弱気は続く事もあります。
今週も全国規模の緊急事態宣言が出され、5月連休明けまでに感染者が大幅に減少が見られなければ、再度、弱気が増加する可能性もあります。また緊急事態宣言の延長の可能性もあります。5月連休明けまで、どう動くか。コロナウイルスの終息の兆候が出てくれば買い戻しに転ずるでしょう。減少局面→日経平均の上昇局面に転じます。5月連休明けてもコロナウイルス終息見られなければ、弱気は続く可能性があります。5月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
前週に週間で1600円以上値上がりし、今週も続伸し、4月は800円以上のプラスに転じました。前週の週間で+500円以上の値上がりから上昇転換し、今週も続伸しました。株価は60ヶ月移動平均線に迫るまで戻しています。来週以降、週間で-500円以上下落しなければ上昇の状態は続くでしょう。前週の上昇転換の動きは続いていると見ます。この状態では、5月に6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はDクロスしそうです。徐々に上値抵抗線が下がる事を意味し、上値は重くなる事を意味します。
当面は60ヶ月移動平均線(2万200円)が上値抵抗線です。6ヶ月移動平均線が下がってくると、6ヶ月移動平均線が上値抵抗線になります。目測的に2万円から2万1000円が上値抵抗線になる範囲に感じられます。2021年業績予想発表時期に株価が戻せなければ、再度売られる時期が来る心配はあります。裁定売り残が減少に転ずると株価の上昇が続く可能性の両面があります。5月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週は10日移動平均線に沿って上昇持続しました。25日移動平均線を上回ってから上げ幅を伸ばしています。前週の週間で+500円以上の上昇転換後、25日移動平均線を上回る状態から上げ幅を伸ばし2万円に迫っています。移動平均線の判断から(1)10日移動平均線を上回ると下げ止まり(2)25日移動平均線を上回ると反発です。来週も25日移動平均線を上回る状態は上昇は続くと見ます。10日移動平均線を下回れば一服する可能性もあります。
日経平均は、10日移動平均線を下値支持線に25日移動平均線を下回らなければ、75日移動平均線に向けた戻り相場が続いている状態と見ます。株価の上昇が続くか、75日移動平均線が下がってくるか。どちらのパターンになるのか、今後の観察ポイントです。世界へ拡大したコロナウイルスと政府の経済対策の綱引きです。今後の動きを観察したい。25日移動平均線を上回っていれば戻り相場は続くでしょう。5月連休に向けた観察ポイントです。
日本でも全国へ非常事態宣言後発動。米国の死者数は減少に向かうか。世界的にコロナの死者は増加している。NYダウの反発は続くか。為替はどう動く。世界はどう動く。
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