緊急事態宣言の延長から感染者の減少が見られる様になりました。医療関係者の努力もあり集中治療から多くの方々が無事に退院できました。自粛要請への協力から感染者の減少を受けて、5月末を待たずに、都市圏を除く地域の経済活動は再開されました。来週以降、コロナウイルスに注意しながらの経済活動再開に期待したい。
5月連休明けは2021年度業績予想の発表が集中する時期にあたりましたが、コロナウイルスの影響から業績見通しを出せない企業が多くあります。観光業、飲食業、小売業、ホテル業など、未だ休業中の企業も多くあります。今後の企業活動の再開に株価は期待して買われてくると見ています。
企業活動が再開できても、サービス業、小売業、飲食業、ホテル業など、外国人売上げが多くを占めていたところは、売上げの回復は難しいところがあります。株式市場全体では、この様な影響を織り込んでいる水準と考えるか、下げ余地を残しているのか。全体的には買われる銘柄も増える中で銘柄選びは絞り込まれそうです。
業績予想を出せる企業では、増収増益予想発表から株価は上昇基調を維持し、高値更新している銘柄も少なくありません。3月の暴落の影響も切り返し上昇基調を維持しています。逆に大幅下落した株もあります。暴落局面の銘柄選びは「下げなかった株」か「大幅に売られ過ぎた株」の両極端の動きから選びます。
半導体関連株は大きな調整も無く切り返しました。テーマに乗った株は上昇基調を強めました。東日本大震災では建設株、浚渫株、冷凍倉庫関連株など、当時のテーマ株が長期上昇しました。今回のコロナウイルスが長びいても、同じくテーマ株の上昇は続くと見ます。業績もチェックですが、今後のテーマもチェックです。
株価は先行して動く性質から、先買いされた分、これから良くなると売られ、悪くなると買われたりします。当面、悪い状況は続くだろうと言うと、誰も買わないから、今のうちに買っておけ!!となったりします。現在、日経平均が2万円に乗せたのも、これから悪くなると見ているか、良くなると見ているか。その読み違いにより、タイミングを逃したりする事もあります。
日経平均は3月で投げ売りは出尽くしており、3月以降、上昇が続いている様に、まだしばらく戻り相場は続くと見ています。相場の回復基調の中で、上昇基調の銘柄から絞り込むか、売られ過ぎた株の底値を狙うか。中長期投資から短期投資では、銘柄選びが変わってきます。短期狙いなら上昇基調銘柄、中長期なら業績や株価水準から絞り込みます。これからの銘柄の絞り込みに注意下さい。
5月3週の東証1部銘柄(2181銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月(7)431銘柄(225種16)→3月末230銘柄225種19)→4月末230銘柄(225種19)→5月(7)末431銘柄(225種16)→5月(14)末501銘柄(225種19)と増加傾向は続いている。引き続き、225種銘柄の増加から日経平均の上げ幅は大きくなる。来週以降、225種銘柄のリバウンドを期待したい。5月の観察ポイントです。
5月3週の「107」マザーズ市場(321銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加も続いている。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月(1)100銘柄→5月(8)138銘柄→5月(15)158銘柄と、3月末をボトムに増加は続いてます。5月入りしても新興市場は買われている事が分かる。5月もリバウンドは続く。5月の観察ポイントです。
5月3週の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加基調は続く。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月(1)115銘柄→5月(8)171銘柄→5月(15)233銘柄と、同じく3月末をボトムに新興市場は買われている事がわかる。5月もリバウンドは続く。5月の観察ポイントです。
5月3週目の東証2部銘柄(482銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続く。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月(1)69銘柄→5月(8)102銘柄→5月(15)130銘柄と買われている事がわかる。3月末をボトムに買われている事が分かる。5月も回復基調は続く。5月の観察ポイントです。
5月3週の東証1部銘柄(2181銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月(1)542銘柄(225種18)→5月(8)744銘柄(225種28)→5月(15)861銘柄(225種45)と増加から見ても回復している事が分かる。5月も回復基調は続く。5月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>
米国はコロナウイルス感染拡大が減少に転じないこと、FRB議長の景気下ブレ不安の演説から売られました。米中貿易戦争は再燃するか。「801」NYダウは、日足では25日移動平均線を下回りましたが、月足では60ヶ月移動平均線は上回っています。60ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇トレンドを維持しています。60ヶ月移動平均線を上回る状態は崩れていません。
「803」NASDAQ指数は、今年2月高値に迫るまで戻したら売られました。いったん利食い売りか。売られても陽線はキープし、強い上昇基調を維持しています。6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を上回り、株価は6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調をキープしています。不安要素を感じられないチャートまで戻しました。6ヶ月移動平均線を上回る状態で維持できれば強い上昇基調は続きます。5月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、やや円高基調での推移が続いています。75日ボリンジャーバンドは拡大傾向で推移し、-1シグマ(106円)に沿って推移しています。-1シグマ(106円)を下回れば-2シグマ(104円)に向けた円高に動きやすくなります。上値は25日移動平均線に押さえられる円高です。
チャート的には、75日移動平均線は下向きに転じ、200日移動平均線とDクロスしそうです。下回れば円高基調に向かうと言えます。75日ボリンジャーバンド先端は拡大に転じ、中心線を下回り、-1シグマ(106円)に沿っています。次は-2シグマ(104円)→-3シグマ(103円)へと円高に向かう動きに見えます。5月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数の10日移動平均線に沿った上昇は続くものの、75日移動平均線まで戻したところで伸び悩んできました。10日移動平均線に沿って25日移動平均線を上回る状態は、75日移動平均線に向けた上昇の続きと言えます。来週は75日移動平均線を突破してくるか。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持している間は、戻り相場は続くでしょう。5月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」東証マザーズ指数は、5月に入っても強い状態を維持しています。5月は10日移動平均線を下値支持線に200日移動平均線を突破しました。突破した後も200日移動平均線を上回る状態をキープしています。新興市場の戻りが強い事を表しています。引き続き、10日移動平均線に沿って200日移動平均線を上回る状態をキープしそうです。5月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
再び「506」裁定売り残は増加に転じました。再び10億株以上に増加しました。弱気が多いことがわかります。米中貿易戦争など、経済ダメージが大きい出来事が無い限り、なかなか売られる状況ではなくなりました。10億株まで増加しているので、引き続き、買い戻しによる踏み上げ相場が続くことを意味します。
日本のコロナウイルスが終息に向かい、経済再開しても、コロナウイルス第2波が無いと分かれば、裁定売り残は買い戻しに転ずる事から、もしかしたら7月から8月くらいまで買い戻しによる踏み上げ相場は続くかも知れません。確定するものではありませんが、25日移動平均線を下回らなければ踏み上げ相場に向かいます。踏み上げから日経平均の戻り相場は続くと見ることができます。5月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足では、5月も60ヶ月移動平均線を上回ってきましたが、また60ヶ月移動平均線を下回るまで押し戻された動きです。来週以降、経済再開から60ヶ月移動平均線を上回る上昇局面に戻すかどうか。5月に戻せなくても、6月には60ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくると見ています。
チャート的には、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はDクロスしました。Dクロスの状態でも、60ヶ月移動平均線(2万250円)を上回ってくれば、相場に強さを感じることができます。米国NYダウ動向に左右されるのは、何とも言えませんが、60ヶ月移動平均線を上回ってこれるか。5月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
前週は、たった2日で+500円以上値上がりして引けました。今週は75日移動平均線(2万570円)に迫ると売られましたが、これで2週続けて2万円をキープして引けました。上値を上 物を消化できれば、75日移動平均線を上回ってくると見ています。
チャート的には、25日移動平均線を上回る状態維持なら、75日移動平均線(2万570円)を上回って来ると見ています。上回れば次は200日移動平均線(2万1600円)に向けた上昇に向かうと見ています。裁定売り残の数量から見ても、しばらく買い戻しによる上昇は続くでしょう。長ければ7月から8月くらいまで戻り相場が続く可能性があります。5月の観察ポイントです。
米中貿易戦争は再燃するか。米国のパンデミックは終息するか。日本は経済再開するが再発は抑えられるか。世界はどう動く。
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