富田のトレチャ 2020年05月25日

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活況マザーズにもSQあり

日経新聞夕刊(5/23)にネット証券でNISA口座が急増と載っていた。4月は大手5社で11万件と前年同月の2.8倍となり、若者が多く開設したという。こうなるとNISAだけでなく「株」を直接購入した若者も少なくないだろう。

その効果もあってか東証マザーズ指数は22日に高値936.89ポイントをつけ、コロナショックの下落をすべて取り戻して1年ぶり高値に踊り出た。3月彼岸底の527ポイントから2ヶ月で+77%という急騰ぶりだ。バイオベンチャーやIT・ネット関連株を手掛けた向きは好パフォーマンスになったに違いない。

マザーズの出来高を見ると、4/30に1憶6960万株と増加し、5/8に2億6390万株、そして5/22には3憶690万株に膨れた。2014年12月以来の大商いだが、大型連休や自粛期間が重なり、若者だけでなく会社員や公務員のデイトレ参戦も活発化したと思われる。

ただ、チャート的にこの大商いは年末年始と似た状況でピーク接近を予感させる。マザーズの日足は三段上げとなり腰を伸ばしつつあり、RCIは4月後半から過熱圏が続く。日経平均や米国株の堅調ペースが崩れなければマザーズも基調がすぐ変わることないだろうが、バイオベンチャー株の動向が指数に影響しやすいほか、マザーズには「先物」が建っていて6/12のSQ前後がポイントになる可能性ある。

マザーズ日足
マザーズ日足

日経平均日足
日経平均日足

値動きの軽さは魅力だが、一方向に走リやすい小型株市場だ。日経平均やNYダウと同様、日足の下値抵抗傾や25日線など下値ポイントに注視しながら、こまめに対応して行きたい。

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