コロナウイルス終息を見込んだ経済復活を先取りし、日経平均は2万3000円に迫ってきました。もう少し戻せばコロナウイルス前の水準に戻してきます。株式市場にとっては非常に喜ばしい事です。月足では、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調の水準までに回復しています。3月の暴落局面からV字型の回復と言えるでしょう。
日銀の買い(国策相場)に売り向かった裁定売り残は、踏み上げられました。売りの失敗から減少となり買い戻しが強まり、株価回復を後押しした形となりました。短期的な局面では、裁定売り残の買い戻しが続くだろうと見ている6月中旬から7月SQくらいまで、強い上昇局面は続くと見ています。
3月から4月安値圏で買えなかった方は、現在の水準から買いに出ても勝てないでしょう。次の押し目か下落局面を待ちましょう。裁定売り残の強い買い戻しによる日経平均の上昇局面ですが、急速な株価回復から、6月中旬から7月に向け、いったん売り場と見ています。ここからは新規買いではなく、手持ち株の売り場を待つ段階に向かっていると見て下さい。
来週は6月SQ週です。6月SQに向け、2万3000円以上、さらに高値を取ってくる可能性はありますが、急ピッチな上昇局面の後は、短期的には売り場と見たい。ここから買おうと見ている方は、7月から8月に向け、次の押し目を待った方が安全です。大きく下がれば下がるほど強い買い場になります。まだ底値圏銘柄の狙いは大丈夫と考えますが、高くなった株は後は見送りであり、SQ以降は手持ち株は売り場待ちです。
どんな下落局面でも、値上がりする銘柄、上昇基調を維持している銘柄など、一部の強い株は残ります。高値圏から下落局面でも持続できそうな株価は、強い上昇銘柄、底値圏で推移している銘柄などは持続できると考えます。3月以降、急ピッチで値上がりした株価の動きは、いったん売り場と見ましょう。次は下落した押し目を待ちましょう。
個別株は、「売られ過ぎた株の底値から立ち上がり銘柄」「強い上昇基調の銘柄」の押し目狙い、「増収増益で上昇基調」の押し目狙い、などが良いです。「506」裁定売り残は増加から減少に転じたので、引き続き、買い戻しの踏み上げ相場は続いてますが、株価水準が高い株は見送りです。
6月1週目の東証1部銘柄(2179銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は一段と増加して始まる。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月(4)1490銘柄(225種149)と大幅増加した。増加中は個別株の値上がりは多い。6月の観察ポイントです。
6月1週目の「107」マザーズ市場(321銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も一段と増加して始まる。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月(5)281銘柄と増加した。6月いつまで増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月1週目の「105」JASDAQ市場(703銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も一段と増加して始まる。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月(5)559銘柄と大幅増加した。6月も増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月1週目の東証2部銘柄(481銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も一段と増加して始まる。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月(5)379銘柄と一段と増加した。いつまで増加続く。6月に向けた観察ポイントです。
6月1週目の東証1部銘柄(2179銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も一段と増加して始まる。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月(5)1946銘柄(225種198)と一段と増加した。6月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>
「801」NYダウは、日足チャートでは75日移動平均線を上回り、200日移動平均線まで値上がりしてきました。次は200日移動平均線の突破待ちです。NASDAQ指数の動きと比較すると弱い状態といえます。日経平均でも200日移動平均線を突破しています。次は200日移動平均線(2万6300ドル)を上回る反発を期待したいです。
対照的に「803」NASDAQ指数は、今年2月高値まで値上がりしてきました。非常に強い上昇相場です。10日移動平均線と25日移動平均線を下値支持線に、強い上昇局面が続いています。引き続き、10日から25日移動平均線(下値支持線)を上回っている状態は、強い上昇は続きます。2月高値突破待ちです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
6月のドル円相場は、75日ボリンジャーバンド中心線を上回る円安で始まりました。75日ボリンジャーバンド中心線を上回り、+1シグマまで円安に動きました。中心線を上回った動きから、-1シグマ(106円)から+1シグマ(108円)での幅で推移は続くでしょうか。または+2シグマ(111円)まで円安は進むか。
チャート的には、75日移動平均線は下向きで、200日移動平均線を下回ったところから円安に動きました。75日ボリンジャーバンド中心線を上回る円安に動きました。中心線を上回る状態維持なら、25日移動平均線を下値支持線とする円安に動きやすくなります。また中心線を上回る状態維持なら、+2シグマ(111円)の円安シフトです。中心線を下回る円高に動くか。6月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
3月ボトムから新興市場は立ち上がり続けています。「105」JASDAQ指数は、3月の底値から10日移動平均線に沿って強い上昇局面を維持しています。非常に強い上昇(買われている)が続いている事が分かります。引き続き、6月入りしても10日移動平均線に沿って、200日移動平均線を突破してきました。10日移動平均線を上回る状態は、さらに上値追いの動きです。6月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」東証マザーズ指数は、200日移動平均線を突破しても10日移動平均線に沿った強い上昇局面は続いています。月足では60ヶ月移動平均線(978ポイント)を突破してくると、本格的な上昇基調に戻すと判断できます。早く1000ポイント以上に戻す上げを期待したいです。10日から25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇局面が続くでしょう。6月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
「506」裁定売り残の増加はストップし、10億株を下回るまで減少に転じてきました。10億株以上に増加したので、弱気が大勢を占めていたと言えます。減少に転じた事は、売りの失敗であり買い戻しです。この買い戻しに、日経平均の上昇は続いています。来週6月SQに向けて、買い戻しは強まると見ています。さらに買い戻しが続くなら6月末に向けて2万4000円台に届く可能性もあります。
裁定売り残は増加から一転し、減少に転じたことから、6月中旬から7月中旬くらいまで減少は続くと見ていますが、ここから新規買いをするには、短期売買に徹するしかありません。これから裁定売り残の減少局面は、新規買いではなく、手持ち株売り場探しと見てください。6月下旬に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
5月相場は+1684円高・2万1877円まで回復しました。6月相場はスタートし、週間で+986円高の好スタートを切りました。来週6月SQに向けて、続伸が期待されるでしょう。チャート的には、60ヶ月移動平均線を突破してから、アッと言う間に12ヶ月移動平均線(2万1800円)を上回り、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る状態に戻してきました。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇基調は続くと見ます。
チャート的には、4月から3連騰の大幅高となりました。このまま6月も上げ幅を伸ばしてくるなら、短期急騰局面から、7月以降は高値警戒ゾーンと見ておく必要があります。6月どこまで上げ幅を伸ばせるか。6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇相場に戻す状態です。6月後半に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週から6月相場入りしました。今週も+900円以上の大幅続伸となりました。チャート的には10日移動平均線からカイリ幅が大きい続伸が続いています。75日カイリ率では+10%以上に値上がりしてきました。非常に強い急騰局面と言えます。来週6月SQに向けて強い上昇局面は続く可能性があります。
チャート的に、10日移動平均線を上回る状態で、200日移動平均線を突破してからも続伸は続いています。目先的には高値警戒感も出つつあるが、「相場は相場に聞け」の格言の如く、強気の間は2万3000円に乗せてくると見ています。10日から25日移動平均線を上回る状態は、2万3000円に向けた上昇局面は持続中です。6月の観察ポイントです。
日本の経済活動再開は好感される。米国の経済再開への期待は大きい。外国人投資家は中国離れから日本株買いにシフトするか。世界はどう動く
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