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下放れた日本株
7月31日、日経平均は629円安21710円と大きく崩れ、安値引けで6日続落。値下がり銘柄は2032を数え、年初来安値も118を数えた。前日まで5日続落で多くの個別株はジリジリ値を下げ苦しい状況にあったが、減益決算を出したアドバンテストがストップ安となり日経平均の下げを広げ、苦しかった多くの個別株は見切り売りを強いられたと言える。
日経平均日足
そして、日経平均の日足は22000円台の往来から下放れを暗示し、TOPIXも1496-43ポイントと急落して往来下限の1530ポイントを割り込んだ。つまり、焦点であったこう着相場からの放れは「下放れ」という厳しい結果になった。
TOPIX日足
ただ、日経平均のサイコロが3勝9敗25%、騰落レシオは74%と底値ゾーンに到達した。31日は「ミニ・セーリングクライマックス」になった可能性あり、目先的には一旦反発してもおかしくない。
31日の米国市場を見れば好決算を出したアマゾン、アップル、フェイスブックが大きく上げ、ナスダックを10745+157ポイントと再び上値追いに向かわせた。為替(ドル円)は105.90円引けと日本時間で付けた104.19円から大きく戻し、夜間の日経平均先物は21940円(大証終値21760円)で終えている。
ドル円日足
とはいえ、8月相場は「お盆、安値を付ける」というアノマリーのある月だけに、下放れた日本株は注意すべきだ。日経平均の22000円台、TOPIXの1530ポイントという節目に向けての上昇はプルバック(アヤ戻し)であり、そのあとの動向が注視される。
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