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為替や商品に一服の兆し
7月31日に日経平均は21710円へ突っ込んだが、案の定、そこが「ミニ・セーリングクライマックス」となり、先週は22603円(8/4)に戻すなど落ち着きを取り戻した。サイコロの25%や騰落レシオの74%も底値信号で合致した。
ただ、日足チャートは7月末に下放れを暗示し、その後の戻りはアヤ戻り(プルバック)であり、調整懸念はまだくすぶっている。チャートの好転を確認するには上値抵抗線(22850円処)や7/15高値22965円を突破しなければならず、逆に7/31安値21710円や75日線21680円を割り込むなら「調整入り確定」となるので注視しておかねばならない。
日経平均日足
カギ握る米国市場は引き続き堅調だ。ナスダックは過去最高値を11126ポイント(7日ザラバ高値)に伸ばし、NYダウも7日現在6日続伸で27456ドル高値を付け日足チャートは三角を上放れてきた。105円台の円高が日本株の足を引っ張っているが、NYダウが6/8高値27580ドルを抜くと2/14の最高値29568ドルを目指す可能性が出てくるので、日本株の上昇基調復帰に可能性が出てこよう。
NYダウ日足
とはいえ、いまはまだ夏休みで、新型コロナウイルスの感染拡大も続いている。未曽有の金融緩和と財政出動で米国マーケットは「金」が最高値を更新し、原油などコモディティ市況(CRB指数)も上昇するなど「何でも買い」という雰囲気にあったが、少し一服するもの出てきた。投資家の夏休み入りや過熱に伴う一時的なスピード調整という見方もできるが、テクニカル指標は過熱帯びているので少し様子見も必要に思える。
CRB日足
余談だが、香港ハンセン指数が下値抵抗線に差し掛かった。米中摩擦の一因でもある香港問題が少し下火になっていたが、ハンセン指数が抵抗線を割り込むなら香港からの「マネー逃避」が再燃してこよう。
ハンセン日足
お盆休みのところだが、日経平均やNYダウ、ナスダックだけでなく、海外株や商品、為替など他のチャートにも目を配っておきたい。
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