今週は米国FRB議長のジャクソンホール講演会が注目されました。引き続き、大胆な金融緩和を維持するとの発表から、ドル高円安に動き、NYダウは続伸しました。米国市場の強い上昇が続くことで、日本の株式市場も強含みしています。日経平均は米国市場しだいとなっています。
週末に安倍首相から辞任の発表がありました。持病が悪化し、ドクターストップとなりました。発表から上昇維持していた株価は一気に売られました。一時的な下落で終わるか、売り転換の引き金になるのか。誰も分からない。来週の動きが注目されるでしょう。早く体調を回復して頂きたいと願うばかりです。
6月、7月、8月と日経平均は2万3000円を意識し、上値は伸び悩んだが、7月中旬以降からマザーズ銘柄、JASDAQ銘柄から大幅な値上がり銘柄が多かったと感じました。四半期決算発表で増収増益を発表したグロース株(成長株)の大幅高が目立ちました。四半期発表以降、値上がり期待のグロース株は有望銘柄グループに多く登録されました。
7月は月間で-578円安で引けましたが、8月相場の日経平均は月間で+1500円以上の上げ幅まで伸ばし、週末の安倍首相の辞任ニュースから上げ幅は縮小しましたが、7月の下げ幅を大きく切り返した上げ幅です。6月以降の2万3000円を意識し、高くなると利食い売りに押されてきましたが、新興銘柄のグロース(成長株)銘柄が買われた事から、個人投資家向けの相場となりました。今週の新興市場は買われ過ぎから一服しました。
8月中旬以降、9月SQに向けて、売られると見ていましたが、思っていた以上に活況が続きました。総理の辞任発表でも、まだ相場に週間で-500円安以上の調整感は出ていません。2万3000円台は売られやすい流れは変わっていませんが、週間で-500円以上下げない状態は上昇相場は維持されています。9月SQに向けて売られて荒れると見ていますが、このあたりを観察したいと思います。
現状の月足の日経平均は上昇トレンドを維持し、上昇基調を維持しています。60ヶ月移動平均線を下回らない限り、下降トレンド転換しません。9月から10月は上昇トレンドの中で調整局面と見ていて、下げたところは買い場と見ています。調整が終われば年末に向けて上昇基調に戻すと見ています。秋は中間決算の発表時期であり、業績変化で株価は動きます。
コロナウイルス第二波が広がる中で、世界的に株価は上昇しています。S&P500指数、NASDAQ指数は最高値を更新しています。日本では、マザース市場、JASDAQ市場の銘柄が買われました。日経平均の調整局面でも、新興市場は上昇を維持する可能性を残しています。過熱感が出ていますがが、まだ調整の判定までの動きは出ていません。
8月スタートしたとき、東証1部銘柄では、75日移動平均線を上回っている銘柄数は1000銘柄(225種68)を下回っていました。現在は1045銘柄(225種125)と増加しました。225種銘柄は2倍以上に増加しました。東証1部銘柄では、225種銘柄の値上がり銘柄の増加から日経平均は上がりました。225種以外の銘柄への波及は小さかった。マザーズ銘柄、JASDAQ銘柄の上昇を見ても新興市場に流れたと言えます。
日経平均コメントで使う下降転換は、週間(前週比)で-500円以上の下げで転換と判断しています。7月最後に-500円以上下落後、8月1週目に+500円以上値上がりし、上昇転換に切り返しました。まだこの上昇転換の流れは続いています。相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。アドバンテスト、レーザーテックは調整に転じました。まだ他の業種には波及していませんが、今後の流れを観察したいと思います。
来週から9月相場入りします。オプションの「宝くじ投資法」のプット局面はあるか。3月、6月に続いて100倍以上の値上がり局面となれば、今年3度目の100倍となります。来週以降、下げの兆候は出るか。9月SQに向けて売られるか。プット買い局面と見たい。
8月4週の東証1部銘柄(2180銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は増加した。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月末1001銘柄(225種65)→6月末1104銘柄(225種90)→7月末796銘柄(225種65)→8月(6)1091銘柄(225種136)→8月(13)1519銘柄(225種177)→8月(20)1299銘柄(225種157)→8月(27)1410銘柄(225種154)と少し増加した。225種銘柄も増加続いている。9月も増加は続くか、減少に転ずるか。9月の観察ポイントです。
8月4週の「107」マザーズ市場(328銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は減少に転じた。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月末268銘柄→6月末277銘柄→7月末115銘柄→8月(7)150銘柄→8月(14)156銘柄→8月(21)174銘柄→8月(28)153銘柄と減少に転じた。マザーズ指数の高値更新から買われた事が分かる。9月は増加に戻せるか。減少は続くか。9月の観察ポイントです。
8月4週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し減少した。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月末511銘柄→6月末586銘柄→7月末281銘柄→8月(7)304銘柄→8月(14)373銘柄→8月(21)344銘柄→8月(28)303銘柄と少し減少した。増加に戻すか。減少は続くか。9月の観察ポイントです。
8月4週の東証2部銘柄(480銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し減少した。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月末338銘柄→6月末409銘柄→7月末199銘柄→8月(7)199銘柄→8月(14)245銘柄→8月(21)227銘柄→8月(28)208銘柄と少し減少した。増加に戻すか。減少は続くか。9月の観察ポイントです。
8月4週の東証1部銘柄(2180銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少した。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月末1786銘柄(225種169)→6月末1671銘柄(225種166)→7月末622銘柄(225種54)→8月(7)868銘柄(225種96)→8月(14)1265銘柄(225種151)→8月(21)1081銘柄(225種124)→8月(28)1045銘柄(225種125)と少し減少した。増加に戻せるか。減少は続くか。9月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
米国市場の強気相場が続いています。連日「801」NYダウは、8月の高値を更新しています。10日移動平均線、25日移動平均線は上向き、株価は10日から25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。25日移動平均線を下回ると下降転換と見ます。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇基調を維持します。
4月以降の「803」NASDAQ指数は、強い上昇局面と言うより暴騰局面が続いていると言えます。これだけ大相場が続いても、調整なしに10日から25日移動平均線に沿って高値更新相場を維持しています。この様な大相場では大陰線の出現から、株価が10日から25日移動平均線を下回ると売り転換します。チャート的に10日から25日移動平均線を下回らなければ上昇相場は続きます。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週は106円まで円安に戻しましたが、ドル円相場の円高トレンド、円高基調は変わらない状況です。引き続き、75日移動平均線が下向きは、円高方向に推移する動きです。まだ小幅な円安でも、75日移動平均線は下向き円高トレンドです。円高基調は続くと見る動きです。
チャート的に、75日ボリンジャーバンド中心線(106円)を下回る円高基調です。引き続き、75日移動平均線(中心線)を上回れない状態は、円高基調は続くと見ます。75日ボリンジャーバンド幅は縮小から拡大し始めています。バンド幅が狭い状態から拡がると、また円高に動きやすくなります。9月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
8月中旬から、「105」JASDAQ指数は200日移動平均線を上回る上昇に転じてから上放れて、6月の上値を上回りました。新興市場の銘柄が買われた事が分かります。200日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。もう少しで75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。75日から200日移動平均線を上回る状態を維持するのは、上昇維持と言えます。下回れば売り転換です。9月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
マザーズ指数は、7月に75日移動平均線と200日移動平均線がGクロスしました。JASDAQ指数より2ヶ月先行して動いていました。短期的には、10日から25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しましたが、週末の安倍首相の辞任発表で一気に売られました。週間でもマイナスに転じました。切り返せるか。売り転換となるか。9月の観察ポイントです。
<東証中小型株指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は小幅ながら週間で値上がりしていましたが、安倍首相の辞任発表でマイナスに転じました。もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線はGクロス寸前です。200日移動平均線を維持する動きは上昇に向けた状態です。引き続き、200日移動平均線を下回らなければ上昇状態を維持します。下回れば売り転換します。9月の観察ポイントです。
<東証中型株指数 日足チャート>
「123」東証中型株指数も、新興市場の一服の流れから買われています。25日移動平均線は200日移動平均線を上回り、上昇基調に戻しました。こちらも25日移動平均線から200日移動平均線を下回らなければ、上昇状態は維持します。9月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
NYダウの大幅上昇に支えられ、日経平均は+1500円以上まで上げ幅を伸ばしました。チャート的には、6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を下回る戻り局面と見ていました。戻り局面と見ていたが、6月高値を上回る強い上昇局面は維持しています。
チャート的には、6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を下回る状態で9月相場に向かいますが、9月も下がらなければ、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はGクロスします。強い状態から上昇基調に転換する可能性も出てきました。引き続き、強い状態から9月相場となるか。12ヶ月移動平均線(2万2000円)下回る調整局面に向かうか。9月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
チャート的に、75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。安倍首相の会見で乱高下しましたが、チャート的には株価は10日移動平均線を下回らず引けました。上昇局面を維持して引けました。8月相場は調整ではなく、買われた状態で引けそうです。25日移動平均線から75日移動平均線を上回る上昇基調で引けました。
チャート的には、崩れず強い状態で引けました。引き続き、10日から25日移動平均線を下回らなければ上昇相場は続きます。また週間で-500円以上下回らなければ、上昇相場を維持します。9月に向けて調整局面と述べてきましたが、まだ動きは出ていません。来週以降も25日移動平均線を下回らなければ、上昇局面は続きます。下回るか。上昇続くか。9月の観察ポイントです。
28日夕方の安倍首相の演説は注目されている。米国はマネーバブルマーケット化している。NASDAQ指数の高値更新は続くか。外国人投資家はどう動くか。世界はどう動く。
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