富田のトレチャ 2020年09月23日

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10月に強い日本株

9月になり米国株は案の定、調整含みで乱高下。3月安値から6ヶ月(安値期日)が経過し、行き過ぎたマネーゲームの反動には注意必要だ。日経平均も3月安値から6ヶ月目(安値期日)の9/14に23582円高値を付け、週足RCIが調整に転じた。為替も104円まで円高を進めており、目先調整懸念が漂う。

ただ、日経平均のチャートは24000円台の厚い節を目前に足踏み続く。日足は25日線(23205円)や75日線(22769円)を、週足は13週線(22743円)を下値にジリ高基調が続く。大きく調整せずにこのジリ高基調を維持するなら24000円台への「上放れ」に期待も出てこよう。

日経平均週足
日経平均週足

最近の日本の秋相場(10月)に連騰は珍しくない。例えば、2017年はサイコロが12勝0敗を記録、18年と昨年の10月は11勝1敗を記録する。現在のサイコロは7勝5敗だが、75日線や13週線のある22700円台を維持するならジリ高基調を続け、今年もサイコロが10勝や11勝を記録する可能性あるだろう。

9月中間期末を明け、10月の日本株には年金、ファンド勢の買いが入りやすく、裁定売り残の買い戻しも見られる。今年は「スガノミクス」も始まり証券界のドレッシング(ご祝儀相場)も想定される。

NYダウ、ナスダックの調整入りは要注意だが、米国株の日足を見ると9月頭の高値から13本を経過、二段下げの調整で75日線に差し掛かった。SQを通過したことで目先調整一巡感が出てもおかしくない。

ナスダック日足
ナスダック日足

ナスダック週足
ナスダック週足

乱高下の米国株に注視しながら、ここからの日本株は下げそうで下げないジリ高基調を維持するのか注目しておきたい。それを維持するなら上放れの気配をどこで見せるのかも注目となろう。

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