富田のトレチャ 2020年11月30日

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焦点「12月上旬」

早いもので、もう師走。株価は順調に上値いとなり、投資家はクリスマスに向け心躍るところだろう。だが、今年はコロナ第三波が世界を覆う。ワクチンへの期待もあり株式市場は11月下旬の勢いそのままに12月も堅調に推移するだろうが、ただ需給は12/11のメジャ-SQまでが当面のピークになりやすく、テクニカルも12月上旬に過熱信号を灯すことから、相場は「12月上旬」が目先ポイントになる可能性あることを頭に入れておきたい。

日経平均は29年半ぶりとなる26600円台に乗せてきた。12/11のメジャ-SQまで2週間を切り、先物ではショートカバー(売り方の買い戻し)やストップロスオーダー(損失回避の注文)が加速。裁定残でも売り残の買い戻しが11月中旬から再び加速(11/25現在5億3241万株)、それが日経平均を押し上げている。

裁定売り残
裁定売り残

eコマースの普及により米国のブラックフライデー、サイバーマンデーとも好調が伝えられ、日本ではボーナスシーズンを迎えて金融業界は「株は上がる」という雰囲気を作りマネー獲得に尽力しよう。そして、日経平均のRCIは日足、週足とも12月上旬に高値圏に到達する。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均週足
日経平均週足

上昇基調の強い相場ではあるが、このように12月上旬は需給、テクニカル、心理ともピークに達しやすく、どこで頭を打つかも一つ焦点になる。ならば、上昇した個別株は利食いも一策となるタイミングだろう。

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