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クリスマス休暇意識
師走ラリー、クリスマスラリーの掛け声あるものの、12月の株式市場は勢い鈍化が否めない。11月に記録的な上昇を演じ、12月はメジャーSQ(日本12/11、米国12/18)やクリスマス休暇を意識して利益確定売りやポジション調整の動きが出やすいと言える。
日経平均、NYダウ、ナスダックのチャートを見れば、3月のコロナショックから9ヶ月を経過。RCIは日足、週足とも高値圏で警戒信号を灯す。日足のRCIは4日をピークに調整に転じ、週足のRCIはいまピークを迎え、調整を挟みやすいタイミングにある。
今週は16日にFOMC、18日に日銀金融政策会合がある。新型コロナウイルスが拡大、雇用情勢が再び悪化を示す中、日米の金融当局は緩和姿勢を継続するだろうが、マーケットはそれをすでに織り込んでいる可能性ある。それは、日米の追加経済対策にも言えることで、余程のサプライズがなければ反応は限られ、クリスマス休暇を前にポジション調整に押されることも想定される。
日経平均日足
日経平均週足
東証マザーズを見ると、10/14の高値1368ポイントで天井を打ち、12/2に1279ポイントの戻り高値から直近1151ポイントまで調整し、日足は75日線を大きく割り込み「陰転懸念」を募らせている。アフターコロナを見据えて多くの成長株(グロース)が買われたが、東証マザーズはその流れがすでにピークアウトしていることを示している。
マザーズ日足
菅首相の打ち出した「グリーンとデジタル」が新年相場の柱になることに異論はない。水素などグリーン関連には割安株(バリュー)も多く、先行きに期待を抱かせる。ただし、日経平均にしても個別株にしても、大きく買われたあとにスピード調整は必要だ。それが相場の常である。年末年始は新年相場を控え、少し冷静になる時かもしれない。
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