富田のトレチャ 2021年03月22日

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3月下旬、転換点になるか

非常事態宣言が解除され、花見の季節を迎える。株式市場もバリュー株物色が花盛りだが、チャート的に節目を迎える市場が多々見られる。年度末の3月も残り1週間ちょっと。4月相場に期待膨らむところだが、流れを変える市場がここから出るのか注目したい。

例えば、TOPIXは19日現在9日続伸。30年ぶりに2000ポイント大台を回復するが、RCIなどテクニカルは過熱圏にある。銀行や海運、機械などバリュー株物色には過熱感否めず、TOPIXはそろそろ一服(スピード調整)ほしいタイミングと言える。
日経平均も18日に高値30485円まで回復したが、短期RCIが高値圏にきており、スピード調整を挟むのか、それとも再び下値模索となるのか、ここからがポイントになる。

TOPIX日足
TOPIX日足

NYダウは7日続伸を交えて17日に最高値を33227ドルに伸ばしたが、ここで当面のピークを迎えた可能性ある。また、3/5の安値から切り返したナスダックではあるが、米長期金利(1.72%)が上昇続けており、16日の13620ポイントでアヤ戻り一巡となるのか注視される。

NYダウ日足
NYダウ日足

為替(ドル円)は3/15に109.37円まで円安進めたが、60ヶ月線に差し掛かって足踏みする。崩れぬ足踏みは強く、円安基調を継続する可能性あるが、110円近辺は昨年前半の節目ゾーンでもあり、ここで転機を迎えるのか注目される。

ドル円週足
ドル円週足

米長期金利や為替などの流れが変わるなら、TOPIX優位(米国ではNYダウ優位)の流れも変わる可能性あるし、株式市場全体の調整入りも否めない。乱高下しやすい3月下旬、各市場の流れに注目しておきたい。

米10年債利回り
米10年債利回り

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