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※次回は5/10(月)掲載です
下放れたが、まだ往来の範ちゅう
三角保ち合いを煮詰め、どちらに放れるか注目していた日経平均だが、結果は下放れてしまった。20日に584円安29100円、21日に591円安28508円と大幅続落、25日線に続いて75日線も割り込んだ。
こうなると「陰転」を想定すべきだが、ただチャートでは(1)3/24安値28379円を割り込まずにいること、(2)一目均衡表は雲を割り込んだが、ポイントになる遅行線が28500円近辺にある雲の上にあることから、まだ「往来相場の範ちゅう」でもある。
3/24安値28379円を割り込むと遅行線も雲を下抜けるので、38379円割れが「陰転」確認のポイントになる。そうなった場合は200日線のある26000円台へ下値模索を想定することになる。
日経平均日足一目
逆に、反発して上昇基調に戻すには4/6の高値30208円突破が条件となる。その前に25日線と75日線が29400円処に控えており、まずはその節を抜かなければならない。
下放れを見せたものの、緊急事態宣言、日銀政策決定会合、FOMC、そして大型連休と続くことから目先は往来圏として少しもみ合う可能性ある。とはいえ下放れた相場であるから少し慎重に対応すべきだろう。
カギ握るNYダウは34000ドル近辺でもたつき、日足の短期下値抵抗線に差し掛かった。25日線の上で推移するものの、抵抗線割れは最初に出る調整信号なので「抵抗線割れ」に注視しておく。
NYダウ日足
最後に一つ余談だが、日経平均が放れ足を出す直前の19日、日足チャートは「十字のコマ足」を見せた。三角を煮詰めていた相場が、この十字足で分岐点を迎えたと言える。明けの明星、宵の明星など十字足には分岐点の意味を持つケースの多いことを覚えておきたい。(4/25記)
(お断り)次ぎの配信は5/9になります。
日経平均日足
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