日経平均株価の動き(2021年05月07日)

GWは終わりましたが、コロナ感染者は減っていません。2月の早期解除が惜しまれます。5月末までの緊急事態宣言延長でも収まるのでしょうか。GWは終わり、来週は2022年3月期業績予想発表のピークを迎えます。発表された業績に対し、増収増益予想の数値が期待以上であれば株価は上がり、期待以下なら売られるでしょう。期待以上の銘柄が多ければ、日経平均は高値更新し、それほどでもなければ、しばらく2月高値は上回れないと見ています。

業績発表が出たあと上がる株は、(1)2ケタ増収増益銘柄が上がりやすい。次は(2)1ケタ増収増益銘柄も買われる株がある。まず(1)2ケタ増収増益銘柄に注目し、次は(2)1ケタ増収増益銘柄にも注目ください。業績発表が良くても、逆に売られる株もあります。発表された業績が既に上がり過ぎた株価に織り込まれている場合は、上がらないか、売られるかします。業績発表に対し、上げ余地のある株を絞り込む作業が大切です。上げ余地のある株は「有望銘柄」に追加します。

5月入り後も、株価の上値は4月SQ値29909円と2月高値(3万714円)を意識して推移します。来週の5月SQ後は、5月SQ値を意識します。業績発表日、この2つの上値抵抗線を上回ってくるなら、2022年業績予想は期待値が大きいと見る事ができます。発表が出揃った後、上回れなければ、織り込み済みから需給の日柄整理か値幅整理に向かう可能性があります。

理由は現在の信用倍率が6.3倍と大きい事です。信用買い残は短期資金であり、上がれば売り手に回る残高です。信用買い残を消化するほどの買いが勝れば、日経平均は高値更新できるが、消化より売り手が多ければ、上値は押さえられてしまいます。2月以降の高値から信用買い残は増えており、業績発表後に信用倍率が縮小するなら、株価は上がるが、需給悪化なら株価は上がらないでしょう。

全体的に、日経平均の上値が重くても、個別株の業績内容が良ければ、個別株は値上がりします。しばらく好業績株の一本釣りから、上がる株と上がらない株に分かれ、2極化します。業績発表後は好業績株にご注目ください。「株の達人」会員ページの「株価情報・決算開示」欄の経常予想上方修正(連結)をご覧ください。また「ランキング」の一番下にある経常予想上方修正(連結)はチャートに反映されます。また「有望銘柄」にもご注目ください。

5月1週の東証1部銘柄(2201銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、増加に切り返す。2020年9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月(6)1550銘柄(225種195)は増加に切り返した。増加は続くか。5月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

5月1週の「107」マザーズ市場(356銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の減少は止まる。2020年9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月(7)110銘柄と減少は止まったか。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

5月1週の「105」JASDAQ市場(703銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の減少は止まる。2020年9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月(7)335銘柄と減少は止まる。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

5月1週の東証2部銘柄(474銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の減少は止まる。2020年9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月(7)265銘柄と減少は止まる。増加は続くか。5月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

5月1週の東証1部銘柄(2201銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加に戻す。2020年9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月(7)1036銘柄(225種150)と増加に戻した。増加は続くか。5月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

5月入りも、NYダウは高値更新相場で始まりました。3万5000ドルの強い上昇基調です。「801」NYダウは3万4000ドル→3万5000ドルと上値は軽くシッカリし、高値更新相場は続いています。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に揃っている強い上昇基調を維持しています。引き続き、5月も高値更新相場を期待したい。5月の観察ポイントです。

NYダウは好調でも、コロナワクチン接種が進む中で、「803」NASDAQ指数は75日移動平均線まで売られました。5月は高値更新相場を期待したが、売られて始まりました。チャートでは、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線は上向きで、株価は75日移動平均線で下げ止まった上昇基調は維持しています。10日から25日移動平均線を上回る状態に戻せないと高値更新相場に戻せません。切り返せるか。5月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

5月入りし、月足チャートでは、60ヶ月移動平均線(108円)を上回るスタートとなりました。月足では60ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る水準を維持できれば、円安に向かう事を意味します。60ヶ月移動平均線を上回れなければ、円高を意味します。円安は株高に繋がる事を意味します。5月の為替相場は60ヶ月移動平均線(108円)を維持できるか観察です。

日足チャートでは、25日移動平均線を下回ったものの、75日移動平均線(107円)まで下がらず切り返しから、再度25日移動平均線(上値抵抗線・109円)まで円安に動いています。25日移動平均線(109円)を上回れば円安に動き、上回れなければ円高に動きます。また75日ボリンジャー+1シグマ(109円)以上で推移できれば、円安に動く事を意味します。再度+1シグマを下回れば、円高に動きます。5月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

4月の「105」JASDAQ指数は、上昇基調を維持も25日移動平均線を下回って引けました。5月も25日移動平均線を下回って推移しています。5月は25日移動平均線を上回れなければ、再上昇相場に戻せないでしょう。2022年3月期業績予想が出揃ったあと、再度25日移動平均線を上回ってこれるか。25日移動平均線を下回る事は、業績的に出揃い感と受け止められるかもしれません。5月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

5月入りから、「107」マザーズ指数は200日移動平均線を下回り、下げ止まっていません。新興市場から資金が1部の大型株にシフトしている様にも見えます。業績発表が出揃ったあと、75日移動平均線を上回ってくれば、業績期待ありです。上回れなければ、織り込み済み感と受け止められるでしょう。75日移動平均線を下回る間は、調整局面となります。5月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

連休のためまだ発表されていませんが、株価が動かないのに「610」評価損率の改善も進むはずがありません。4月は-10%から-0%の高水準で推移しました。株価が高値圏を維持している事からも、5月相場も-10%から0%の高値ゾーンでの推移は続きそうです。-8.71(4/23)の評価損率の数値は高値ゾーンの範囲であり、5月も高値ゾーンで始まったと見る事ができます。数値から株価は上がれば利食い売りの押され、下がれば買戻しから戻すボックスの動きは続くと見ます。

週足チャートは、週間で+500円以上の値上がりから上昇転換と見るが、13週移動平均線まで戻したが上回ってはいません。来週は2022年業績予想発表のピークを迎えます。評価損率は、-10%から0%の水準での推移でも、13週移動平均線を上回ってくれば再上昇転換です。個別株は業績内容が良ければ買われます。全体的には評価損率や信用残取り組みから、需給改善を待たなければならないですが、個別株は業績が良ければ買われます。業績期待を残す。5月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足では、3月、4月と陰線(並び黒)が続いたが、5月まだ2営業で+500円以上値上がりし、6ヶ月移動平均線を上回る陽線でスタートしました。来週も業績発表が集中する事から、値上がりが期待できそうです。6ヶ月移動平均線を上回る状態維持は上昇基調です。陽線から4月SQ値29909円を意識し、次は2月高値を意識し、上回れるか。上回る動きに向かわなければ、株価は6ヶ月移動平均線を下回る心配が残ります。来週は2022年3月期業績発表のピークを迎えます。業績発表に期待したい。

陽線で、6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持するなら、上昇基調は維持します。陰線に転じ、6ヶ月移動平均線を下回ると、下降転換か調整局面に転ずる心配が残ります。ただ上昇基調の調整局面の下げは買い場になります。チャート的に陽線を維持し、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回るなら、上昇基調は維持します。陰線から6ヶ月移動平均線を下回る事は、業績織り込み済みから売られる動きとなります。5月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

4月末に、日経平均は75日移動平均線を下回って引けました。5月は75日移動平均線を上回って始まりましたが、25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。25日移動平均線を上回ってくれば、再上昇相場に戻したと見る事ができます。上昇基調に戻しても、上値には、4月SQ週(SQ値29909円)と2月高値(30714円)が重石になっています。この上値を上回る上昇相場に戻せるか。

チャート的に25日移動平均線を上回れなければ、業績発表は織り込み済みになりやすいでしょう。下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に推移していますが、25日移動平均線を下回って引けました。来週は25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。2022年3月期業績予想発表後、どう動くか。5月の観察ポイントです。
日経平均 日足チャート

コロナ緊急事態宣言は延長に。第4波の感染力は強い。2022年業績予想発表の後どう動く。半導体相場はいつまで続くか。世界はどう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/