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日経平均下放れ、ラッセル三尊高値
先週、米国でインフレ懸念台頭によりNYダウ、ナスダックが下落、その影響を日本株も受けてしまった。12日に発表の消費者物価(CPI)が前年比+4.2%と08年9月来の高い伸びとなり「CPIショック」と称された。
ただ、日足チャートを見るとNYダウは10日に長い上ヒゲで35091ドルの最高値を付け、11日に陰線となり「宵の明星」を描いていた。日経平均は連休明け10日にアヤ戻りの高値29685円を付け、そこで頭を叩かれ下落に転じている。つまり、日米ともCPIの出る前に高値警戒を灯して調整に動き始めていた。過熱警戒を漂わせていたところでCPIを機に投げ売りが加速したということだ。
短期急落に伴い週末14日は28084+636円と大きく反発したが、日経平均は13日に27385円まで下げて三角保ち合いを下放れている。割り込んだ保ち合いの下限28500円処がネックラインとして、また一目遅行線の雲下限の水準でもあり当面の戻りの節目となる。
日経平均日足
また、25日線、75日線が14日にデッドクロスした。25日線は今週29100円台から28800円方向に降りてくるので、それも戻りの節となる。崩れたあとのアヤ戻り(プルバック)はチャートのセオリーで、少なくともネックラインや25日線を突破しないと「好転の兆し」は出てこない。
カギ握る米国株だが、小型株のラッセル指数を見ておきたい。日足チャートは3月高値2360ポイントを頭に「ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)」を描いている。25日線と75日線のある2240近辺もポイントだが、注目されるのは右肩(4/29)の2322高値を奪回しなければ好転の芽が出ず、それまでアヤ戻りとして試練が続くことになる。
ラッセル指数日足
高所で風雨強まり乱高下しやすいところ。バタバタせず冷静に様子見も悪くない。
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