今週は前週の大幅下落(週間-1273円)の翌週と言う事もありましたが、+500円以上値上がりした翌日に-300円以上の下落となったり、上下に値動きの荒い週でした。相場の性質的に、この様な荒い値動きは、高値圏と底値圏に集中します。高値でこの様な動きを高値現象と言っています(個人的に)。底値で乱高下した場合は底値現象と言っています(こちらも個人的に)。トレンドが出ている時は、この様な値動きは少ないからです。
3月以降、信用買い残の信用取組倍率について述べてきました。2月の高値以降、取り組みの悪化が続いてきましたが、まだ6.4→6.2倍と改善しておらず、需給整理を必要とする取組倍率です。これだけ乱高下する状況では、なかなか買いにくいでしょう。6月SQに向け大幅下落し、需給整理が進む局面まで買いは待った方が良いと考えます。
前週は5月SQ週で、SQ値は2万7748円でした。今週は5月SQ値2万7748円を上回って推移しましたが、上値は6ヶ月移動平均線(28400円)が重石になっています。上値が伸びて上昇相場に戻せなければ、戻り売りは続きます。5月SQ値を上回って推移する間は大崩れしませんが、5月SQ値(2万7748円)を下回ってくると投げ売りに転じ、日経平均は崩れていくと見ています。
そうなれば、いよいよ買い場が近づく局面を迎えます。大幅下落の局面では投げ売りしたり、静観したりする方も少なくありませんが、絶好の買い場を逃している様に見えます。底値買い、高値売りをできる様になるには、いったん高値で利食い売りしたあと、買い場を待てるようにならなければなりません。
株は安く買って、高く売るものです。大幅下落局面を見逃すことは、利益のチャンスを逃す事に繋がります。下がらない好業績株を狙うのも王道と言えます。そういう意味から、こう言う乱高下する局面は静観し、大幅下落局面を待つのが良いと考えます。6月SQに向けた需給整理局面を待ちたい。
チャートの基本は75日移動平均線です。相場は75日移動平均線を上回って始まり、下回って終わります。これを上昇相場のサイクルといいます。日経平均は昨年5月に75日移動平均線を上回って始まり、5月(今月)に下回りました。相場のサイクルは1年で一巡した事を意味します。相場のサイクルが一巡した局面から買っても勝てません。
いったん75日移動平均線を下回ると、すぐ回復できる強い動きに戻すか、上回るまで3ヶ月から5ヶ月程度の日柄を必要とします。このどちらかになります。5月に75日移動平均線を下回り、6月から7月に需給整理が進み、再度75日移動平均線を上回ってくるだろうと見ている、8月から10月が仕込み時期と見ています。
相場の最後まで強い株は、値がさ優良株(日本電産・ファストリテイリング・ソフトバンクなど)や金鉱株(三井金・住友鉱山)ですが、どれもみな75日移動平均線を下回ってきました。この様な動きを見ても一巡したと見られる動きです。また相場半導体から始まり、半導体からピークを付けますが、まだ半導体関連では75日移動平均線を上回っている銘柄も残っています。次の始まりは半導体関連株のボトムから始まります。
引き続き、2ケタ増収増益銘柄で、底値立ち上がり株、上昇基調で増収増益割安株など、業績発表から取り組みやすい銘柄狙いが良いと考えます。日経平均は6月の大幅下落局面を待ちたい。2万6500円から24500円まで売られたらボトムゾーンと見ています。
5月3週の東証1部銘柄(2202銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は少し回復した。2020年9月末1643銘柄(225種115)→10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月(6)1266銘柄(225種195)→5月(13)912銘柄(225種140)→5月(20)1166銘柄(225種148)と1000銘柄を回復した。増加に切り返せるか。再下落するか。5月の観察ポイントです。
5月3週の「107」マザーズ市場(355銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は少し回復する。2020年9月末218銘柄→10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月(7)110銘柄→5月(14)77銘柄→5月(21)103銘柄と少し回復する。新興市場はボトム待ちとなった。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
5月3週の「105」JASDAQ市場(703銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばい。2020年9月末439銘柄→10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月(7)354銘柄→5月(14)260銘柄→5月(21)263銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
5月3週の東証2部銘柄(474銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少続く。2020年9月末311銘柄→10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月(7)274銘柄→5月(14)202銘柄→5月(21)186銘柄と減少続く。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
5月3週の東証1部銘柄(2202銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し戻す。2020年9月末1581銘柄(225種97)→10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月(7)1036銘柄(225種150)→5月(14)703銘柄(225種110)→5月(21)822銘柄(225種94)と少し戻す。増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
5月入りから「801」NYダウも荒れてきたか?3万5000ドルに乗せてから、一気に25日移動平均線を下回る下落から伸び悩んでいます。目先は、10日から25日移動平均線を下回る状態から、上昇基調に戻せないでいます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に上昇基調は維持していますが、株価は10日から25日移動平均線を下回っているので、上回り待ち。下回る状態は調整局面になります。高値更新相場に戻せるか。5月の観察ポイントです。
2月、4月に高値を付けた「803」NASDAQ指数は、75日移動平均線を下回る調整中の動きです。まず75日移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻せません。75日移動平均線を下回る状態は、調整局面です。チャートでは、200日移動平均線は上向きだが、75日移動平均線は横ばいとなり、25日移動平均線は下向きに変わりました。まず75日移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻しません。切り返せるか。5月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、月足チャートでは、60ヶ月移動平均線(108円)を上回る状態を維持しています。月足で60ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る状態を維持できれば、円安に向かうでしょう。60ヶ月移動平均線を下回れば、円高に向かいます。現在は60ヶ月移動平均線に沿って推移しています。今後の方向性は、60ヶ月移動平均線(108円)を上下どちらに放れるかにかかっているでしょう。
日足チャートでは、25日移動平均線に沿って小幅な値動きで推移しています。しばらく109円を挟み、25日移動平均線前後で推移しそうです。25日移動平均線を上回って推移すれば、円安に動きます。25日移動平均線(109円)を下回れば、円高に動きます。しばらく25日移動平均線に沿って上下どちらに動くか。それを待つ状態です。5月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
5月に「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線を下回ってから上回れずにいます。米国はじめ、市場が荒れている影響を受けている事は間違いありません。どちらにしても、回復を確認する25日から75日移動平均線を上回る状態を待たなければなりません。25日から75日移動平均線を下回っている状態は、調整局面と見てください。6月に向け、下げ止まり確認を待ちたい。それまで見送り相場になりそうです。5月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
JASDAQ指数に先行して下げていた「107」マザーズ指数は、下げ渋ってきました。売られ過ぎからの下げ渋りに見えますが、10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。25日から75日移動平均線を下回って推移している状態は、下げの戻り局面と見てください。まず10日から25日移動平均線を上回り、下げ止まり確認からになります。5月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
前週の大幅下落で「610」評価損率は悪化しましたが、高値ゾーンで推移しています。評価損率の数値を見ているだけで、調整局面は続いている事が分かります。評価損率の改善から高値ゾーンが続き、やっと調整に転じたばかりと言えます。前週の下落は、今週発表の「610」評価損率の数値から悪化幅が掴めますが、まだ-9.8%と下げ余地を大きく残しています。評価損率の数値では、-20%前後まで悪化したらボトムゾーンと見ます。まだ高値ゾーンの範囲です。
前週の週足チャートは週間で-1273円安の大幅下落となり、週足は13週移動平均線を下回る下降転換の状態になりました。また13週移動平均線を上回ってこなければ、上昇相場に戻せません。まずは下げ止まり確認待ちとなります。または週間で+500円以上の値上がりがあれば、下げ止まる可能性も出てきます。まだ13週移動平均線を下回る戻り売り局面です。5月から6月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
5月の月足チャートは、6ヶ月移動平均線(28400円)を下回る下落となり、まだ6ヶ月移動平均線を上回れずに推移しています。いったん移動平均線(下値支持線)を下回ると、すぐに調整局面から脱することは難しいと言えます。6ヶ月移動平均線を上回れなければ、6月に向け、12ヶ月移動平均線(25800円)から24ヶ月移動平均線(23750円)くらいまで下落すると見ています。
値幅調整局面では、まず陰線→陽線に切り返せなければ、下げ止まり確認はできません。また6ヶ月移動平均線(28300円)を上回ってこなければ、再上昇相場に戻せません。6月に向けた大幅下落待ちから、買い場を待ちたい。下げ幅が大きくなれば、切り返しも大きくなります。5月から6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、25日から75日移動平均線を下回ってから上回れずにいます。上昇相場は75日移動平均線を上回って始まり、下回って終わるのが上昇サイクルです。現在は、75日移動平均線を下回る調整局面の状態です。下回った状態では、次は200日移動平均線(26300円)を下値支持線と見ます。売られたらここまで下がると見るのが、200日移動平均線です。200日移動平均線を下回る下落の場合はオーバーシュートと見ます。急回復してくる水準です。
チャート的に、25日移動平均線は75日移動平均線(上値抵抗線)を下回る、調整局面を表しています。25日移動平均線が75日移動平均線を上回ってこなければ、戻り売りが続くことを意味します。75日移動平均線を上回れなければ、200日移動平均線に向けた調整局面に向かいます。5月SQ値27748円を上回る状態は下げ渋りますが、5月SQ値27748円を下回ると暴落に発展する心配があります。5月から6月に向けた観察ポイントです。
ワクチンからコロナは終息するか。6月SQに向けどう動くか。NYダウは切り返せるか。世界はどう動く。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
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