日経平均株価の動き(2021年06月04日)

前週末、週間で+500円以上、大きく値上がりして引けた事から、6月SQに向け、調整局面が続くと見ていた動きは、オプションの見落としから見方を修正いたします。現在、日経平均の上値は75日移動平均線に押さえられた状態であり、上昇相場には戻せていません。75日移動平均線を上回らなければ売られる心配はありますが、大きく下げないか、7月以降にズレ込む可能性に変更します。

前週のコメントで、今年の「宝くじ投資法」は、まだ100倍(98倍止まり)が出ていないと述べましたが、5月のプットのポジションを見落としておりました。28250円プット8円→820円と100倍を達成しておりました。まだ100倍が無いから、6月SQに向けて調整すると見ておりましたが、5月に100倍のポジションがあったので、2ヶ月連続の100倍は難しいので見直しました。

「宝くじ投資法」は、年に2度から4度の100倍を狙う少額投資法です。100倍まで大きく動くとボラティリティーが高くなります。このボラティリティーが高くなる関係から、2ヶ月連続で100倍にはなりにくいのです。5月に100倍があり、6月SQに向け100倍狙いは可能性として薄いでしょう。あっても小幅の範囲の下げか、7月以降にズレる可能性になる点を修正します。

今の状態は、日経平均は75日移動平均線を下回っており、上昇相場の状態ではありません。下げなければ、何れ75日移動平均線を上回ってくる事になりますが、逆に上回れなければ再下落に転ずる事になります。下落したら買い場と見ていましたが、大きな調整がなければ、個別物色相場は続くと見る状況です。

オプション・5月プットが100倍になっていた事から、2ヶ月連続は難しいので、来週6月SQに向けて大幅調整局面との見方は修正し、下げないか、7月以降のズレの可能性と変更します。その点から(1)75日移動平均線を上回れば再上昇転換、(2)25日移動平均線を下回れば底入れ待ち、(3)下げないで横ばいなら日柄調整局面、3つの動きから方向性と買いタイミングを確認したいと考えます。

遡って5月の下げで値幅調整が終わったとしたら、短期調整であり、強い上昇基調を維持していると見ざるを得ません。現状はそこまで強いとは言えません。6月SQに向けて値幅調整するか、7月に下げはズレ込むか。5月の下げで調整は終わり、再上昇相場に向かうか。このあたりを確認したいと考えます。個別株では、TOPIXが75日移動平均線を上回っている状態から、中大型株が買われてくると見ています。好業績株は高値の株が多いので、底値圏か株価水準が低い株が良いと考えます。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けると言う相場観察から見ますと、再度、半導体関連株(レーザーテック・フェローテック)は高値更新しています。半導体関連が相場をけん引する事から、半導体株の高値更新相場が続く状態は強いと言えます。ただ高いので、いつ調整してもおかしくない株価位置でもあります。

個別株では、半導体関連株は水準が高く、自動車関連株などは割安で推移しています。また2ケタ増収増益銘柄でも、底値圏は多く残っています。上昇基調で増収増益割安株で割安株も良いと考えます。もし相場が下げた時、下げない株にも注目し、大幅下落した株も注目してみてください。

6月1週の東証1部銘柄(2207銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は少し増加した。今日の上げは反映されていません。引け値で計算します。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月(3)1224銘柄(225種159)と増加した。上回る銘柄数から上昇相場を維持しています。増加は続くか。再下落か。6月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

6月1週の「107」マザーズ市場(356銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は横ばい。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月(4)109銘柄と横ばい。様子見状態か。増加に戻せるか。6月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

6月1週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいです。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月(4)294銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。6月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

6月1週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加する。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月(4)214銘柄と少し増加する。増加は続くか。6月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

6月1週の東証1部銘柄(2202銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加する。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月(4)922銘柄(225種127)と増加する。増加に戻せるか。6月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、下げずに高値維持しています。6月も上昇基調維持し、高値維持しています。再度10日から25日移動平均線を上回り、再上昇相場に戻し、上昇相場を維持しています。10日から25日移動平均線を上回る状態なら、高値更新相場に戻すと言えます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に強い上昇基調です。高値更新相場に戻せるか。6月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も、10日から25日移動平均線を上回る上昇基調に戻しました。再上昇相場に戻す動きです。まず25日から75日移動平均線を下回らなければ、上昇相場は維持します。チャートでは、200日移動平均線は上向き、75日移動平均線、25日移動平均線を10日移動平均線が上回る上昇基調です。再上昇相場に向かうか。6月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、75日移動平均線(108円)は上向き、円安方向を示す状態です。25日移動平均線も上向きで、10日移動平均線も上向きの円安方向を示しています。ドル円相場は、10日から25日移動平均線(上向き)に沿って円安方向を示しています。

日足チャートの75日ボリンジャーバンドでは、+1Σが上値抵抗線であったから、昨日上回り円安基調を強めています。10日から25日移動平均線に沿って上向きを示しています。この状態から、+1Σを上回る円安方向(110円)に乗せてきました。+1シグマを上回る状態は、円安は続きます。再度1Σを下回ると伸び悩みます。25日移動平均線を下回ると円高に動きます。10日から25日移動平均線に沿った動きは続くか。6月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線を上回る上昇基調に戻してきました。25日移動平均線と75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、上値更新相場は続きます。75日移動平均線を下回ると再調整相場に転じます。75日移動平均線を上回る上昇相場を期待したい。6月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数は下げ渋り、25日移動平均線前後で推移しています。25日移動平均線を上回ってくれば、75日移動平均線に向けて戻してくるでしょう。目先は、25日移動平均線が上値抵抗線になって伸び悩んでいます。上回れなければ再調整に向かいます。6月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

「610」評価損率の高止まりは続いています。評価損率から見るといつ調整に転じても不思議ではありませんが、今週(5/28)発表の評価損率は、-8.82%と高止まりしています。評価損率からみると、上げ余地は大きくないように見えますが、全体的に下げ渋りが強い状態です。

前週は週間で+500円以上値上がりし、上げ幅的に上昇転換しましたが、週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れませんでした。今週も13週移動平均線で戻り売られました。上回れなければ上昇相場に戻しません。来週6月SQに向けて13週移動平均線を上回れるか、調整に転ずるか。6月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

5月は27300円まで売られましたが、5月末は6ヶ月移動平均線(28800円)を上回って引けました。月足チャートでは、3ヶ月連続陰線でしたが、下ヒゲ陰線となり強い戻りでした。6月も6ヶ月移動平均線(28750円)を上回って始まり、維持しています。6ヶ月移動平均線を下回らなければ相場は崩れない。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回ると売り転換か、調整局面に転じたと見ます。

6月は6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回れば、12ヶ月移動平均線に向けた買い場待ちと見ていましたが、6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持しているので、再上昇相場に向かうか、調整から買い場待ちとなるか。この観察ポイントに変わりました。6月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、75日移動平均線(上値抵抗線)まで戻したあと、なかなか75日移動平均線を上回れないで推移しています。株価は、25日移動平均線と75日移動平均線の2線間で推移しています。この状態は、25日移動平均線を下回れば売り転換、75日移動平均線を上回れば再上昇転換となります。

来週6月SQに向けて、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくるか。25日移動平均線を下回ってくるか。7月以降にズレ込むか。75日移動平均線を上回ってくれば強気転換、25日移動平均線を下回ってくれば買い場待ちです。6月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

ワクチン接種が相場を好感させたか。6月SQに向けどう動くか。為替は円安にシフトするか。世界はどう動く。

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