今週は6月SQ週(SQ値29046円)でした。「宝くじ投資法」では、5月28250プットが100倍になっていた事を見落としていたため、6月SQに向けた下げはありませんでした。オプションは日経平均が大きく下落するとボラティリティーが高くなる関係から、2月連続で100倍になる事はありません。「宝くじ投資法」は7月以降に持ち越されました。当面は6月SQ値29046円と75日移動平均線(29130円)が上値抵抗線です。
6月SQに向け下げがなかった事から、信用買い残の整理が進まない状況と「評価損率」が高値で推移している状況に変わりありません。2月の高値から信用買い残は、積み上がり多く残っています。信用倍率は5.2倍と高い状態が続いています。この信用買い残の整理が進まないことには、上値が重い状態は解消されません。
コロナワクチン接種が進んでいます。ワクチン接種が進めば人出は多くなり、景気は回復に向かうと言う連想は、株式市場では大よそ織り込まれていると見なければなりません。株価が上放れするには、新たな材料出現(景気対策・金融政策)か需給の改善が必要です。
そういう相場ですが、個別物色相場は続くと見ています。個別株は増収増益企業、底値圏にあるもの、出遅れ株など、上げ余地を残している銘柄は買われると見ています。好業績でも高値圏にある銘柄は、業績織り込み済みから買いは見送りと考えなければなりません。
日経平均株価は、需給が改善するか、好材料(景気対策・金融政策)が出るか。75日移動平均線を上回る相場好転の動きが見られなければ、再上昇に向かいません。需給改善は値幅整理(下落)か日柄整理しかありません。信用評価損率の改善も待たなければ好転しません。
相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けると言う相場観察から、今週の半導体関連株(レーザーテック・フェローテック)は、高値から売られました。25日移動平均線は上回っていますので、崩れたわけではありません。来週25日移動平均線を下回るなら、売り転換と見ます。半導体関連が相場をけん引する事から、半導体関連株が高値更新相場を続けられるか、続けられなくなるかによって、今後の相場全体の動きは影響されます。このあたりを観察したいと考えます。相場は観察で始まり分析で判断されるからです。
6月2週の東証1部銘柄(2206銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は伸び悩む。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月(3)1224銘柄(225種159)→6月(10)1268銘柄(225種158)は伸び悩む。上回る銘柄数から上昇相場は維持しているが買い疲れしている。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月2週の「107」マザーズ市場(357銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は少し増加する。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月(4)109銘柄→6月(11)129銘柄と回復している。回復は続くか。6月の観察ポイントです。
6月2週の「105」JASDAQ市場(701銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し増加する。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月(4)311銘柄→6月(11)331銘柄と少し回復した。回復は続くか。6月の観察ポイントです。
6月2週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加する。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月(4)227銘柄→6月(11)240銘柄と少し増加する。回復は続くか。6月の観察ポイントです。
6月2週の東証1部銘柄(2202銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は伸び悩む。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月(4)923銘柄(225種127)→6月(11)941銘柄(225種121)と伸び悩む。増加に戻せるか。6月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、25日移動平均線に沿って高値維持しています。6月も上昇基調を維持しています。10日から25日移動平均線を上回る上昇相場です。10日から25日移動平均線を上回る状態維持は、高値更新相場に戻すと言えます。チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線の順に強い上昇基調を維持しています。高値更新相場に戻せるか。6月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も、10日から25日移動平均線を上回る上昇基調です。NYダウと連動するかたちで上昇相場に戻す動きです。10日から25日移動平均線を下回らなければ、高値更新相場に戻す動きです。チャートでは、200日移動平均線は上向き、75日移動平均線、25日移動平均線を10日移動平均線が上回る上昇基調です。高値更新相場に戻せるか。6月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
前週の日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回って引けましたが、今週は+1Σを下回り、25日移動平均線まで下げてきました。25日移動平均線も上向き、円安方向を示していますが、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回れないとボックス(109円)で推移すると判断されます。
前週まで、75日ボリンジャーバンド+1Σが上値抵抗線でした。今週は10日から25日移動平均線まで下げた小幅円高となりました。この状態から+1Σを上回れなければ、109円前後のもみ合いが続くと見ます。+1Σを上回ってくるなら円安に動くと見ます。25日移動平均線を下回ると75日移動平均線前後まで円高に動きます。目先は、25日移動平均線に沿った動きが続くか。6月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、NASDAQ指数の動きに似ています。10日から75日移動平均線を上回る上昇基調に戻してきました。25日移動平均線が75日移動平均線を上回る状態に戻せば、上昇基調に戻し、上値更新相場に戻します。75日移動平均線を下回ると再調整相場に転じます。6月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、前週の25日移動平均線から切り返し、75日移動平均線を上回るまで値上がりしてきました。75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇基調に戻します。200日移動平均線を上回れなければ、再調整に向かうと判断されます。6月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
「610」評価損率の高止まりは続いています。評価損率から見るといつ調整に転じても不思議ではありませんが、評価損率の高止まりは株価の上値が重い事を表します。株価が上がれば利食われ、上値は伸び悩むと考えます。今週(6/4)発表の評価損率は、-8.33%と高止まりは続いています。評価損率からみる株式市場は、上値が重い状態を表していますが、下げ渋りが強い状態です。
5月末週は週間で+500円以上値上がりし、前週は-208円安でした。週間で-500円以上下げなければ、先々週の上昇転換が活かされていますが、週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れていません。13週移動平均線を上回れなければ、上昇相場に戻したと見ません。来週以降、13週移動平均線を上回れば再上昇転換です。下回る状態は調整局面は続くと見てください。6月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
6月の月足チャートの状態は、6ヶ月移動平均線(28750円)を上回っています。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持しています。3ヶ月連続陰線でしたが、6ヶ月移動平均線(28750円)を上回って維持しています。6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換します。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回らなければ、売り転換はしないでしょう。
7月に向けて6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回れば、12ヶ月移動平均線(26500円)に向けた調整局面に向かう心配があります。6ヶ月移動平均線を下回らなければ、上昇相場は維持され、個別株物色相場は続きます。上値の重い動きは続くが、調整から買い場を待ちたいところです。6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週も上げ下げしましたが、日足チャートでは、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回る事はできなかった。上値には信用買い残が積み上がった状態で、信用評価損率も高止まり状態です。これでは、なかなか75日移動平均線を上回る事は出来ないと考えます。今週の株価も、25日移動平均線と75日移動平均線の2線間で推移しました。この状態は、25日移動平均線を下回れば売り転換、75日移動平均線を上回れば再上昇転換となります。
今週は6月SQ週(SQ値29046円)でしたが、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず。来週以降、75日移動平均線を上回ってくるか、25日移動平均線を下回ってくるか。75日移動平均線を上回る動きは強気転換、25日移動平均線を下回ると調整から買い場待ちとなります。6月の観察ポイントです。
ワクチン接種は進み、7月オリンピック開催に向けどう動くか。為替は円安にシフトするか。世界はどう動く。
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