日経平均株価の動き(2021年06月25日)

今週は上下に大きく乱高下しました。月曜日に-950円安し、火曜日は+870円高し、週末はプラスで引けました。月曜日の下げは火曜日にカバーする強いリカバリーの戻りでした。まだ上値追いまでに至ってないが、下値には強い買い意欲がある事が伝わりました。今まで値幅整理の調整局面を待っていましたが、あまり下げない可能性があると感じられました。75日移動平均線を上回れば、上値の重い状況は好転したと見る事ができそうです。上値抵抗線を突破できるか。

日本の株式市場がぐらつく中で、NASDAQ指数は最高値更新相場に戻してきました。米国市場が日本株の下げを助けている事は、間違いないでしょう。米国議会では、大規模公共投資が承認されました。NYダウは大幅高となりました。NASDAQ指数は高値更新しています。米国市場の上昇が続く間は、日本を含め世界の株式市場は、大きく下げにくい様に感じられます。

日本の株式市場は、2月に高値を付け、4月に75日移動平均線を下回ってから、高値の需給整理が進まず、75日移動平均線前後は戻り売りが控えていて、上値の重い状態が続いています。評価損率の数値(-8.76%)を見ても、需給が改善していない事がわかります。それでも日経平均が下げない事は、強い相場を維持していると見方を見直した方が良いかもしれません。オリンピックに向けてどう動くか。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1100銘柄以上を維持し、下落に転ずる数値ではありませんが、ピーク時から約半数まで減少し、上昇相場の中で個別株の調整は進んでいます。また半導体関連株は75日移動平均線を上回っていて、相場に先行するか、相場を牽引しています。東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が1000銘柄を下回ったり、半導体関連株が75日移動平均線を下回ったり、NY市場が売られたりすると、株式市場は値幅調整局面に向かう心配はありますが、この条件がなければ上昇相場は維持されるでしょう。このあたりが観察ポイントです。

個別株では、好業績株、半導体関連株など、上昇基調を維持する銘柄はあるものの、これから大きく値上がり期待できそうな銘柄は減っています。半導体関連、電子部品、自動車関連など、上昇基調を維持している銘柄の押し目狙いになりそうです。個別株の株価水準や動きから、強い上昇基調の押し目狙いとなりそうです。

6月4週の東証1部銘柄(2206銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は伸び悩む。2020年10月末1011銘柄(225種82)→11月末1382銘柄(225種161)→12月末1441銘柄(225種180)→2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月(3)1224銘柄(225種159)→6月(10)1268銘柄(225種158)→6月(17)1226銘柄(225種149)→6月(24)1160銘柄(225種143)と少し減少する。上昇相場は維持しているが買い疲れは続く。7月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

6月4週の「107」マザーズ市場(357銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は横ばいです。2020年10月末126銘柄→11月末111銘柄→12月末69銘柄→2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月(4)109銘柄→6月(11)129銘柄→6月(18)122銘柄→6月(25)128銘柄と横ばいです。回復に向かうか。7月に向けた観察ポイントです。

マザーズ銘柄

6月4週の「105」JASDAQ市場(700銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も横ばいです。2020年10月末277銘柄→11月末324銘柄→12月末328銘柄→2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月(4)311銘柄→6月(11)350銘柄→6月(18)336銘柄→6月(25)318銘柄と横ばい。回復に戻せるか。7月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

6月4週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少です。2020年10月末228銘柄→11月末249銘柄→12月末241銘柄→2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月(4)227銘柄→6月(11)250銘柄→6月(18)235銘柄→6月(25)212銘柄と少し減少です。回復に戻せるか。7月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄

6月4週の東証1部銘柄(2206銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は横ばいです。2020年10月末809銘柄(225種56)→11月末1136銘柄(225種136)→12月末1172銘柄(225種176)→2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月(4)923銘柄(225種127)→6月(11)943銘柄(225種121)→6月(18)869銘柄(225種100)→6月(25)916銘柄(225種108)と横ばいです。増加に戻せるか。7月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

米国は大規模な公共投資が承認され、株式市場は活況です。「801」NYダウは75日移動平均線を下回る下落から、再度75日移動平均線を上回る強い切り返しです。いま25日移動平均線まで戻してきました。10日から25日移動平均線を上回る勢いがあります。10日から25日移動平均線を上回れないと、戻り売りの可能性は残していますが、チャート的に、下から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇基調は維持しています。75日移動平均線をキープできるか。7月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は、今年4月高値を上回り、高値更新相場に勢いを取り戻しています。高値更新相場に戻し、上昇は続いています。非常に強い上昇基調と言えます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持できれば、高値更新相場は続きます。1万5000ポイントに乗せてくるか。7月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場の円安は続いています。今年3月の110円を上回り→111円まで円安に動いています。日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド+3Σが111円です。当面の円安値に届いてきましたが、ボリンジャーバンド先端が拡大に動き出しました。+3Σ(111円)値が大きくなってくる可能性が出てきました。75日ボリンジャーバンド先端が拡大し、+2Σを上回って推移するなら、円安が強まる動きになります。

今週は、75日ボリンジャーバンド+3Σ(111円)に迫る円安に動きました。チャートでは、10日から25日移動平均線を下値支持線に上向いているので、しばらく円安方向で推移しそうです。目先は、10日から25日移動平均線に沿った円安基調と+3Σ(111円)の拡大が意識されるでしょう。7月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は上昇に回復し、上値更新相場に戻しています。10日から25日移動平均線を上回る上昇基調に戻し、今年4月の高値を上回る上昇基調に戻してきました。10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調は続き、上値更新は続きます。下回れば押し目になります。7月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数は、200日移動平均線まで戻しましたが、200日移動平均線を上回れず伸び悩んでいます。200日移動平均線を上回ってくれば、上昇相場に戻す動きと判断できます。200日移動平均線を上回れないと戻り売り相場か、調整局面と判断されます。200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れるか。7月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

今週も、「610」評価損率の高止まりは続いています。評価損率が高止まりしている事が、日経平均の上値が重い事が表れています。日経平均が戻れば上値は売られています。2月以降の高値で、信用買い残が膨らみ、上値を重くしています。株価が上がれば、利食われ、上値は伸び悩みます。今週(6/18)発表の評価損率は、-8.76%と高値ゾーンを維持しています。評価損率からみる株式市場は、引き続き、上値が重い状態が続くと見ています。

週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れていません。もう少しで、13週移動平均線と26週移動平均線はDクロスしそうです。13週移動平均線を下回る状況は、需給改善待ちです。7月相場は上回ってくるか、上回れないか。7月に向けた観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、今週は大幅下落の後、切り返しプラスに戻してきました。いったん6ヶ月移動平均線(28750円)を下回ったが、切り返しから、6ヶ月移動平均線を上回る状態に戻しました。陰線→陽線に変わり、6ヶ月移動平均線を上回ってきたので、強い戻りから上昇基調は維持しました。3ヶ月連続陰線の後の動きは陽線で引けられるか。6ヶ月移動平均線を下回ると売り転換の心配が残ります。

相場全体では、上値の重い相場は続いていますが、6ヶ月移動平均線を下回らなければ、上昇相場は維持されると見ます。7月に向けて6ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回れば、12ヶ月移動平均線(26500円)に向けた調整局面に向かう心配があります。7月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週の日足チャートは、大幅下落で始まり、強い切り返しをしました。まだ75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいますが、強い戻りから、75日移動平均線(上値抵抗線)まで戻してきました。上値は重いが、強い切り返しと言えます。この様な強い切り返しの買いが下値に控えているようなら、あまり下げない可能性があります。

現状は、信用評価損率の高止まり状態から上値は重いが、強い切り返しから75日移動平均線を上回ってくる可能性も残しています。25日移動平均線が75日移動平均線を上回ってくるなら、上昇基調に戻してきます。株価は下げずに需給整理は進むか。75日移動平均線を上回る上昇はいつごろか。7月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

7月オリンピック開催の準備は進むか。オリンピック中の相場はどう動くのか。世界はどう動く。

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