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200日線水準で明けの明星
日経平均は7月になりズルズル下落、7/1のサイコロ25%も歯止めにならず、7/9に27419円まで下げた。6/21安値27795円を割り込み、5/13の安値27385円に迫り、チャートは5月、6月日続き三たび「下放れ」のリスクを台頭させた。
ただ、9日の日足を見ると「タグリ足」を描き、下ヒゲで下値ポイントの200日線に差し掛かる。日足RCI(9日線-96%、13日線-93%、25日線-69%)は底値圏に集まり、サイコロ4勝8敗、騰落レシオ(25日線)85%などテクニカル指標は底値圏を裏付ける。
ここが下値正念場という日経平均だが、カギ握る米国株が9日に大きく反発した。NYダウ、S&P、ナスダックがそろって大きく反発、日経平均先物も大証比300円高28510円で終えた。
NYダウ日足
日経平均先物の日足を見ると9日のタグリ足と本日の陽線で「明けの明星」を描くことになる。テクニカルの底値信号もあり、今週の日経平均は三たび「下放れ」を回避して反発することになろう。
日経平均先物日足
だが、日経平均はチャートの如く2月高値から調整局面が続き、上値抵抗線や25日線、75日線などが29000円近辺に集まり厚い節を形成している。日本は今週から4度目の緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルスの感染第4波の拡大懸念があり、そして来週23日から東京オリンピックが始まる。マーケットは7/22~25まで4連休を控える。
それを踏まえると、今週は反発して始まる日本株だが、29000円の節をすぐに突破できるかは疑問で、まずは「どこまで戻せるか」がすぐ焦点になるだろう。その点を一つ想定しておきたい。
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