富田のトレチャ 2021年07月19日

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29000円の壁に再度トライ

4連休を前にした20日の日経平均は5日続落、一時328円安27330円まで下落した。19日の米国で感染再拡大を懸念してNYダウが725ドル安と今年最大の下げとなり、日本株もツレ安を強いられ、日経平均の日足は200日線のほか7/9安値27419円、5/13安値27385円を割り込み、チャートは「下放れ、陰転」を暗示した。

20日のNYダウは549ドル高と大きく反発したが、21日の日経平均は159円高27548円と上昇が限られた。20日までの続落を含め、この局面の軟調ぶりには「4連休控え」が関わっていただろう。ヘッジを交えて売りが集中したといえる。

そして、注目された連休中のNYダウは4日続伸、23日は35061+238ドルと終値で初めて35000ドルに乗せ、最高値を35095ドルに伸ばした。チャートは35000ドルの節を突破し、次の高値を模索することになる。

NYダウ日足
NYダウ日足

23日のCME日経平均は28180円(大証比620円高)で終えた。こうなるとヘッジ(売り)の入っていた日本株だ。連休明けの日経平均はショートカバー(買い戻し)を交えて大きく上昇することになる。28400円台に降りてくる25日線を一気に試し、壁になっている75日線や上値抵抗線のある29000円を改めて目指す可能性も出てくる。

日経平均日足
日経平均日足

今後もNYダウがカギ握ることに変わりなく、NYダウは節を突破したことで次ぎ35700ドルを目指すと思われるが、8月はバカンスシーズンとして上昇ピッチが鈍ることも想定しておきたい。
日経平均も8月お盆にかけて安値を付ける習性があり、そこは2月の高値期日でもある。当面は「29000円の壁」と「お盆」を意識した展開になりそうだ。

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