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暗雲漂う日本、迫る景気対策
新型コロナ感染者が過去最多を更新する中、記録的豪雨が追い打ちをかける。長引く緊急事態宣言と冷夏は間違いなく日本経済にダメージを与え、株式市場も影響免れないだろう。この危機的状況を脱するには思い切った「景気対策」が必要で、それがここからの焦点になろう。
日経平均は2月の高値期日(8/13)を明けた。4-6月決算は絶好調で、週足のRCIも底値圏に到達する。「お盆に底打ち」というアノマリーもあり、そんなことで期日明け相場に期待もされた。だが、事情厳しく日経平均のジリ貧基調はもう少し続きそうだ。
先週の日経平均は12日に28279円まで戻して27977円で終えた。日足は一時25日線と200日線の上に浮上したが、終値は両平均線と同水準。上に控える75日線(28495円)には届かず好転の兆しはまだ見られない。
日経平均日足
週足は52週線(27169円)を下値に切り返したが、上から降りてくる13週線(28365円)が上値を抑え、その上にある26週線(28840円)には届いていない。つまり、チャートは2月から続くジリ安基調を継続、先週はそのジリ安基調の中でアヤ戻りを見せたということ。
日経平均週足
先週、米国でミシガン大学の8月消費者信頼感指数が10年ぶり低水準となり、為替が109.58円とドル安(円高)に振れ、日経平均先物は160円安27830円で終えた。
為替日足
日経平均の日足テクニカルを見ると、7/30安値から日足9本目の8/12に28279円高値を付け、RCIの9日線、13日線が高値圏に入ってきた。こうなると8月下旬にかけて再び調整となり、7/30安値27272円や52週線をもう一度模索する可能性が出てくる。
暗雲漂う日本に活(カツ)を入れることできるのは政治であり、現金給付など思い切った「景気対策」しかない。米国はバイデノミクスで危機を回避して景気を浮上させた。支持率低下や秋の政局をにらんで日本もスガノミクスに動く可能性は小さくない。ならばここからの調整は押し目買い(打診買い)も一策となるか。
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